ITリーダーやITマネージャーのための"ゆる〜い"学びの研究室
産業カウンセラーさんに聞いてみた
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自身の今後のキャリアパスについて相談に乗ってください。 |
キャリアパスの考察
自分のやりたいカウンセリングと今までのキャリアを考えると、
産業カウンセラー ⇒ キャリアコンサルタント を機軸にしたキャリアパスがよいと思われる。
-産業カウンセラーは、メンタル面での相談やアドバイス色が強い
-キャリアコンサルタントは、よりキャリアの見直しや職業選択についての相談の色が濃い
また、キャリアコンサルタントは国家指定の資格であるが、産業カウンセラーは日本産業カウンセラー協会が主催しているもの。
知っている人から見るとやはり国家資格は魅力的。
これに加えて、臨床心理士系の知識もあるとよい。ただ、これは心理学部系の大学卒業の資格が必要なのでハードルは高い。
さらに、最近ではお金に関する相談も絡んでくることが多いのでFP(ファイナンシャルプランナー)も視野に入れたらどうか。
特に自分の場合は給与計算や会計の知識があるようなのでその強みを生かしたい。
なお、資格取得の学習費用はハローワークに申請すれば給付金がもらえるので調べておくことをおすすめする。
キャリアパスを歩む上での留意点
キャリアコンサルタントの資格を取得するまでには、実務経験も必要なので全く初めてのケースだと最低でも2年程度は掛かる。
そこまでは収入が無いというのはまずいので、機軸はキャリアコンサルタントを目指すとして、パラレルキャリアで収入を得ながら歩んでいくべき。
仕事の例としては、
-ハローワークの相談員
-シルバー人材センター(地域毎に違う)
-会社の人事などのパートもある
-職業訓練校の講師などもある
-地域の活動では民生委員
-カウンセラー協会の「いのちの電話」などのアルバイトも経験値を積むにはよい
仕事の契約形態についてもよく考えたい
-業務委託だと自由に働けるという側面があるが、社会保険などはすべて個人でやらなければならない
-契約社員やパートならば、会社との雇用契約があるので、そういう面では楽
機軸の仕事を獲得するためにすべきこと
-産業カウンセラーは現在5万人規模の資格取得者がいるが、仕事を持てる人は実際のところかなり少ない
-カウンセラー系の仕事の多くは信頼できる人からの紹介で決まる。信頼できる人の口コミはかなり重要
-人脈をどう増やしていくかが大きなポイントになる
-各種イベントや勉強会などに顔を出して名前を売る
-Facebook等のSNSを活用して名前を売るのもよい
(ただ、Facebookは実名公開での活動になるので現職にいる状態ではリスクがある。現職を離れてからの方が良い)
仕事を選択する際に留意すべきこと
-自分にとって何を優先するかは決めておくこと
-逆に、自分ができないことは何か、やりたくないことは何か、それは決めておくべき。その方向性に合致しない仕事はたとえ苦しくても手を出してはいけない。
例えば、うつ病患者のカウンセリングができるのか? 小学生の心のケアができるのか、やりたいのか? ここははっきりしておくべき。
-また、個人事業主になるかどうかという問題はあるが、個人事業主になることが目的ではなく、自分がカウンセラーの仕事で何を成しえたいのかが最重要
-それを実現するために仕事を探す、仕事をする中で、結果的に個人事業主という活動スタイルが良いとなればそうすればよいし、気づいていたら個人事業主になっていた、というのがよいのではないか。
早々に現職をやめて、キャリアカウンセリングの勉強に集中すべきかどうか?
-実際のところ産業カウンセラーのワークショップでは現職で活躍されている人が多かった。
-いろいろな課題の意見交換のネタについても、現職での問題や悩みを持ち込むことでワークショップの質も高まっているということはあった。
-そのため、現職との掛け持ちが可能であればその方が良いと感じる。
-当然であるが経済的な制約に関しては何とも言えないので、ご家族の方(奥様)とよく相談をされた方が良い。
とても有益で建設的なアドバイスを頂き、感謝です。
https://www.kcc.knowledgewing.com/jscy
〆