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03Cup of China in北京 11月8日11月9日中国の観戦に関して

中国へ行ってみる

 今年のグランプリシリーズのエントリーが発表され初めにチェックしたことは、アイスダンスのデロベル&ショーンフェルダーのエントリー。NHK杯にはエントリーせず、中国大会にエントリー。その後シード選手に繰り上げになって出場大会が増えたものの、増えた大会はアメリカ大会。
 日本に来ないならこっちから見に行こう!それに男子シングルのクリムキン(ロシア)とかサンデュ(カナダ)、ペアの申雪&趙宏博(中国)とかも見てみたいし、海外っていっても北京なら近いかー、ということで初海外観戦を決行してみました。
 金曜日朝に名古屋を出発して、上手くいけばアイスダンスのOD最後の方、まあ男子SPとペアFSは見れるだろうと思って家を出発したんですが。

 北京が雪のため、飛行機出発4時間遅れ(ちーん)

 ホテルに着いた頃には7日の競技全て終了しておりました…。あああ…雪の馬鹿ー!
 仕方なく金曜日の競技結果の一覧だけを貰ってすごすごと部屋に向かいました。オリジナルダンスではデロベル&ショーンフェルダーが2位。スケートアメリカに続いてウクライナペアを破ってます。良いオリジナルダンスなのかなあ、生で見たかった!

チケットを購入してみる
 今回の中国でのスケート観戦に際して何が一番問題だったかって、事前にチケット購入できなかったこと。でも昨シーズンの四大陸選手権をテレビで見る限り、客席はかなり空いていたから多分入れるだろう!という予想(希望)でとりあえず中国くんだりまで来てしまったけれど、本当にチケット購入できるのかなーとちょっと心配でした。
 土曜日の朝にチケット売場&会場偵察、あわよくば公式練習公開してないか?などと思って会場付近に行ってみました。
 で、結果はというと
 ・会場敷地の端にあるうらぶれた雰囲気のチケット売場は中国語オンリーだったので購入挫折。
 ・チケットを持ったダフ屋がわらわらといるので、買ってみた(2枚で200元)。
 ・公式練習は関係者じゃないと見られない。 
 とまあ、こんなかんじでした。ダフ屋は1人片言英語を話せる人がいた以外は全員中国語オンリー。でも筆談しなくっても大体言いたいことは分かります(チケット現物を見せながら交渉してくれるし、するのはお金の交渉くらいだから)。周囲に警備員だか軍人だかが沢山いるのに、こんなに堂々とダフ屋やっていていいのかなあ…。

女子シングルFS

 とりあえず朝のうちにチケットを購入できたし、競技は16:00開始なので市内観光をしてみる。故宮に行って、北京ダックを食べて、と定番の北京観光ルート。
 しかしゆっくりしすぎたせいで、会場に入って自分の席に着いたとたん競技開始。毎回毎回競技ぎりぎりに着席している気がする…。


Elena LIASHENKO (UKR) 座ったとたん始まった演技。「あれ、練習の時って音楽かかるの?」などと言った私に「もう本番だよ」と友人リリコ(仮名)が冷たく一言…。そうか、本番でしたか…。曲はフリーダのサウンドトラック。スパニッシュぽい。去年の曲もこんな感じだったような気がする(記憶曖昧)。ジャンプの前に足を前に一回跳ね上げる独特の動きは健在。そういえばスカパーで解説者から「あの足の動きはタンゴにマッチしてる」とか言われてました。ジャンプは全部決まって、得点(TSS)は102.36。過去2大会の点数から見ると100点を越すと表彰台に乗れる点数だったので、かなり良い出来だったと推察。

村主章枝(JPN) ウォームアップ時からルッツ−トゥの3−3ジャンプを練習。本番の最初のジャンプでもちょっとステップアウト気味だけど何とか下りた!凄い!と喜んだのも束の間、次のジャンプ(多分フリップ?)で大転倒。正面から顔以外全身を打ち付けるような凄い転び方で…演技が続けられるのか心配になるくらいの転倒。多分その影響もあって、その後のジャンプが決まらない…。スピンは相変わらず早くて、観客からの拍手も大きかった。

