倒置 | |
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Not only can we not cover our production costs, we can't pay our living expenses, either. 上の英文の前半の構造に注目してください。ちょっといつものイメージの型とは語順が変わってしまっていますね。これは、not onlyという副詞要素が強調されて前に出たために、その後の語順が変わってしまったものです。このような形を「倒置」と言います。 では、その形を詳しく見てみましょう。 not onlyが前に出たのにつられて、canという助動詞も名詞Aの前に出ていますね。これが倒置の形です。この形は、疑問文の形と同じですね。つまり、倒置の形というのは、疑問文の形と言うことです。強調された語句が文頭に出た場合、助動詞がある場合は助動詞を名詞Aの前に出し、一般動詞の場合はdoを助動詞として前に出し、be動詞の場合はbe動詞を前に出します。ルールとしてはこれだけです。 では、例文を見ながら倒置の形に慣れておきましょう。 <例文1> Narita's history suggests that only when the government pursues sincere dialogue with affected local residents can such a project proceed with their blessing. *suggest<動詞3>示唆する イメージ3で、名詞Bは「名-サイン節」になっています。この「名-サイン節」の内部構造に注意してください。 イメージ1のV(動詞)の部分の助動詞が前に出ていますね。これは、only whenで始まる「副-サイン節」が強調のために前に出ているために、それにつられて前に出た倒置の形です。「副-サイン節」が前に出た場合は必然的に長くなり、canがなぜそこにあるのかわかりにくくなりますので注意してください。 Narita's history suggests that only when the government pursues sincere dialogue with affected local residents can such a project proceed with their blessing. 「成田の歴史は、政府が、関係する地元住民との誠実な対話を追求して初めて、そのようなプロジェクトは祝福されて進むことができるということを物語っている。」 <例文2> Not once during the entire eight-year period that the appellant was incarcerated was he taken before any court at any time. *once<副詞>一度 この英文の場合も、not once「一度もない」という副詞要素が、文頭に出て強調されているために、それにつられて受け身の一部であるbe動詞が前に出ていますね。duringで始まる「副-前置詞句」も前に出ているので、文構造がわかりにくくなっていることに注意してください。 Not once during the entire eight-year period that the appellant was incarcerated was he taken before any court at any time. 「その上訴人が収監されていた8年間を通して一度たりとも、彼はいかなる機会に、いかなる裁判所にも連れ出されなかった。」 <例文3> Nowhere is this clearer than in the interaction between economic processes and the natural environment. *nowhere<副詞>どこでも〜ない この英文はイメージ2ですので、be動詞が前に出て、V-A-A’となっています。やはり、nowhereという副詞が前に出ているためですね。this clearerという部分の構造を正確に把握できるように注意してください。 Nowhere is this clearer than in the interaction between economic processes and the natural environment. 「経済の進展と自然環境との相互作用の場面よりも、このことが明らかになるところはない。」 |