トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

蠑螺ヶ岳・西方ヶ岳 (685m 764m 福井県) 2023.5.3 2人

常宮バス停(7:20)→底裏バス停(7:34)→長命水(8:50-8:59)→展望岩(9:26)→蠑螺ヶ岳山頂(9:46-9:49)→カモシカ台分岐(10:19)→カモシカ台(10:25-10:31)→カモシカ台分岐(10:37)→西方ヶ岳三角点(11:02)→西方ヶ岳山頂(11:06-12:47)→オウム岩(13:17)→銀名水(13:38)→鉄塔(14:01)→鉄塔(14:09)→展望岩(14:16)→常宮神社(14:39)

★5月3日に福井県の蠑螺ヶ岳・西方ヶ岳を縦走してきました。
★西方ヶ岳の登山口である常宮神社前に駐車して、コミバスで蠑螺ヶ岳登山口のある浦底へ。
★浦底から車道を歩いて登山口から急緩繰り返しながらよく踏まれた道を登って長命水で休憩。
★岩のある稜線を歩き、展望のある大岩で敦賀湾を眺望。
★アップダウンを繰り返しながら蠑螺ヶ岳山頂に着きました。
★さらに南に向かってブナ林の稜線を歩いてカモシカ台から美浜原発を見下ろしました。
★カモシカ台から見える西方ヶ岳に向かい、三角点を踏んでから山頂へ。
★展望地で日本海の大パノラマを見て、木陰で昼食。
★山頂を後に美しいブナ林を下りオウム岩、銀命水、鉄塔を経由して常宮神社に戻りました。
★素晴らしい展望と美しい新緑のロングコースを完歩し、達成感のある鯉のぼり登山を楽しんできました。

 今年の「鯉のぼり登山」は以前から歩きたかった福井県敦賀半島にある蠑螺ヶ岳・西方ヶ岳の縦走を計画した。この2山の縦走は敦賀半島を縦断するロングコースで、起点と終点が離れていることから、下道の移動はコミバスを利用することにした。

 ネット情報を参考に、常宮神社に駐車して常宮バス停から底裏バス停までコミバスに乗り、蠑螺ヶ岳登山口から敦賀半島を南下するルートで蠑螺ヶ岳・西方ヶ岳を経由して常宮神社に戻る計画を立てた。
 
 駐車場が小さいことから、6時頃に常宮に到着。駐車場はほぼ満車で、かろうじて駐車することができた。釣り人の駐車もあり、すべてが登山者ではないが、すでにバス停に登山者の姿があった。
 
 靴を履き替え、ザックに鯉のぼりを付けてバス停に並ぶ。時刻表通り7時20分にバスが到着し、10名ほどが乗車。敦賀湾を見ながら10分ほどで底裏バス停に到着。バスを降りて車道を北に歩く。
 
 敦賀半島には原発があることから、道路わきに放射線のモニタリングステーションが設置されており、現在の放射線量が標示されていた。すぐに左へ立派な道路が分岐しており、左折して4分ほど歩くと、再び左に道が分岐している。ここに蠑螺ヶ岳左折の標示があり、左折して舗装道路へ。
 
 タニウツギやツクバネウツギの花を見ながら未舗装になった山道を歩く。ロープが設置された急斜面を登って展望地で朝日に輝く敦賀湾を眺め、ミツバツツジの咲く道を急緩繰り返す。遅咲きのチゴユリの花に癒されながら長命水まで200mの看板を通過。
 
 掘れた道を登ると長命水の標示が現れた。長命水は登山道を右に少し下ったところにあるので寄ってみると、小川のような流れがあった。冷たい水で手を洗って登山道に戻り、大岩の多い道を歩く。ブナの木も見られる。
 
 アップダウンを繰り返しながら登っていくと大岩が現れ、岩の上に立つと敦賀湾の素晴らしい景色を見ることができる。サラサドウダンの花を見ながら大岩の間を通過し、明るい尾根道を歩き、下って登り返すと蠑螺ヶ岳山頂に到着。山頂は通過点のようなところで展望はわずか。三角点と山名標示があり、その前で写真を撮ってすぐに西方ヶ岳に向かう。
 
 一旦下って美しいブナ林を通過。アップダウンを繰り返し、フデリンドウの写真を撮りながら進むと「カモシカ台・尼港へ0.2km」の標示があるので、右の道に入り、急斜面をミツバツツジを見ながら登るとカモシカ台に到着。
 
 カモシカ台からは日本海の素晴らしい展望が得られ、眼下に敦賀原発を見下ろすことできる。南には、これから目指す西方ヶ岳のなだらかな山容が望めた。引き返して分岐点まで戻り、明るい稜線の道を歩く。20分程進んだところで分岐が現れ、右に行くとすぐに西方ヶ岳の二等三角点があった。
 
 三角点の前で写真を撮って引き返し分岐から避難小屋の横を通過して広場に出た。西方ヶ岳山頂である。山頂からの展望はなく、少し北に入ったところにある岩場が展望地。岩の上に立ってみると敦賀湾が一望でき、今、歩いてきた稜線も見ることができた。
 
 展望を楽しんだら広場に戻って片隅で昼食にする。到着時には2名ほどの登山者が昼食をとってみえたが次々と登ってくる人が増え、山頂は賑やかになった。常宮から登ってくる人が多いようだ。
 
 小さなハエがいるので蚊取り線香をつけて、スパゲティを作り、いつものようにコーヒーで閉めてゆっくりと昼食を楽しんだ。昼食を終えるころには10人以上いた登山者はいなくなり、我々だけに。下山は常宮へのルートを下る。
 
 美しいブナ林を緩やかに歩く。道が溝状になったところもある。山頂から20分ほど下ったところでオウム岩の標示が現れた。20m×30mの巨岩で岩の上は展望地になっている。
 
 溝状の道を下ると「聞く石」の標示があり、ここからオウム岩に呼びかけると応答があるようだ。ツクバネウツギの花を見ながら下って銀命水を通過。明るい道をどんどん進み、展望のある鉄塔を通過。さらに5分程下って2つ目の鉄塔へ。ここからは敦賀の市街地が望めた。
 
 岩場を通って急斜面を下ると大展望地の大岩がある。岩の上からは敦賀湾が一望でき、眼下にはこれから向かう常宮の集落が望めた。大岩を後に、ウラジロの群落の中、鉄塔巡視路のプラスチック階段を下って田園に出た。常宮の集落を抜け駐車場に戻った。
 
 かなりのロングコースを歩き終えて、達成感がいつも以上に大きかった。このコースは、展望地が随所にあり、危険な場所もほとんどなく、1日山歩きが楽しめる。駐車場が小さいことや、バスの本数が少ないことなどに留意し、余裕をもって計画を立てるのがいい。

 帰路、気比の松原に寄ってみた。砂浜からは、美しい三角形の西方ヶ岳を望むことができた。
★西方ヶ岳からの展望

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