展示室16   筝 曲 「八千代獅子編曲」





藤間喜州     藤間金弥師


れは、僕と家内の師籍20周年記念と、長崎ブリックホール開場記
念を兼ねた発表会の、ご祝儀として踊った作品です。日頃から懇意に
して頂いている、筝曲の竹山直樹師と鳴物の中村寿攝師が、快く友情
出演をして下さいました。竹山師の社中からも琴・三弦・尺八など、
27名の方々のご出演を頂きました。古曲の「八千代獅子」に前弾き
や替え手を加え、更に寿攝師作調の鼓を加えた華麗な曲で、恩師・藤
間富公衛師の振付で、特別出演の藤間金弥師に連舞して頂きました。
新しいホールに出来たばかりの松羽目があるのですが、その時の演目
に松羽目を使うものがなかったので、ホール側の希望もあって、急遽
松羽目で演じることになりました。「お幕」から出て踊った後、一度
「お幕」に入って、後半は扇獅子と牡丹の枝をもってセリ上がるとい
う演出で、大勢の演奏者達に負けないよう(?)、元禄風の若衆と娘
の扮装で、舞台狭しと思いっ切り派手に踊りました。衣裳も派手過ぎ
ないかと心配したのですが、写真で見ると決して「目ェ剥く」って感
じじゃないので安心しました。金屏風に素踊りのご祝儀曲は勿論イイ
のですが、たまには理屈抜きで派手で楽しいこんな作品も、開幕には
相応しいと思います。幕が上がった途端に大きなジワが起こり、一気
に会場の雰囲気が盛り上がったので、その後の進行がとてもスムーズ
になったのがなによりでした。                





(丁度、セリ上がってきた瞬間です)



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