真空球コレクション

 特にコレクターでは無いのですが、真空管ラジオの補修部品を探しているうちに色々な真空管が集まっていました。その内で比較的珍しいものを掲載しました。ナス型管は子供のころには見たことも無かったのですが、21世紀も目前になって結構出てくるのには驚かされます。

1.UX−200


 検波用ソフトバルブです。UXベースでありながらA付きでは無く、フィラメントは5V1Aの堂々としたものです。新品、元箱入りってやつですが、残念ながら使い道がありません。



2.UX−201A


 初期ラジオ用真空管の王者UX−201A、東京電気株式会社のサイモトロンブランドです。一緒に入手した聴取無線電話私設許可書から昭和5年ごろの物と推定されます。この2本にはJOCK名古屋放送局の検査ラベルが貼ってあります。


3.UY−227


 検波用傍熱型3極管、最初の交流電源用真空管です。左よりサイモトロンUY−227、エレバムUY−227、アーチュラスUY−127。


4.UX−112A


 初期の3極低周波出力管。
左よりラジオトロンUX−112A、サイモトロンUX−112A、DON UX−12A(これは戦後の物)。


5.KX−112


 初期の整流管、日本独自の型式です。
左より、エレバムKX−112A (これは珍しいでしょう)、ライジングKX−112B、トンボKX−12B。


6.UY−76


 海軍の錨のマーク付き、昭和18年1月製造のラベルが貼ってあります。


7.CRT (BG−75A)


 戦前のレーダーに使われていた?CRTです。


8.東京電気真空管箱の遍歴


 サイモトロン(昭和5年ごろ)、マツダ真空管(戦前)、東芝真空管(6GB8)



9.UV−201


 世界初の汎用真空管です。まだトリウムタングステンフィラメントでありませんので、5V1Aで電球みたいにフイラメントが点灯します。トップチップてちゃんと生きている球です。また衝動買いやってしまいました。


10.WD−11(864)


 右はWestinghouse製 
AERIOLA S.RECEIVERを購入した際、付いてきた864です。フイラメント電圧1.1V、電流250mAの電池管です。左のトップチップの球は電池管の元祖みたいなWD−11 RCA製です。フィラメントの電圧、電流は864に同じです。UXソケットみたいですが、足が1本だけ太く間隔も異なるのでUXソケットには刺さりません。ゲッターが無いように見えますが、ステムのところに灰色に見えるのが石灰ゲッターです。世の中広いもので、こんな珍しい球を何本も所有している方がいらっしゃいまして、1本譲っていただきました。