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イメージの型の特例
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講義の学習の仕方

英文法則の全体像

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The commission "called upon the Sea Shepherd Conservation Society to refrain from dangerous actions that jeopardize safety at sea, and on vessels and crews concerned to exercise restraint".

この英文は、動詞の部分を見るとcall uponというように「動詞1+前置詞」となっているのでイメージ1と捉えるのが普通です。しかし、実際にはその方法ではうまくイメージがつかめません。この英文は、call-uponという1語の動詞5が使われていると考えて、イメージ5の型で捉えると、簡単に意味を捉えることができます。

イメージ5ですから「Aが1つの状況に働きかける動作」として考えて、「その委員会が、(Sea Shepherd Conservation Societyが危険な活動を控える)ように呼びかけた。」と捉えるわけですね。

そして、もう1つ重要なこととして、この英文は受け身になることがあります。call uponを「動詞1+前置詞」と捉えると、イメージ1なので受け身になるわけがないと思いますよね。しかし、先ほど述べたように、call-uponという動詞5と考えてイメージ5の型で捉えると、

イメージ5の受け身で、イメージ2になることが理解できます。イメージ2は「Aの存在状態」を表すので、「Sea Shepherd Conservation Societyは、危険な活動を控えるように、呼びかけられた。」という意味が読み取れますね。

では、同じcall upon(on)が使われている英文を見て、そのイメージの仕方を身につけましょう。

<例文1>

The ministry called on the public not to buy the drug over the Internet or use it without careful consideration of their health.

public<名詞>国民
careful<形容詞>注意深い
consideration<名詞>考慮

イメージ5ですから、「その省は、(国民が、その薬を買わないように)呼びかけた」というイメージですね。

The ministry called on the public not to buy the drug over the Internet or use it without careful consideration of their health.

「その省は、国民に、インターネットを通じてその薬を買わないように、そして、健康を慎重に考慮することなくそれを使わないように呼びかけた。」

<例文2>

Bush would be called on to address the issue of compensating the victims' relatives.

address<動詞3>取り組む
issue<名詞>問題
compensate<動詞3>賠償する
victim<名詞>犠牲者
relative<名詞>親族

この英文は、イメージ5の受け身でイメージ2になります。やはり、call-onを1語の動詞5と考えて受け身になっています。イメージ2は「Aの存在状態」を表すので、「Bushは、その問題に取り組むように、呼びかけられる」という意味を表します。

Bush would be called on to address the issue of compensating the victims' relatives.

Bushは、その犠牲者たちの親族に賠償するという問題に取り組むように、求められるであろう。」