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@ 同志社 彰栄館

重要文化財   5/JAN/2002

所在地: 京都市上京区今出川通烏丸東入ル

建築年: 明治17年 (1884年)

設計者: D・C・グリーン

施工  : 尾滝 菊太郎

   
 同志社キャンパスには実に5棟の重要文化財を含む赤煉瓦建築が並ぶ、近代建築の宝庫である。それらの中でも最初の校舎がこの彰栄館であり、京都市内に現存する煉瓦建築物の中でも最古の物である。
 烏丸通り側の西門から入ってすぐの場所に位置しており、外観は洋風であるが、建築技術は日本の伝統的なもので、設計者グリーン(アメリカン・ボード=米国海外伝導協会派遣の最初の宣教師&建築士)は主として外部デザインと煉瓦積み監督を担当したということである。
 彰栄館は南側に玄関ポーチ、東側に時計台付の鐘塔を持っている。このセス・トーマス社製の大時計を4面に持った鐘塔は、ゴシックスタイルの特色のランセット・アーチ(尖頭アーチ)とコーナー・ストーンが個性をかもし出している。
 レンガの積み方は、長手積み4段、小口積み1段を繰り返す「アメリカ積み」といわれる手法である。
 当時の建築費7500円はアメリカン・ボードの寄付による。

現在この建物は、同志社中学校の校長室、資料室等として使われている。このように、同志社のレンガ建築は、文化財としての歴史性、記念性と現代建築の機能性を微調整し、リフォームされ、中心施設として機能し続けており、文化財保存の好例であるといえる。(同志社キャンパスを魅力的な物にしているのです!!)

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東側鐘塔


南側玄関ポーチ