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(Orcinus orca) |
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雄10m/雌8m | 白と黒の体色と、最大で2mにも達する背びれが特徴。雄は成長と共に背鰭.胸ビレが大きく目立つ。パッチと呼ばれる白い模様は個体により微妙に異なり、背鰭と合わせて個体識別の材料。野生では雌(母親)を中心にしたポッド(群)を形成している。寿命は雌の方が永く60〜70年前後。海外でのシャチの飼育歴は36年、日本では30年以上の歴史が有る。関東では「千葉.鴨川シーワールド」「伊豆.三津シーパラダイス」等で合計7頭飼育中。 | |
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雄は最高9t/雌は4.5t | ||
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上顎下顎合計44〜46本 | ||
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北極〜赤道〜南極まで全海域 | ||
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クジラ目/歯クジラ亜目 マイルカ科/ゴンドウクジラ属 |
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野生では主に海獣類・魚類が食糧。しかし生息域により「海獣類」だけ、「魚」だけを糧としている群が有り、その個体の大きさや微妙な骨格の違い、背鰭のカタチの違いなども見られる。歯クジラで他のクジラやイルカを襲う種としては最大で事実上海洋生物の頂点。泳力も優れており最大で時速60Km程。白黒の体色はシルエットをごまかす作用が有り、攻守共に役立っていると思われている。どの生物にも言える事だが、腹部の体色が薄い理由として「狩猟」又は「防衛」があげられる。地球上の殆どの生物は何かしら太陽光の影響を受けており、その効果は体の模様や形に顕著に表れている。野生のシャチが人間を襲った記録は無いが、かつてサーファーが足を噛まれた事が有ったが「補食」の為では無かっただろう。何故ならシャチがホンキならサーファーは噛まれただけでは済まなかった筈なのだ。 カナダブリティッシュコロンビアとノルウエーティスフィヨルドにはレジデントと呼ばれる定住型のシャチがおり、前者がサーモンを、後者がニシンなどを主食にしている。又、ノルウェーのシャチはカナダの個体に比べ若干小さく頭も細い。両者共隔離された遺伝子を持つシャチの「亜種」とも考えられている。海での生態系ピラミッドの頂点であるこの種は、他の歯クジラとは異なる部分が多い。なかでも特に好奇心は強く、飼育下でしばし人間を観察するかの様な行動を見せると言われている。 |
実際シャチに乗ってみるとやはり生物としての筋肉の躍動や生態感が伝わってくる。乗馬にかなり近い。 ヒレだけを動かして推進しているのでは無く、体中の筋肉が微妙に動いてるのが良く解る。又、皮膚は擦ると垢となって剥がれるのはどのイルカ・クジラも同じ。至近で見ると目の周りにゼラチン状の膜が帯の様にまとわり付いているがこれは「ハーデルの線」から粘膜を分泌させ目を保護している為。水質・体調・環境などの影響でその量が変わる。飼育されている成獣の雄シャチの背鰭は折れ曲がっている事が多い。これはショーなどで水面に背鰭を出している時間が長く、重力に負けてしまった為と思われる。まれに野生でも折れ曲がる事もある。野生の個体に比べると筋肉の付き方が水槽用になり、野生のシャチとはシルエットが微妙に違うように思える。 |
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