展示室33 長 唄 「舌出し三番叟」
<千歳>藤間金彌師 <三番叟>藤間喜州
この曲は、初演の時は長唄・清元掛け合いだったんですが、現在
では長唄のみで演奏されています。清元の方は「種蒔三番叟」と
言いますが、殆んど同じ物と思っていいでしょう。三番叟の役は
袴を穿かずに、着物の裾を東絡げにしていますし、後半では烏帽
子も素襖も外して(花柳流では、最後まで烏帽子を着けてるそう
ですが)、モロ肌脱ぎになって踊るので、「三番叟物」の中では
比較的くだけた雰囲気の作品です。メル友の皆さんから、「春風
駘蕩」とした気分で踊るよう、アドバイスを頂いたんですが、果
たしてそんな大らかな雰囲気が出せたかどうか・・・(汗) ・
この写真は、同輩の方の発表会に賛助出演した時のものてす。だ
いぶ前に、素踊りで富公衛師と踊らせて頂いた事があったので、
「二度目ではあるし素踊りだし」と気軽にお引き受けしたんです
が・・・段々と話が変わってきて、松羽目で正面の地方さんで、
本衣装で踊る事になった為、踊り方をガラリと変えなければなら
ないし、最初の「おうさえ、おうさえ・・・」の台詞も、自分で
言わなきゃならないしで(それも、急にリハーサルで自分で言う
ように変わったので)、本当に大変でした!(涙)でも、曲も振り
もとてもよく出来てる作品なので、踊るならヤッパリ本衣装です
ネ♪(笑) ・
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