トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

高鳥屋山 (1398m 長野県) 2023.9.24 晴れ 2人

清内路振興室(清中プラザ)駐車場(8:17)→登山口(8:43-8:48)→梨子野峠ルート合流(9:53)→高鳥屋山山頂(10:35-12:00)→往路分岐(12:26)→梨子野山分岐(12:46)→梨子野峠・東屋(13:06-13:14))→中休み場所(13:34)→林道(13:39)→アンコ沢(13:44)→清内路振興室(清中プラザ)駐車場(14:14)

★9月23日に長野県の高鳥屋山に登ってきました。
★阿智村の清内路振興室駐車場(清中プラザ)をスタート。
★林道を歩いて、登山口から人工林を抜けて天然林の尾根へ。
★様々なキノコを見ながら梨子野峠への道に合流。
★なだらかな道を歩いて高鳥屋山山頂に到着。
★山頂の避難小屋前から南アルプスを眺めました。
★山頂で昼食の後、梨子野山方向に歩き、梨野峠の展望地へ。
★梨野峠から谷沿いに下って林道にでました。
★林道から集落道に入り、駐車場に戻りました。
★さわやかな風が吹く樹林帯を周回し、これで阿智セブンサミットを全て登頂しました。


 長野県阿智村には「阿智セブンサミット」と呼ばれる7つの山がある。恵那山、富士見台高原、南沢山、網掛山、大川入山、蛇峠山、高鳥屋山の7山であり、高鳥屋山以外はすべて登頂している。今回は、未登頂の高鳥屋山に登る計画を立てた。

 恵那山トンネルを抜け園原ICで一般道に入り、国道256号線を北上。国道に入って7kmほど走ったところで左に清内路振興室(清中プラザ)の広い駐車場がある。駐車場の隅に車を停めてスタート。

 まずは国道を北に歩き、国道が左へ直角にカーブし橋を渡る手前で、直進するように国道から北に続く坂道に入る。大きく右回りにカーブし、橋を渡る手前で川に沿って右に道が分岐している。「松沢入口」の標示に従ってこの道に入り20分程歩くと「←高鳥屋山」の標示があり、ここを左折し橋を渡って山道を歩く。

 ヒノキの人工林を抜けて天然林のよく踏まれた道をなだらかに登っていく。途中に岩があるような場所も通過するが単調な登りが続く。キノコが多く、特にチチタケがたくさん見られた。道は左山のトラバース道となり、1258mのピークを迂回。

 人工林の尾根を抜けると尾根上の道にぶつかった。右は「梨野峠1.7km」と書いてある。国土地理院の地図には梨子野峠と書いてあり、どちらがの名前が正しいのかわからない。左は鳩打峠2.8kmの標示に従って左折しなだらかな道を歩く。

 多少のアップダウンはあるがゆるやかな尾根歩きが続く。フシグロセンノウのオレンジ色の花を見ながらジグザグの登りになる。「鳩打峠2.1km」の標示を見てササの道を登り、なだらかになるとすぐに山頂に到着。草の生える東西に細長い山頂には三角点と山名標示板があり、展望はない。

 ススキの中の踏み跡をたどって東に行くと東方向が開けた。大きなトタン屋根の小屋があり、入口正面には山頂小屋と書いてある。小屋の中にはベンチなどが作られており、小屋を建てたときの作業風景の写真が並んでいた。

 小屋の前は展望地となっており、南アルプスが一望できる。露天のトイレがあり、使用するときは声をかけてくださいと書いてある。こういうトイレは初めて。小屋の前にはリンドウがひっそりと咲いていた。

 山頂に戻って木陰で昼食にする。メニューは缶詰と雑炊。昼食中に若い4人パーティが到着。聞けば南側から梨子野峠経由で歩いてきたとのこと。

 1時間ほど山頂に滞在して下山開始。下り始めてすぐに、登山道で死んでいるリスを見つけた。首が取れ、内臓が食われて、無残な姿。他の動物に食われたようであり、往路にはなかったことから、1時間ほどの間に食われたようだ。

 登ってきた道を下って梨子野峠への分岐点へ。ここから登ってきた道ではなく尾根を峠方向に直進。ササに囲まれたなだらかな広い道を歩く。梨子野山への分岐が左側に現れるので注意しながら歩く。

 左山の道となり、GPSを確認すると分岐を通り越したことに気が付いた。GPSを見ながら分岐点あたりまで戻るとと、分岐点と思われる付近は背丈ほどのササに覆われており、ササの中に道と思われる踏み跡があった。このヤブに入る気にならなかったので、梨子野山に行くのはやめて、峠を目指す。

 ブナの巨木を見ながら左山でぐんぐん下っていく。「梨子野峠0.2km」の標示を通過し、針葉樹林帯を抜けると草付きの明るい場所に到着。梨子野峠であり、東側の展望が得られる。阿智から飯田に抜けるしっかりした峠道があり、飯田市側へは「青木・山本へ」の標示があった。山頂で出会ったパーティはこの道を登ってきたようだ。

 峠には東屋があり、信濃路自然歩道伊那谷ルートの地図がかけてある。東屋の前からも展望が素晴らしく、足元にはツリガネニンジンやトリカブト、カワラナデシコなどの花が見られた。

 「下清内路へ」の標示に従って峠道を下る。人工林を歩き谷川沿いの道を下る。丸木橋や幅の狭いトラバースがあり、谷に落ちないように慎重に下る。峠から20分ほど下った標高980mのところで清内路街道中休み場所のがあり、看板に動物の足跡が描かれていた。

 さらに5分ほど下ると林道に合流。ツリフネソウを見ながら林道を歩き、アンコ沢を通過。サンショウウオを清内路ではアンコと呼ぶそうだ。登山口の標示を見ながら集落に入り、国道を歩いて駐車場に戻った。駐車場には登山者と思われる車が3台停まっていた。

 さわやかな風が吹く気持ちのいい樹林帯を周回し、これで阿智セブンサミットを全て登頂。次回は別の登山道で登ってみたいと思った。

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