四分位数
四分位数:
四分位数を求めるには,まず,データの値を小さい順に並べかえて,中央値Q2を求める。 この中央値を境にして右と左に分け,中央値より左側の組の中央値(Q1)を求め, 次に,中央値より右側の組の中央値(Q3)を求めればよい。
文部科学省検定済教科書 61 啓林館 数1 325 ISBN978-4-402-07540-8
四分位数の定義は明確には述べられていない。 具体的な例によって説明され,一般的な求め方は説明されない。
整数の除法
整数の除法:
整数aと正の整数bに対して, a=bq+r (0≤r<b) を満たす整数q,rをそれぞれ,aをbで割ったときの商,余りという。
文部科学省検定済教科書 61 啓林館 数A 325 ISBN978-4-402-07543-9
試行の独立
試行の独立について,定義の誤りがある:
3つ以上の試行についても,これらのうちのどの2つの試行も互いに影響されないとき,これらは独立な試行であるという。
3つの試行のうちどの2つの試行も互いに影響されない
場合であっても,3つの試行が独立でない,つまり p=P(A)×P(B)×P(C) が成り立たないことがある。
教科書の内容は以下のとおり。
試行の独立:
試行T1,T2が,上の硬貨とさいころの場合のように互いに影響されないとき,試行T1,T2は 独立 である。または,T1,T2は 独立な試行 であるという。
独立な試行の確率:
2つの試行T1とT2が独立であるとき,T1によって決まる事象AとT2によって決まる事象Bが同時に起こる確率pは, p=P(A)×P(B)
3つの試行の独立:
3つ以上の試行についても,これらのうちのどの2つの試行も互いに影響されないとき,これらは独立な試行であるという。
独立な3つの試行の確率:
試行T1,T2,T3が独立な試行ならば,T1によって決まる事象A,T2によって決まる事象B,T3によって決まる事象Cが同時に起こる確率pは,Aの起こる確率P(A),Bの起こる確率P(B),Cの起こる確率P(C)の積で表される。すなわち, p=P(A)×P(B)×P(C)
反復試行:
同じ条件のもとで独立な試行を繰り返すとき,その一連の試行を 反復試行 という。
文部科学省検定済教科書 61 啓林館 数A 325 ISBN978-4-402-07543-9
乗法定理:
P(A∩B)=P(A)PA(B)
文部科学省検定済教科書 61 啓林館 数A 325 ISBN978-4-402-07543-9
事象の独立
確率変数の独立:
X,Yのとり得るすべての値a,bについて, P(X=a,Y=b)=P(X=a)P(Y=b) が成り立つとき,確率変数X,Yは 独立 であるという。
試行の独立と確率変数の独立:
2つの試行T1,T2があり,これらが独立のときは,T1から定まる確率変数Xと,T2から定まる確率変数Yは独立である。
3つの確率変数の独立:
3つの確率変数X,Y,Zとそれらのとり得るすべての値a,b,cについて次の式が成り立つとき,X,Y,Zは独立であるという。 P(X=a,Y=b,Z=c)=P(X=a)P(Y=b)P(Z=c)
確率変数の積の期待値:
X,Yが独立のとき, E(XY)=E(X)E(Y)
確率変数の和の分散:
X,Yが独立のとき, V(X+Y)=V(X)+V(Y)
3つの確率変数の和の分散:
このような性質は,3つ以上の独立な確率変数についても成り立つ。
文部科学省検定済教科書 61 啓林館 数B 323 ISBN978-4-402-08559-9
確率変数
確率変数:
ある試行の結果によって値が決まり,その値に対して確率が定まる変数を 確率変数 という。
連続型確率変数:
連続的な値をとる変数Xについても,そのとる値の範囲の確率が定まっているとき,Xを 確率変数 といい, 確率変数Xがa以上b以下の値をとる確率を P(a≤X≤b) と表す。
離散型確率変数と連続型確率変数:
このような変数Xを 連続型確率変数 という。また,これまでに扱ったとびとびの値をとる確率変数Xを 離散型確率変数 という。
確率密度関数:
確率変数Xが連続的な値をとり,その値がa≤X≤bの範囲にある確率P(a≤X≤b)が右の図の斜線部分の面積で表されるとき, 関数f(x)をXの 確率密度関数 曲線y=f(x)をXの 分布曲線 という。
文部科学省検定済教科書 61 啓林館 数B 323 ISBN978-4-402-08559-9
大数の法則
教科書の内容は以下のとおり。
中心極限定理:
母平均\(m\),母標準偏差\(\sigma\)の母集団から抽出された大きさ\(n\)の標本の標本平均\(\bar{X}\)について,\(n\)が大きいとき,\(Z=\frac{\bar{X}-m}{\frac{\sigma}{\sqrt{n}}}\)の確率分布は,標準正規分布\(N(0,1)\)とみなすことができる。
文部科学省検定済教科書 61 啓林館 数B 323 ISBN978-4-402-08559-9
2020.1.25 作成 / 2021.1.6 更新
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