トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 
*赤色が今回のトレース


柳島山 (469m 関市) 2022.10.30 晴れ 2人

中川原公園(9:58)→登山口(10:00)→石碑(10:03)→お社・アンテナ(10:11)→寺尾神社コース合流(10:34)→展望地(10:40)→柳島山山頂・西尾根散策(10:44-12:48)→354mピーク(13:21)→白山神社付近の車道(14:13)→中川原公園(14:42)

★10月29日に関市の柳島山に登ってきました。
★中川原公園をスタートし民家の裏から登山口へ。
★石碑や神社のあるアンテナ施設を通過し、コシダやウラジロの道を登りました。
★ホオノキの落ち葉を踏んで歩き、寺尾神社からのコースに合流。
★伐採地で権現山の展望を眺め、人工林の中の柳島山山頂に到着。
★寺尾集落を見下ろしながら、昼食。
★地図を忘れたことから寺尾神社へ下るルートではなく、テープを追って北尾根を下りました。
★稜線上の薄い踏み跡を下り354mピークを過ぎた先でテープが無くなり急斜面に。
★急斜面を下って尾根の先端付近から白山神社の近くに下山しました。
★ハプニングが連続した想定外の山歩きとなりました。

 関市寺尾にある柳島山は18年前に道のない急斜面を登って登頂した。ネット情報によると最近はしっかりした登山道があり寺尾岩めぐりと合わせて登る人が多い。また、寺尾神社からの踏み跡の薄いコースも歩かれていることから、周回の計画で柳島山を歩くことにしたのだが、・・・。

 寺尾千本桜を見ながら北上し寺尾の集落を過ぎたところの喫茶店「花の木」から左折して中川原公園の駐車場に車を停めた。数台の駐車が可能で、公園にはトイレがある。出発しようとしたところで地図を忘れたことに気づいた。GPSの地図と記憶で地図がなくても問題なく周回できると確信して出発したが、これが想定外の結果となった。

 駐車場から左に歩くと「秋葉山三角点→」の標示があり、右折して民家の間を抜けコンクリート壁に突き当たる。ここにある階段が登山口となる。階段を登ってササの道を歩くと大権現の石碑があり手を合わせる。

 スギの人工林をジグザグと登っていくと天然林となり小さなお社とアンテナを通過。電柱に張られた電線に沿って登り、コシダやウラジロの道を抜けて再びアンテナを通過。右山でトラバース道を歩いてホオ葉の散乱する斜面を横断。急斜面を登って「秋葉神社・寺尾→」の標示が立つ尾根に出た。
 
 ここの尾根を下ると寺尾神社に至ることをこの時に認識していたが、この後すっかり忘れることになる。標識で左に向きを変えて尾根を登る。ここから明るい人工林の尾根を歩く。
 
 傾斜が増し、伐採地に出ると左側が開け、すばらしい展望が広がる。今まで展望地が無かっただけに、この展望に感動。正面に見えるなだらかな山容は汾陽寺山。柳島山から汾陽寺山まで縦走できるが、かなりのロングコースであることがわかる。
 
 展望地からひと登りで柳島山山頂に到着。人工林の中で、わずかに寺尾集落が望める程度。山頂には「寺尾 秋葉山 頂上公園 寺尾連合自治会」の標示と三角点がある。丸木のベンチがいくつか見られ、昔に比べると多くの登山者が訪れているようだ。
 
 山頂からは主稜線が南西・北東に延びており、南西に向かえば稜線は汾陽寺山までつながっている。昼食には時間が早いので南西に少し下ってみた。広い尾根で道は不明瞭な部分もあるが、疎林で問題なく歩ける。傾斜が増したあたりで山頂に引き返した。
 
 山頂で昼食にする。丸木ベンチで昼食の用意をしたが、傾斜地でいろいろなものが転がり落ちて大騒動。ホットサンドメーカーで焼き物の昼食を楽しむ。
 
 さて、帰路は寺尾神社に下りるコースを歩くこととした。地図を持ってこなかったが、18年前の記憶では道なき斜面を登って北東尾根に出た記憶があり、何の疑問もなく北東尾根に踏み込んだ。正しいルートは登ってきた道を引き返して秋葉神社の標示がある尾根を直進して下る。このことをすっかり忘れていた。
 
 北東尾根は明瞭な踏み跡があり、ブルーシートを引き裂いて作った青いリボンが点々と付けられていることから安心して下る。多少灌木が邪魔になるところもあるがヤブをこぐようなところは無い。
 
 軽快にぐんぐん下っていく。神社に向かう分岐が出てくるだろうと右側を注意しながら下るが、分岐は無い。GPSで確認しながら下るが、青テープがあることからどこかに下りられるだろうとそのまま進む。尾根の先端は板取川に突き当たっており、そこからした道を歩いても30分ほどで駐車地点に戻れそうだ。
 
 人工林や天然林下る。テープが張ってあるところもある。ウラジロの群落を抜けて展望のいい尾根に出る。樹間からは洞戸運動公園のグランドや洞戸事務所の建物などが見える。常緑樹のある急斜面を下って人工林に入り、山頂から30分程下って伐採地のピーク頂上に出た。354mピークである。
 
 ピークを後に、倒木を避けながら下るとかなり急斜面の場所に出た。急斜面を見下ろすと、ここでピタリと青テープが消えている。テープを付けた人はこの急斜面で引き返したのであろうか。
 
 ここで作戦会議。山頂からすでに40分下ってきていることから、引き返すと山頂まで1時間はかかる。麓までの標高差は約150m。尾根の先は川に接していることから崖になっていることは間違いない。獣害防止柵で脱出できないことも経験上、十分に考えられる。
 
 急斜面には薄い踏み跡があり、木につかまれば下れそうだ。このまま下ることに決めて急斜面に突入。歩きやすいところをルートファインディングしながら慎重に斜面を下り切った。
 
 かなり古いテープがあることから下れそうな気になった。尾根を外さないように下り、尾根尻に着くと予想通り岩の崖になっている。右側に下れそうな場所を探すと、古いテープを発見。テープ頼りに尾根を離脱。
 
 道なき斜面を下ると目の前に車道が現れた。しかしここでも予想通り獣害防止のネットが張ってある。ネットに沿って戻るように進むと、ネットが垂れ下がって跨げるところがあり、ここから車道に出た。出たところからすぐ先に小さな白山神社があり、ここに出ればよかった。車道を山沿いに歩き、30分ほどで公園の駐車場に戻った。
 
 地図を忘れたことから想定外の山歩きとなり、大いに反省。次回は万全の態勢で南西尾根を歩いてみたい。
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