トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

傘山 (1542m 長野県) 2022.10.22 晴れ 2人

町民の森駐車場(9:58)→第1展望台・トイレ(10:38-10:46)→登山口(10:47)→第2展望台(11:02)→第3展望台(11:21)→傘山山頂(11:29-13:19)→第3展望台(13:24)→第2展望台(13:37)→第1展望台(13:50-13:57)→町民の森駐車場(14:26)

★10月22日に長野県飯島町の傘山に登ってきました。
★町民の森をスタートし、紅葉の始まった林道を歩いてトイレのある展望地へ。
★展望地からは空木岳や南駒ケ岳など中央アルプスの名峰が目の前に。
★展望地の先の登山口から山道に入り、ロープ付きの道を登りました。
★ウダイカンバの美しい黄葉のトンネルを抜け、八ヶ岳の展望地を通過。
★カラマツ林の中、ササ付きのトラバース道を歩いて烏帽子岳展望地へ。
★その先で紅葉の美しい傘山山頂に到着しました。
★山頂から南アルプスと中央アルプスの大パノラマを展望。
★絶景を見ながらゆっくりとランチを楽しみました。
★帰路は登ってきた道を引き返し、深まる秋の山旅を終えました。

 今年9月、高烏谷山に登った時に長野県の方から教えていただいた傘山に登ることにした。「傘山」と書いて「からかさやま」と読む。今回もフルーツ買い出しを兼ねての登山。

 中央自動車道松川ICから中央自動車道と並行して走る県道15号線を北上し広域農道に入る。飯島町役場の西辺りから左折して西に向かい林道を経由して飯島町民の森に向かう。林道は狭いが舗装されており問題はない。
 
 町民の森には未舗装の広い駐車場が整備されており登山者の車が停まっている。靴を履き替えてスタート。登山口までは長い林道を歩かなければならない。駐車場にある「傘山山頂まで2時間」の標示を見て、車止めのチェーンを抜けて未舗装の林道を歩く。
 
 林道は大きく蛇行しており、登山口まで標高200mほど登ることになる。後に分かったが、林道途中からショートカットできる山道があるようだ。「ひのきの杜」の標示を左に見て歩くと法面に咲くリュウノウギクが満開状態。野生のキク科の植物の中でも、最も栽培種に近いキクがリュウグウノギクで、久しぶりに出会った花でもある。
 
 始まりかけた紅葉や周囲の植物を見ながらの林道歩きは退屈しない。35分ほど歩いたところで目の前が開け、展望地に出た。正面の景色に息をのむ。風に揺れるススキの穂の向こうには、越百山、仙涯嶺、南駒ヶ岳、田切山など中央アルプスの大パノラマが広がっている。しばらく展望を楽しむ。
 
 すぐ先にベンチとトイレのある中央アルプスの見晴らし台の「第1展望台」がある。第1展望台からは右にこれから登る傘山が望めた。ここでも写真をたくさん撮った。仮設トイレは女性専用の標示がある。
 
 林道はさらに続いているが、トイレの先から右に山道が分岐しており、「登山道→ 第2展望台まで約30分、第3展望台まで約50分、山頂まで約60分」の標示を見て山道に入る。
 
 一直線の広い山道を登ると、しだいに傾斜が増しロープが設置してある道となる。岩のある急斜面を越えてややなだらかになると黄色に紅葉した木々が見られるようになった。ウダイカンバの大きな黄色い落ち葉が路面を埋めるように散っており美しい。紅葉のカラマツを見ながら第2展望台へ。右側に切り開きがあり、ここからは北東の八ヶ岳方面を望むことができた。
 
 ササの斜面をトラバースし、美しい紅葉のカラマツ林を歩く。トラバース道が続き小さな谷を横切って尾根を回り込むと第3展望台に着く。ここからは目の前に大きな烏帽子岳が望めた。付近の紅葉も美しい。
 
 ウダイカンバの落ち葉を踏みながらブナの並ぶ道を登り詰めると傘山山頂に到着。山頂は細長い地形で東側は伊那谷の向こうに南アルプスの大パノラマが広がり、北側は樹木の間から中央アルプスが眼前に迫っている。両アルプスの山名が書かれた案内板が設置してあり、案内板を見ながら山の同定を試みた。
 
 3名の登山者が山頂で休息中。展望を楽しんだら山頂手前の風が当たらないところで昼食にする。紅葉した木の下で焼きそばを作った。昼食の間に、山頂の登山者はすべて下山し、入れ替わりに4人のファミリーが登ってみえた。家族でもハイキング気分で登れる素晴らしい山だ。
 
 山頂に2時間ほど滞在し、登ってきた道を引き返した。帰路は、軽快に下り、1時間ちょっとで駐車地点に戻った。松川の農産物直売所でリンゴを山ほど買い込んで長野県を後にした。恵那山トンネルが工事中で一車線になっていたことから大渋滞に巻き込まれた。
 
 傘山は半分が林道歩きで登山口からは45分程で登頂できる。山頂からは南と中央のアルプスが一望でき、展望は超一級。天然林を歩くことから紅葉も素晴らしい。危険な場所は無く、ファミリー登山向き。季節を変えて登りたい山でもある。
★傘山からの展望

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