10.お散歩チビック
回し車が、チビックの運動不足解消器具です。
でも、いつも狭いケージの中ばかりではかわいそう。だから、毎日少しだけ、ケージの外で自由に遊べる時間がありました。自由といっても私の手と目の届く範囲。少しでも目を離そうものなら、ここぞとばかりに私の手の届かない隅のほうへ行ってしまうからです。
気が付けば、(カーテンをよじ登り)カーテンレールの上にいたり・・・、借家の壁をかじったり・・・、押入れの中に入ってしまったり・・・、何かと私を悩ませるのでした。最初はほんの少しの間、ケージの外に出して遊んだだけで満足していました。しかし、日を追うごとに外で遊ぶ時間が長くなっていきました。そのうち、ケージから出してもらいたくなると、ケージの出入り口の柵の間に顔を突っ込み、「出して出して」とアピールをするようになりました。遊び足りないときも、ケージに戻ってから先程述べた行動をとります。いつもチビックにつきっきりでいる訳にはいかず、何かいい方法はないかと考えてました。
そんな時、ペットショップで見つけたのがお散歩セット。
ハムスター、リス用に小さな首輪とリードのついたものです。「これさえあれば、もう安心」と私は大喜び。
嫌がるチビックに小さい首輪をつけ、私はリードを持って部屋の中に立ちました。ところが、チビックはいとも簡単に首輪をはずしてしまいました。「・・・( 言葉を失う私 ) 」。首輪の役目を果たさなかったこのお散歩セットは、首輪の主がいなくなった今も部屋の隅にたたずんでいます。
次にペットショップで見つけたのが、ランニングボール。
これは、透明なプラスチックの球体の1部が蓋になっており、そこからハムスターを出し入れするという物です。ハムスターを入れ、蓋を閉めたら、あとはほっておくだけ。押入れの中や本棚の後ろに入って迷子になることも、窮屈な首輪をつけられることもなく、たくさん運動が出来ます。
でも、我が家は狭い、所々に障害物があります。方向転換が上手く出来ないチビックは、物にぶつかり、壁に行く手を阻まれ、ボールを思うように進めることが出来ません。そのたびに私がボールの向きを変え、また一人遊びが始まるのでした。
遊びつかれて、ボールの中で寝てしまうこともありました。
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【ハムスター豆知識 ・・・人に聞こえない高周波の音も聞こえる耳】