20021105(tue)
2002tour「Drink!Smap!」、11/3東京スタジアムにて、全日程、終了。終わりました。ああ、終わったなあ。
あのですね、そのー、私は「コンサの話はコンサのページで」と思ってて、極力そうしてきたんですが、レポは心ゆくまで書き尽くさないと、upしないんですね。それがまたえらい時間かかるんです、とろくさいもんで。なのに、今ちょっと仕事立て込んでて、しばらく手をつけられそうにない。ので、こっちに書きたいことを書きます。めでたくレポ書けたなら、そっちに移動しようかと思いますが。で、当然ものすごいネタバレです。
オーラスほぼ恒例のトリプルアンコールの話です。なんて言いますか、彼らが泣くなんて思ってもなかったんです私。タイミングと量の差はあれど、全員泣いているように見えました。驚きました。驚きのあまり、私自身は泣くこともなく、まばたきさえ惜しんで見つめてました。
まばたきは惜しむくせに口は止まらない。いろいろ小声で軽口叩いてたんですけど、でもそれも段々と少なくなって。
驚き、切なかったです。そして徐々に申し訳ない気持ちが満ちてきました。彼らの危機感そしてそこにある危機そのものを、わかったような気になって、全然わかってなかったなー、と思って。笑ってるからって平気だとは限らないのに。あー、バカ。
木村さんも吾郎さんも剛さんも慎吾さんも中居さんも、ものすごく張りつめてたんですね、長い長いツアーの期間、ずっと。私は自分で勝手に、完全体復活は成されたと思ってて、それは間違いではないと思うけど、だけど彼らには、ツアー終了まで、終わらせることができない気持ちがあって、それに私は気付いてなかった。痛恨の鈍さです。
木村さん。「年数は関係なくいつもコンティニューで」って、コンティニューってなんじゃそりゃと動く口とはうらはらに、言葉が途切れた時に震えた喉元見たら、たまんなかった。
吾郎さん。メンバーからもファンからも離れた寒い冬だったと去年に触れた後、「けれどなんだか今はとってもあたたかいです」。あたたかいその場所が、吾郎さんのいるべき場所です。おかえりね。もう二度とそこを離れないで。
剛さん。泣いて笑った顔がぽっかりと無垢で、胸をつかれました。「日々精進してまいります。よろしくお願いします」。こちらこそ日々精進でついていきます。ずっとずっとよろしくお願いします。
慎吾さん。「正直吾郎ちゃんのこと、ふざけるなっていっぱい思いました」って、言える今でよかった。ほんとうによかった。慎吾さんが「すごい好き」なSMAPを、私もすごい好きなんですよ、これがまた。
中居さん。去年の夏、SMAPの終わりを意識したと口にした時、その日の最初のMCで、「昨日クルマでゴミ袋を買いに行こうと思ったけどやめた」と言って、「誉めて」と笑った表情と声が私の中で意味を変えました。
「みなさんがあったかく、すごく迎えた、迎えてくれた事に関してすごく、感謝しています」には、当たり前って返したかった。けど、私自身でさえ、1年前にどれだけ強く「好きだよ、好きなまま待つよ」って思っても、それがいつまで続くかなんてわからない保証できない。ましてや、数万ですか、数十万ですか、そんな気の遠くなるような数の他人の「好きだよ、待つよ」を、信じて安心してていいよなんて誰にも言えない。信じろよって焦れてた時期の私はとても傲慢だったと今にして思います。
そんな「好きだよ、待つよ」が結実する場に、それを受ける身として立っている人たちはいったいどんな気持ちなのか。それをこちら側に伝えるために選んだ言葉が「あたたかい」、なのかもしれません。
彼らが「あたたかい」という言葉を向けた相手は、その場にいた5万5千人だけじゃなく、「好きだよ、待つよ」を継続したすべての人に向けられたものだと、そう勝手に思ってます。彼らにそう言ってもらえる時のものすごい数の中の1人で、とても嬉しい。
「ライブで歌ったことのない曲」の「BEST FRIEND」を歌っている時、中居さん、表情歪んだと思った次の瞬間には、タオルに顔埋めて泣いて、そして笑って。
その顔見て、口に出しては「中居さんも年とって涙もろくなったなあ」。気持ちは、「この人にはかなわん」。
「BEST FRIEND」で終わらせず、ちゃんと笑って笑ってバカやって終わらせたとこも、オーラスのトリプルまで来るまで、張りつめてたことを私に気取らせないプロさ加減も全部含めて、ああ、SMAPにはかないません。降参。好き。もう、大好き。
2002tour「Drink!Smap!」、11/3東京スタジアムにて、全日程、無事、終了。
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