恩田美栄(JPN) 直前の国内大会(中部地区)での出来が非常に悪かったので(4点台も出ていた)、ちゃんと調子をあげてきてるのかちょっと心配でしたが、ジャンプはほぼクリーンに下りてました。コンビネーションジャンプの着氷が少しふらついたくらい。この曲の雰囲気は好きです。踊る要素が去年よりまた大きくなっているプログラムで、難しそう。

Ann Patrice McDONOUGH(USA) 去年の荒川静香のSPのクラシック曲使用バージョンといった趣。羽ばたく動作を表現する腕の動きなんかは特に似ている。気になってISUのプロフィール見たら、振り付け師は案の定モロゾフ。それって手抜きでは…(去年の荒川の振付もモロゾフ)。ついでに胸の所に白鳥の顔のある衣装って言うのはどうかと思います。スケーティングもすっきりしていて軽やか。でもジャンプが決まらず得点が伸びなかった。


 終わってみれば何とSP7位のリアシェンコが大逆転の優勝。去年までの順位点のシステムだとこういう大逆転はあり得なかったのでびっくり。順位点ではなくて、SPとFSの得点の合計で決まるから、SPで大崩しなければFSで大逆転可能らしい。
 新ルールは順位変動の幅が広まって面白いけれど、でもSPとFSと2回滑る意味があまり無いような。以前だとSP=技術重視。減点方式、FS=表現重視。加点(?)方式、とそれぞれの特色があったけれど、新ルールではFSで大成功すれば無問題だし、SPもFSも採点基準は変わらないからなあ。

アイスダンスFD

 女子シングル終了後は整氷タイム。NHK杯みたいに種目ごとの表彰式はおこなわず、最後に全部まとめて表彰するらしい。
 休憩時間中に会場のトイレに行きましたが…明日はトイレに行かなくて済むように水分を控えようと強〜く心に誓ったことを記しておきます。


PECHALAT / BOURZAT(FRA) 以前テレビで「同じリンクで滑っているせいか、男性の方はペーゼラの動きにとても似ている瞬間がありますね」と解説されていたことがある。そのことをリリコ(仮名。非常にペーゼラ好き)に話したところ、ウォームアップ中から真剣に見ておりました。フリーレッグが綺麗で、背筋がまっすぐに伸びているから見ていて好印象。ただ、なんだかワルツを踊っているような雰囲気に見えてしまって、曲想表現はあんまりできていない気が。ついでに衣装も微妙かも…。思わず男性の方にばかり気が行って、女性の方をさっぱり覚えておりません。

DELOBEL / SCHOENFELDER(FRA) このペアを見るために北京に来たようなもの。曲は「Merlin」、静かで、不思議な感じの曲調。昨シーズンに比べて随分踊れている印象。特に男性のショーンフェルダーが体勢を色々変えて頑張っていました。去年まではイザベルの方が目立っていたから、成長っぷりが嬉しい!得意のリフトは新しいポーズが沢山で、観客からは大歓声でした。最初にポーズを取ったときにも大歓声で、中国人に人気があるのかなあ。リフトで一度ぐらついたけれど何とか持ちこたえました(イザベルがオリビエに向かって「Hold on!」と言ったらしい)。ステップも頑張っていたし、一年で随分上手になっていたと思います。

NAVKA / KOSTOMAROV(RUS) 曲はピンクパンサーとオースティン・パワーズ。去年まではナフカばかりに目が行きましたが、コストマロフもなかなか目立ってました。それがスケートが上手くなったのか、振付のせいなのかは素人なのでよく分からないですが。オースティンの下品振付も入っていて笑えました。でも1週間前にキャンデロロのオースティンパワーズのプログラムを見たから、ちょっとイメージが被ってしまった。


 ダンス全体でリフト(しかも大技)が増えているような気が。特にPICHE / DENIS(CAN)はリフトだらけでステップの印象が全然ない。リフトとステップのバランスが良いなーと思ったのはGREGORY / PETUKHOV(USA)で、振付はあのニコライ・モロゾフ(現在人気の振り付け師)でした。シングルだと個性が出過ぎてしまっていることが多いけれど、ダンスの振付は嫌みを感じなかったです。
 余談ですが、私の席の近くにはロシア人(もしくは他の東欧人)の集団がいて、大層派手に応援していました。叫ぶしおもちゃのラッパ鳴らすし旗は振るしで、見ていて面白かったっす。


11月8日11月9日中国の観戦に関して

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