展示室31   長 唄 「秋 の 色 種」







の曲は、嘗ては武蔵野の一角だった麻布の秋の景色を、上品に風情
タップリに謳い上げた作品です。元々純粋に演奏の為だけに作られた
ものですが、作詞も作曲も凝りに凝った名曲なので、色々と趣向を凝
らした振り付けで、盛んに上演されています。この写真は、20代後
半のものですネェ・・・。こういう扮装、割りと好きです♪(笑)


上りの「夢は巫山の〜」のユッタリした部分で、2枚扇子を使いま
すが、これがなかなか大変で(汗)、兎に角必死で踊りましたから、
涼しい顔をしてるものの、扇子を持つ手に力の入ってることったら!
左右其々、要返しをして握り、横に捻って飛ばして地紙を取るのや、
俗に「お手玉」と言う、6段階で次々と扇子を飛ばして取るのや、2
枚扇子の端を僅かに引っ掛けて飛ばして、重なるように受けるのや、
次から次に妙技(?)が飛び出して、息もつけませんでした!
・・・

切れ直前には、要を返して頭上にかざしたら直ぐに要を解いて、そ
の勢いを利用して右手の甲の上で1回転させて、落ちるところを狙っ
て天をつかむという離れ業もありましたが、なんとか一度も失敗しな
いで、無事に幕を下ろす事が出来ました。その代わり、何をどう踊っ
たのか、殆んど覚えてませんけど!(笑)
           ・

半の「虫の合方」も、後半の「琴の合方」も、うっとりするほど綺
麗なんですが、何故か僕が頂いた振りでは、踊りがありません!でも
有名な三下りの「うつし心に〜」の踊り地は、タップリと踊れるよう
に出来てるので、ここだけ独立して踊る場合もあります♪    







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