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交響曲の研究4



作品

ベートーベン 交響曲第5番 「運命」




鑑賞


 201X年12月1日




鑑賞
記録


 いよいよ12月、師走に突入したが何だか今年も終わるという実感がまだ無い。今日は「ふじのくに交響楽団」による「オーケストラがやって来るin磐田」というイベントにやってきた。チケットは磐田市にあるララポートにて購入。全席自由で2,500円。このオーケストラは、静岡県の有志中心に結成されたもので、三枝成彰氏がプロデュースしたもの。

 場所は磐田市民文化会館。初めての来る会場。駅から少々離れており駐車場が用意されていた。座席はすべて自由席。開場は開演の30分前となっており、13:30ごろ到着した行列が出来ていた。
座った席はステージから見て右方12列目あたり。
開演までの間、入り口で配布されたパンフレットをゆっくり眺める。

 最初に三枝成彰氏が現れ、演奏する曲目の解説を判りやすく

14:00、いよいよ開演。オーケストラの面々が現れる。楽器の配置はバイオリンが第1、第2で左側へ、チェロ、コントラバスが右側になる通常のもの。

音合わせが終わり、スッと一瞬の静けさの中、指揮者は森本恭正(もりもとゆうき)氏が早足で現れる。肩まである長髪に黒ぶちの眼鏡を掛けたいでたち。髪を掻き分ける仕草が少々気になる。

最初はブラームスのハンガリー舞曲第5番。
どんな曲かあまり記憶が無い

シューベルトの交響曲第7番「未完成」
この曲は自分が交響曲の中でも非常に好きなもので、CDも3種類持っている。
ただ、哀愁を帯び歌心あふれた主旋律の音が小さくてあまりよく聞こえない。
コンサートではきっともっとよく聞こえるだろうと、かなり期待していた。
そしていよいよ始まった。

第一楽章。
あれっ、テンポがかなり速いぞ・・・。地を這うようなコントラバスの序章から厳かなピチカートが始まり、あの歌心あるメロディーが際立って出てくる。確かに音は鮮明聴こえるのだが、あーあのメロディーだっ、と感傷に浸る間もなく曲がどんどん進む。もっ、もっ、もう少しそこはためて・・・なんて思っているうちに第1楽章が終了。

第2楽章
これもかなり早いテンポ。ゆりかごのようなゆったりとしたメロディが頭にこびりついている自分にとっては、何だか違う曲のような気がしてきた。付点音符が次第に盛り上がっていって最後はオープンな雰囲気に包まれる、というのがこの曲の展開だと思っていたが、やはり解釈の仕方がいろいろあるのか。どうもシューベルトの歌が聞こえてこないような演奏であった。自分としてはとても残念....。

気を取り直して、主演目であるベートーベン交響曲第5番「運命」。
今更ながらこの曲をプロのオーケストラで聞いてみると、凄い曲である。
運命のモチーフを徹底的に活用し、これでもかこれでもかという感じで攻めてくる。
第2楽章の厳かな印象。
いずれにしても交響曲はこの第5番を語らずして成り立たない。