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考古学でお茶

5月下旬に職場の仲間と、知り合いの陶芸家kさんの工房にお邪魔しました。まず、工房に入ると沢山の土器達が、歓迎してくれました。まるで、どこかの資料館のようですが、ここはkさんの工房の一室です。この土器達は、kさんのお父様と陶芸家のご自身が作られた土器達です。大体、土器は縄文時代から古墳時代のものです。どれも、専門書でみたような見覚えのある有名な土器ばかり。一緒に遊びに行った仲間は、考古学に明るい人達ばかりなので、部屋を見た瞬間の反応がすざまじかったのが笑けました。あんたも、土器好きねぇ、と思わず肩を叩きたくなりましたよ・笑)おぉ!これ大阪の○○遺跡から出た船やん〜。とか、この器台口縁部がすごいっ!とか、この壺、弥生第三様式やぁ!とかさ。。。ついつい、調整法とか口縁端部の仕上げ方とか目がいってしまうのですよ。

本物を真似て作られている模造品とはいえ、一流陶芸家の方が作っている物。ビックリする位、本物と見分けが付かないぐらい精密に作られています。土器を作る時に付く、磨きや刷毛目とか思わず実測したくなる程です。そんなモノが、部屋一面に飾れていているのですから、まさに宝の部屋です。縄文時代の土器なぞは、まず完形品で出土しないですから、目にする事はありません。手焙り土器とか、まじまじと観察してしまいました。こちらは、一般には公開してませんが、博物館にあるレプリカよりも(最近の博物館に陳列されているのは大体レプリカです)こちらの方が手に触れれるし、まじかに観察できるので絶対価値有りです。ただし、土器達の中に兵馬俑がいたりしますけど(^_^;)。。。愛嬌、愛嬌。

こうやって沢山の土偶や埴輪を見ていると、どれも表情可愛いし、素敵。そして、土器の装飾や形は斬新だなぁ、と改めて思った〜。そして、作った人の熱意や観察眼がビシバシ伝わってくるのです。だって、土器の色とか炭のつきかたとかまで本物そっくりなんだもんっ!土器って作った人の何かが込められてる、と感じてしまうのはロマンチックすぎるかな?陶器や磁器も好きだけど、土器は土のぬくもりを感じますね(ここでの土器は縄文〜古代須恵器まで)。こちらの考古満載のお部屋で、お茶とお菓子を頂きながら考古の話に(他のバカ話もしてたけど)花を咲かせ、写真を一杯撮っちゃいました。この雰囲気そして、この風景、なんて楽し〜のっ!あっと言う間に時間が経ちましたよん。考古学に興味の無い人でも、この場所は楽しめると思います。こんな一杯の土器達に囲まれて、おやつ食べれるなんて、とっても贅沢な時間でした。又遊びに行こうと企んでます。

<展示室の一部と工房内↓>

埴輪群0 注口土器などの縄文土器 0窯の焚口0

0埴輪とナベ0手焙り土器0色々

0制作中
お弟子さんが陶芸を制作してました。

「何か作っていけば?」とkさんに言って貰ったのですが、
何を作っていいのか、皆わからず今回はお断りしました。
次来た時は、何か創作させてもらう約束をしました。
なんだか、秘密基地を一つ発見したような得した気分♪

今回、今までより写真を大きくしてみました。
友達に「せっかく写真UPしてるのに小さくて
見づらい」と指摘を受けたので・・・。どうですか?

― 帰りに友達三人と加西の社寺(羅漢寺・住吉大社・酒見寺)に寄り道して帰りましたよ ―

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