vol.3 これであなたもミャンマー人?
ロンジーとシャンバッグ姿のミャンマーの男性
(前回からのつづき)
ホテルかと思いきや、半ば強制的に私達は、日程に入っていなかった場所へとヂョーさんに連れて行かれたのでした。それは、ロンジーが置いてあるお土産屋さんでした。
お土産・・・。オイオイ、着くなりいきなり見なくてはならないものかしら?すでに思考がくつろぎモードにあった友人と、2人で顔を見合わせました。ところでロンジーとは何ぞや、という方もいらっしゃると思いますので、ここでちょっとご説明を。
ロンジーは、ミャンマーの民族衣装です。一見普通の巻きスカートのように見えますが、実は一枚の布が輪っか状になっています。袴のようにその輪っかの中に足を入れ、体に巻き付ければOK。
この輪っか状のただの布を初めて目にした時、一体どうやって身に付けるんだ…、と呆然としたのを覚えています。そんな人の為に、ロンジーもどきの巻きスカートもありました。
ロンジーは細身のミャンマーの人に良く似合ってました。ロンジーの上はYシャツやTシャツで、靴はビニールサンダル、シャンバッグという布バッグを肩から下げれば、あなたもすぐにミャンマー人!老若男女問わず、特別な服ではなく普段着として着ている様子はとてもエキゾチックでした。ただ、男の人と女の人とではロンジーの巻き方が違うし、都会の人は田舎の人よりお洒落に、センスよく着こなしていたのが印象的でした。
ロンジーやシャンバッグには沢山の色や模様があり、お店で見てると迷ってしまいます。このへんでそろそろ話を戻して、と。
さて、少し腑に落ちない気持ちで、足取りも重く、土産屋に連れてこられた私達。
しかし、お店に1歩足を踏み入れたとたん、私好みの雑貨達が目に飛び込んできて、一気にぱあぁーと気持ちが明るくなってしまいました。ニタニタしながらかわいい雑貨を見ている姿は、まるでいかがわしいお店でピチピチギャルを品定めしている親父のようだったろうなぁ・・・。反省!何でいきなり店に連れて行かれたのか、後からヂョーさんに聞いてみたのですが・・。
よくわからなかったです。なんでも、・このお店はとても品揃えが良く、旅行客にととても評判がいい。
・そして旅行客を連れて行くと、みやげ物をいっぱい買ってくれる。
・すると店の主人から感謝され、ヂョーさんに幾らかリベートが入る。・・・ということらしい。
だからって、なんだって着いたすぐにお土産を買わないとダメなの?まぁいいか。
みんな幸せ気分になれたんだから!?
その後、ようやくホテルに到着。念願の温かいシャワーを浴び、友人とヤンゴンビールで気分よく乾杯しました。
勿論、ホテルの部屋で、さっき買ったロンジーのファッションショーもした私達でした。
(vol.4へつづく)
現地で出会った犬(黒いシルエット…)。ミャンマー語で犬は何と言うのでしょうね?