トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

寺尾岩めぐり (418m 関市) 2022.10.8 曇り 2人

中川原公園(10:07)→登山口(10:10)→よぼし岩(10:18)→花見台(10:47-10:58)→展望ピーク(11:06)→七つ岩・418mピーク(11:20-13:22)→縄文岩(13:33)→わらべ池(13:58)→小坂橋登山口(14:07)→中川原公園(14:18)

★10月8日に関市の寺尾岩めぐりを楽しんできました。
★寺尾岩めぐり登山口をスタートして草付きの道を登って「よぼし岩」に到着。
★岩の上から展望を楽しんだら尾根道を歩いて花見台へ。
★花見台から寺尾の千本桜や権現山の眺望を楽しみました。
★花見台を後に急斜面を下って展望のあるピークを越えて「七つ岩」へ。
★立岩の梯子を登って天王山や誕生山を眺めました。
★岩で強い風を避けながら展望地でゆっくりと昼食。
★帰路は急斜面のジグザグ道を下り「縄文岩」や「わらべ池」を見て小坂橋登山口へ。
★大岩や展望を楽しむことができた秋の里山歩きを楽しんできました。


 グーグルビューで関市にある柳島山の登山口を調べていると偶然に寺尾岩めぐりの表示を見つけた。調べてみると岩めぐりのコースは思ったより長く低山歩きが楽しめそうだ。柳島山に登る前に岩めぐりを歩くことにした。

 岩めぐりの登山口は寺尾千本桜を北に走り寺尾集落を抜ける付近にある。花ノ木という喫茶店が道の西側にあり、その少し南の東側が岩めぐりの登山口となる。登山道入口の標示や墓石、石仏などがあり、草付きの小さな空き地が駐車スペースとなっている。
 
 ここに駐車してもよいが、トイレに寄るためすぐ近くにある中川原公園に駐車。駐車場には1台の車が停まっており、若い女性2名が登山に出発するところだった。ここを起点とする山は柳島山か岩めぐりしかない。尋ねると岩めぐりをするとのこと。先に出発する2人を見送って靴を履き替えた。
 
 喫茶「花の木」に向かい車道を横断して岩めぐりの登山口へ。登山口には簡単なルート図と各地点までの距離が書いてあり、それを見ながら山道に入る。人工林の中、道はササや草に覆われて登る人も少ないように思える。
 
 こんな道が続くと嫌だなと思いながら登っていくと数分で大岩が現れた。よぼし岩と呼ばれる大岩ではしごが設置してある。岩の上に登ってみると寺尾の集落が見下ろせた。
 
 よぼし岩を後に「七つ岩1618m」の標示を見ながらなだらかな尾根を歩く。尾根道に草は無くしっかりした登山道が続いている。一旦下って人工林を抜け、ロープのある急斜面を登って再び尾根を歩く。ここでも下って登り返す。
 
 左側が開けたところがあり、七つ岩のあるピークが望めた。急斜面の尾根を登っていくと足元にカエンタケを発見。触ってもいけない毒キノコであるが、このオレンジ色は実に美しい。木の根が張った急斜面を登り切ると主稜線に出た。
 
 すぐ右には花見台と名付けられた展望地がある。南の展望が得られ、正面には権現山と汾陽寺山、眼下には寺尾千本桜がある。千本桜が見えることから花見台という名前になったのだろう。桜が咲く時期に登りたい。反対側には板取川が望めた。
 
 ネット情報ではここから権現山まで歩いた記録があることから尾根道を探してみるが灌木に覆われて踏み込めるようなところは無かった。花見台を後に七つ岩の標示に従って北東へ続く尾根道を下る。
 
  急斜面の道を下って人工林との境を歩く。登り返して展望のあるピークを通過。再び急斜面を下ってコシダの自生する斜面を登り返すとピーク山頂に3つの道が集まっている。七つ岩は右。
 
 右側に天王山や誕生山を見ながらなだらかな道を歩くと前方に大きな岩が見えてきた。七つ岩であり、先行の女性2人が岩に登っているところだった。大岩が7つ集まっており、一番高い岩とその隣の岩にははしごがかけられて登れるようになっている。
 
 一番高い岩のはしごを登ってみる。槍ヶ岳のはしごを思い出しながら登り切ると岩の上からは権現山や天王山、板取川が望めた。反対側には柳島山が美しい円錐形の形をして佇んでいる。いくつかの登れる岩に登って七つ岩を楽しむ。
 
 2人を見送って、この先にある418mピークに向かう。ホオノキの落ち葉を踏みながら歩くとすぐにピークに着く。樹林帯の中で展望はない。ピークには「小倉 観音堂・駐車場 → 」のプレートがあり 、その方向に進んでみると道が下っている。次回は このコースも登ってみたいと思った。
 
 七つ岩に戻って昼食にする。岩陰で風を避けながらナポリタンを作った。登ってくる人は誰もいない七つ岩でゆっくりと昼食を楽しむ。昼食後、七つ岩を後に三叉路のあるピークまで戻って縄文岩方向に周回コースを下る。
 
 大岩の横を通過してウラジロの群生地を抜けて急斜面をジグザグ下ると「縄文岩→」の標示がある。矢印方向に行くと崖の手前でロープが張ってある。ここから大岩の上に大岩が乗っている縄文岩を見ることができる。近くまで寄れる道はないようだ。
 
 縄文岩を後に引き返して ロープのあるジグザグ道を下る。20分程ジグザグと下り大岩の横を通過してわらべ池に到着。さらに緩やかに下って小屋の脇を通過して小坂橋登山口 へ。小さな橋を渡って車道に出た。川に沿って車道を歩き、喫茶「花の木」の手前で右に曲がって駐車地点に戻った。
 
 寺尾岩めぐりは岩場が3か所あるのみで岩めぐりと言うほどではないが、巨石群の七つ岩は見ごたえがあり、展望も得られる。また、周回コースもそれなりに時間を要し、低山山歩きを楽しむことができる。知られざる名所発見の気分で寺尾を後にした。

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