2023年4月28日
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NPO法人手をつないでは、本日第5回目の通常総会を開催いたしました。
住み慣れた地域で 我が家で いつまでも暮らし続けたい の想いを叶えるために 行きたい場所に、行きたい時に行けるよう、安くて質の良い送迎サービスを提供したいと始めたNPOですが、3年前からのコロナ禍において、職をなくしたり収入が減少して生活が困窮されたご家庭がたくさんいると聞き、2年前よりNPOの新事業としてフードバンク木津川の活動を始めました。
特筆すべきことは、昨年度福祉車両を一台購入することができました。これはロート製薬株式会社様の社員有志で作られた「かるがも基金」より市内に研究所をおかれているご縁から、地域貢献に協力したいとの申し出を受け車両購入資金を寄付いただきました。
以前、病院までの送迎途中に介護処置の必要な幼児を送迎した際、路肩に停車し母親が助手席から後部席に移動し、車椅子の子の介護処置をする姿を目の当たりにして、自前で車両を購入できるようになった時には、一番に購入したかった車両です。後部席に車椅子の席と介護者席のある車両です。この車なら車内移動することなく雨の日でも安心して介護しながら目的地まで送迎できます。現在送迎時に看護師の添乗が必要な児童を支援学校まで送迎する準備をすすめております。
さて、木津川市は若い世代の人口が増えている稀な都市と言われてきましたが、昨年木津川市の旧加茂地区が過疎地に指定され、南加茂台地区では高齢者の比率が50%を超えています。また令和4年3月末時点での資料では、木津川市で介護保険の認定者と障がい者手帳の所持者合計が7,000名強になっており、NPO法人手をつないでの送迎対象者です。これまでの送迎を利用契約をされた方は150人程ですから、無限に近いほどのお客様が待っている状況となりそうです。これらの方々に安くて質の良い送迎サービスを提供し、住み慣れた地域で 我が家で いつまでも暮らし続けたい の想いを叶える一助になることが NPO設立の目的です。まだまだ努力が必要と痛感しております。
次にフードバンク事業では、食品を提供くださる市民の皆様方の多さに「木津川市は捨てたものではない」と痛感しております。食品を提供くださる市民の皆様のほか、ボランティア様の活動協力・フードドライブ常設会場を提供いただいているスーパー各社様・オムロン(株)様・和束町、笠置町、南山城村の社会福祉協議会様に感謝申しあげます。
フードバンク木津川は、第一に生活困窮の支援を必要とされる方に食品を提供することが目的ですが、個人の方々に直接提供することは致しておりません。この場合は市役所くらしサポート課、社会福祉協議会を通じての提供としております。これらの方々への必要分を除いた食品は、先のアンケートで提供を希望された福祉施設などに提供しています。中には子ども食堂やDVシェルターからの提供希望もあり、大変喜ばれています。
事業は木津川市社会福祉協議会と協働で活動を始めて2年を経過したところですが、毎月の定期的な提供の他に、昨年度のフードパントリー開催においては、精米を1,500㎏(玄米30㎏ 袋で55袋)提供することができ、2年目としては十分な成果を出せたものと思っています。今後も食品を提供くださる市民の方々のお力を借りながら、活動をより発展させてまいります。
NPO法人手をつないで が活動を継続してこられたのは、昨年度実績で90名の正会員様、175名の協力会員様と利用会員様、6社の賛助会員様からのご支援が大きな励みとなっております。厚く感謝申し上げますとともに、引き続きご支援・ご鞭撻のほどをよろしくお願いいたします。
今住んでいる街を、そういう地域にしたい。 この想いを共有するメンバー
が集まって「NPO法人 手をつないで」をつくり、6年目を迎えました。