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ヤンゴンを歩いてみれば ・ その1
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パゴダで見たお坊さんの行列 |
知らない土地を自分の足でウロウロするのは、とても楽しいものです。
特に海外の土地を歩くのは、日本では体験できないモノを体験できるのでいいですよね!私もヤンゴンを肌で感じようと、「地球の歩き方」を握り締め、友人とヤンゴン市内に出ました。
市内に出たとたん、ヤンゴンの若い兄ちゃんに車の中から大声で話かけられ少しドギマギ。。今考えると、ただ単に冷やかされていただけなんですが(笑)声をかけてきたのは、ヤンゴンのシティーボーイ。ジーパンとTシャツで歩いてる私達が珍しいのか、ミャンマ―語や片言の英語で、「オネ―さん達、ジャパニーズかい?俺の車カッコいいだろ―!」なんて。
でもそのカッコいい車には、日本語で「〇〇株式会社」とデカデカとペイントされてたりするんですけどね・・・。ヤンゴン市内はやたら車が多いくせに、歩道や信号が少なく(無いに等しいかも)、ましてや歩道橋なんてないので大変歩きにくい所でした。私は何回車に引かれそうになり、クラクションを鳴らされたか!私は何も悪い事してないのに〜〜。街を歩いていると、クラクションと砂埃の嵐で頭がクラクラしそうです。
ここには道路交通法があるんかい?と、思わずつっこみを入れたくなる程で、車が我物顔でビュンビュン目の前を通り過ぎて行きます。でも、こんな交通事情はヤンゴンだけの事で、ちょっと都会から離れるとパゴーのような田園地帯が広がっているんですけどね。目的地の「聖なる黄金の塔」シェダゴンパゴダは、ヤンゴン市の北部にあります。
市内には、このシェダゴンパゴダのようなパゴダがいたるところに存在し、その様は、まるで青い空に向かって黄金のトンガリ帽子が地面から突き出してるようです。入り口には、日本の狛犬のような2頭の獅子が鎮座しています。
外人専用の入り口で靴を預け、長い屋根が付いた回廊を上がり境内に出ます。今までのパゴダに共通して言える事なのですが、メインの黄金の塔は、必ず小高くなった境内に置かれています。この黄金の塔を拝むには当然、回廊を通って塔がある境内に行くのですが、その回廊は屋根が付いているので昼でも薄暗いのです。初めは、「なぜ境内は皆小高い位置にあるのか?」、又「なぜ回廊は皆薄暗いのか?」と不思議だったのですが・・・。何回かパゴダに行くにつれて、それは「作られたシチュエーション」なのだと思うようになりました。薄暗く長い回廊を出ると、抜けるような青空の下に黄金に光り輝く塔がある、というニクイ演出です。わざと黄金を際立たせるようにしてるんでしょうね〜。今も昔もそれだけ人間は光物に弱いってことでしょうか。
この塔が立ったのは紀元前585年。15世紀頃から「歴代の王や王妃が自分の体重と同じ純金を箔にして塔に貼り付ける慣わし」があったそうで、なるほど「聖なる黄金の塔」と言われるだけはあります。塔の最長部には、76カラットのダイヤを初め1383個のルビーや翡翠その他の宝石が散りばめられているそうです。
「ミャンマー全国民憧れのパゴダ」と聞いて、ヤンゴン市内を死ぬような思いで歩いてきた甲斐がありました!
烏が宝石を突付いて、私の足元にポロッと落としてくれへんかな・・・・・・・・。ヤンゴンを歩いてみれば、車に轢かれそうになったり、贅を尽くしたパゴダに圧倒されたりと、とても忙しい私たちなのでした。。
(vol.7へつづく)
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てっぺんにあるのは76カラットのダイヤ! |