ハンドウイルカ(バンドウイルカ)

英名(bottlenose dolphin) 
学名(Tursiops truncatus)


体 長
1.9〜最大3.9m  体色は黒〜灰色、腹部がやや白い。多くの水族館で飼育されてるイルカである。北太平洋に多く生息しているが、シャチやベルーガのように極地よりより南を好むタイプのイルカ。厳密に言うと大柄なタイプと小柄なタイプが存在する。この系統のイルカはゴンドウ系〜シャチ系の歯クジラと異なり、肉を引きちぎるというより小魚を挟むには適したくちばしであり、歯の数も多い。おおよその寿命は40年程。
※バンドウイルカとも呼ぶ。

体 重
150kg〜650kg

歯の数
上顎40〜52本、下顎36〜48本

生息域
世界の寒帯から亜熱帯海域

目/科
クジラ目/歯クジラ亜目/マイルカ科/

ドルフィンリサーチセンター

江ノ島水族館

特徴
 このイルカに限ってはごくたまに群で回遊せず沿岸で暮らす「フレンドリィ・ドルフィン」と呼ばれている個体も居る。また、このテの個体は人間の手から直接エサを貰ってはいるが、食べずに吐き出し、貰うことが楽しみとしている個体も居るとの事。(ドルフィンリサーチセンター調べ)
ハンドウイルカには細分化すると一回り小さいアダンカス型(ADUNCUS TYPE)と大型のトランセタス型(TRUNCATUS TYPE)とに別れ、アダンカス型は成長により腹に斑点が現れる。遠い血族にマダライルカの祖先が居るのでは無いだろうか。又、水族館ではハナゴンドウやオキゴンドウとの交雑例もしばし見られる。野生でも交雑例は認められ、一度に3頭の交雑種が発見された事例が有る。又、1986年にはナガスクジラとシロナガスクジラの交雑例が報告されており、現在でもこれら鯨類の進化や分化は続いているのではないかと思います。

触れてみて
ページ内で紹介している全ての水族館のハンドウイルカに触れる、もしくは乗っかったりしたが、他の飼育されている動物と異なる点の一つとして、彼らは初対面にも関わらず警戒心が少ない様に思えた。人間に遭遇した経験の有る動物なら信頼を得る為にかなりの時間が必要なのだが・・。さらに多くのイルカは「自ら」接触を試みようとする。私見だが、彼らと付き合っていると「介護」などと云った利他的な部分や、「ヤキモチ」というものまで気が付いたのである。人はそれを「人間っぽい」と云うが実際彼らの方が200万年も前に現れた訳で・・人間の方が「イルカっぽい」のかも?

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