<詳しくチェック>withの付帯状況 | |
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Stocks fell mostly across the board with declines led by machinery, mining, oil and coal issues. この英文は、イメージ1に2つの「副-前置詞句」がついています。そして、その2つ目のwithで始まる「副-前置詞句」は「付帯状況のwith」というちょっと特殊な用法です。 まず、何が特殊なのかというと、その形です。前置詞というものは「名詞の前に置く言葉」という意味なので、通常は「前置詞+名詞」という形で「前置詞句」となります。 しかし、この「付帯状況のwith」の場合は、「前置詞+名詞」という形ではなく、「前置詞+名詞+形容詞」という形になります。変わっていますね。ちなみに、この形になるのは、withとその否定形のwithoutしかありません。 そして、その「前置詞+名詞+形容詞」という形で、どのような意味を表すのかというと「付帯状況=同時に存在している状況」を表します。ここで、「状況」という言葉に注意してください。おそらく「状況」を表すというと、イメージ5が思い出されるのではないでしょうか。イメージ5のB+B’の部分は、「1つの状況」を表していますね。そして、その部分は「名詞+形容詞」となることがありますよね。 そこまでわかれば、この「with+名詞+形容詞」は、イメージ5のB+B’と同じイメージで読み取ればよいことがわかります。上の英文で確認してみましょう。 with declines led by machinery, mining, oil and coal issues という「前置詞句」の部分は、次のように考えるとよいということです。 B’の部分は「形容-分詞句」です。こうすれば、イメージ5と同じで、 declines are led by machinery, mining, oil and coal issues という工夫もできますね。「下落が、機械、鉱山、石油石炭銘柄によって導かれる」という意味が読み取れます。そして「付帯状況」ですから、「そういう状況で」という意味になって前のイメージの型につながっていきます。「下落が、機械、鉱山、石油石炭銘柄に導かれて→株価が下落した」となります。 では、この「付帯状況のwith」が使われている英文を見ていきながら、その読み取り方を身につけてしまいましょう。 <例文1>
![]() 「副-前置詞句」+イメージ2となっています。注目するのはwithで始まる「副-前置詞句」の部分ですね。 この部分は「with+名詞+形容詞」という形になっています。形容詞の部分は「形容-分詞句」ですね。これは、「付帯状況のwith」の形です。したがって、 と想定して「道路がふさがれていた状況で」という意味を読み取ります。
「道路がふさがれていたので、小千谷市役所の外の駐車場は仮設の避難所になっていた。」 <例文2>
イメージ1+「副-前置詞句」の形です。withで始まる「副-前置詞句」に注目してください。 この部分は「with+名詞+形容詞」の形になっています。形容詞の部分は「形容-前置詞句」です。したがって、「付帯状況のwith」として、 と考えれば、under wayという「形容-前置詞句」は「進行中の」という意味を表すので、「アメリカ主導のイラク戦争が進行中の状況で」という意味が読み取れますね。
「アメリカ主導のイラク戦争が進行する中で、ガスマスクメーカーの株価が急騰している。」 <例文3>
「副-前置詞句」+イメージ3+「副-前置詞句」となっています。withで始まる「副-前置詞句」に注目してください。 ここもやはり「付帯状況のwith」で、「with+名詞+形容詞」となっているのですが、形容詞の部分が少々複雑なので注意してくださいね。 ![]() B’の部分は「形容-分詞句」なのですが、ちょっと複雑なのでこうしてみましょう。 こうすれば、イメージ5が受け身になってイメージ2になっていることがわかります。「ほとんどの北朝鮮船は、その必要条件を充たしていると信じられていない(充たしていないと信じられている)」という意味がわかります。これが「付帯状況」であるわけです。
「ほとんどの北朝鮮船がその必要条件を充たしていないと思われているので、その手段は実質的にそれらを直接貿易から妨げている。」 |