日本人が、日本人として、日本人らしい英語を使える日が、きっとやってくる
<詳しくチェック>前置詞byの省略
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The 225-issue Nikkei average shed 138.16 points, or 0.98 percent, to end at 13,972.63, the lowest level since Nov. 2, 2005, when it closed at 13,894.78.

この英文は、一見、イメージ3の「名詞+動詞+名詞」の形に見えますが、そう捉えると、どうしてもイメージ3の「ABに動作を働きかける」というイメージと合いません。つまり、これはイメージ3ではなく、イメージ1なのですね。「Aの独自の動作」を表していて、「日経平均225は、下落した。」というイメージです。そして、その後の数値は、その下落幅を表していて、本来は、「差」を表すbyという前置詞を使って表現される部分です。

ただ、この英文のように、イメージの型の部分が「数値の上下動」を表している場合、その後に「どれだけか」を示す数値がくることは誰でも予測がつくとも言えます。その場合、あえて「差」を表すbyをおかずに、その数値だけですましてしまうことが多くあります。

日本語でも、誰にでもわかる助詞は頻繁に省略されますが、英語でも同様なことが起こるというわけですね。

では、この英文と同じく、「差」を表すbyが省略されている英文をいくつか見ていくことによって、その読み取る感覚、イメージする感覚を身につけておきましょう。

<例文1>
Group operating profit surged 12.8 percent to 866.2 billion yen.


operating profit<名詞>営業利益
surge<動詞1>急上昇する

イメージ1+2つの「副-前置詞句」です。イメージ1の部分が「数値の上下動」を表しているので、その後の「差」を表す部分は、byが省略された形になっていますね。


Group operating profit surged 12.8 percent to 866.2 billion yen.

「グループの営業利益は、12.8パーセント急上昇して、8662億円になった。」

<例文2>
Operating profit jumped 53.1 percent to 43.5 billion yen and sales grew 9.2 percent to 1.32 trillion yen.


jump<動詞1>急増する
sales<名詞>売上高

どちらの英文も「数値の上下動」を表していて、その後の「差」を表す部分は、前置詞のbyが省略された形になっていますね。


Operating profit jumped 53.1 percent to 43.5 billion yen and sales grew 9.2 percent to 1.32 trillion yen.

「営業利益は、53.1パーセント急増して435億円になり、売上高は9.2パーセント増加して、13200億円になった。」