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ガーデン
近藤史恵
創元推理文庫

『ガーデン』 表紙


 
ああもう、好きだ。近藤さんの世界が持つ独特の静謐さ、、、いつも恍惚と揺蕩(たゆた)ってしまうぅ。この物語では、静けさにチョッピリの耽美風味と破滅願望なんていうものがまぶされており、ますます大好きな幻想・退廃ワールドに。こんなん十代で読んでたらモロに影響受けてそう。なにせ浜陣、ぽけらっと空想してるのが何より幸せ、妄想大得意ですから。  
           
  大体、タイトルからして庭園ですもの。その単語を見るとつい、映画『去年マリエンバートで』神経質なまでに刈り込まれたフランス式庭園や、大谷光瑞別邸・二楽荘のインド式庭園等、モノクロのイメージがぶわあと膨らむのだ。『シャイニング』にも迷路様のトピアリーガーデン(怖いのなんの)が出てきたっけ。ちょっと可愛らしすぎるけど『シザーハンズ』にもね。
 
幾何学的で、限りなく人工的で、端正で硬質でキッパリ現実感のない庭園が物凄ーく好き。眺めてると景色の中に吸い込まれ、いつしか次元の裂け目から異世界に連れ去られたまま帰って来れなくなっちゃうんじゃなかろーか、、、みたいな気がしてきて、まるで「押し絵と旅する」心地で眩暈クラクラを楽しめちゃうという。あまりにもお手軽にトリップしすぎか私。  
 
  またイキナリ本筋と全然関係ない話で勝手に盛り上がってしまった。この本に出てくる庭はそんなんじゃなくて、広くて鬱蒼として森のような、もっと自然な感じ。まだ季節じゃないけど薔薇が咲いたらさぞかし美しかろうと想像できるその場所は、もうええやろ!っていうくらい血が流される庭でもありました。きゃー。
 
夏の海で偶然知り合い、寄り添うようにひっそり暮らしていた真波と火夜(かや)。ある日、謎めいた言葉を残して火夜が失踪、そして送りつけられた1本の小指。エナメルの色が火夜のと同じだと気付き、動転した真波は階上にある探偵事務所の今泉に助けを求めます。
今泉探偵は助手の山本や、一目でジャンキーとわかる諏訪外記、すべてを投げ出し死んだように生きる“幽霊”の飴井、そしてくだんの庭園の持ち主・藤枝老人らと一緒に、火夜の行方を捜そうとしますが・・・
 
           
   あの庭。
 薄明かりに照らされた、楽園のような庭。
 わたしは熱に浮かされながら、庭のことばかりを考える。
 不自然に歪められた美しい植物たち。まるで、悪意のように増殖し、限られた空間を埋め尽くす。
 生まれた場所のように懐かしく、それでいて、気が狂いそうなほど落ちつかない。
 
流血の惨事は殆どこの庭が舞台となります。助手は怪我するわ、人死には続出だわ、望んで関わり合ったわけでもないのにどんどん事件の渦中に巻き込まれてゆく今泉探偵ですが、単に第三者的な立場だと思っていたらそうではなくて。うむむ。つらい話やのう。  
 
  この今泉探偵と私の最初の出会いは『ねむりねずみ』という歌舞伎ミステリでした。時系列的には『ガーデン』の方が前にあたるらしい。『ねむり〜』では、狂言回しである歌舞伎の女形・小菊さんの印象が強烈すぎまして今泉探偵、すっかり私の中では陰が薄かったんですが、、、なかなかどうして、美形さんであることに今更気づいてちょっと動揺してたりして(笑)。
 
 彼は華奢だった。そしてきれいだった。男の人をきれいだと思ったことは、生まれてはじめてだった。
 むしろ平凡な顔立ちなのに、美しさは薄いベールのように皮膚の上を覆っていた。
 目の下の皮膚が薄いのか、蒼い血管が浮き出ている。そこから頬までのごくわずかな曲線。目尻だけ濃い睫毛、薄い唇。
 
           
   彼の美貌には、女性的なところは少しもない。けれど、その魅力は、恰好いいとかではなく、きれいとしか言いようがないものだ。男性だけが持ちうる美しさ。たぶん、それは眼鏡をかけて、平凡な服を着れば、その中に紛れてしまうほど淡いものだろう。それだけに、わたしにはその美しさが、好ましいものに思えた。
 
 こんな表情を見せる人に、わたしは会ったことがなかった。まるで細身の菩薩像のように静かで、人を惹きつけてやまない。でも、その端正な顔の下に、なにか攻撃的なものが潜んでいるような気がした。
 狭い車の中に、ふたりでいるのに、体臭も体温もまったく感じない。まるで、植物のような人。
 わたしは、少し彼のほうに身体を寄せた。
 動悸が激しくなる。不思議な感じだ。そう、ちょうどジュースだよ、と騙されて、強いカクテルを飲み干してしまったときのような。
 身体の片側だけが、炙られたように熱い。わたしはぎゅっと目を閉じた。
 こんなとき、火夜ならどうするんだろう。
 
 
  うっわー、ドキドキ。ずるいよ今泉文吾!この名前にも騙されるんだと思う。文吾、と聞いて誰が美形を想像しようか。よく見るとハッと気づくようなさりげない美しさ、内に秘めた攻撃性。植物みたいに物静かなくせして隣にいる女の子の心をかき乱しちゃう。ブンちゃん(小菊曰くの呼名)、この女殺しめ〜。どうせ、自分の魅力をちっとも自覚してないんだろうけど。
 

・・  ・・  ・・  ・・  ・・

些か気が進まないながらも自分と重なるというか、あーわかるぅ、等と私が最も共感できてしまったのは、真波。自分は我慢強い子どもだった、と述懐するくだりとか。
 
           
   わたしは知っている。こうしている限り、わたしのまわりには波風は立たない。我慢すれば、我慢しただけのことはあるのだ。わたしを嫌う人もいるが、それは嫌う人が悪いのだと、多くの人が言ってくれる。我慢している限り、なにも恐れることはないのだ。
 でも、結局それは我慢にすぎない。わたしは自分の我慢の、わずかな綻びさえも恐ろしかった。そこからわたしのいやらしく汚らしい本性が、みんなの前に現れてしまいそうだった。一度でも、許されるべきではない行動を取ってしまうと、いつまでも思い悩んだ。
 
 我慢をやめてしまうと、わたしはからっぽだった。それに気づいて愕然としたのは、高校生のときだ。そうして、わたしは死ぬことばかりを考えるようになった。
 火夜はすべてのものから逃れようとし、わたしはなにもないことにおびえていた。わたしたちがひかれあい、一緒にいるようになったのは、たぶん当然のことなんだろうと思う。
 
 
   自殺について考えることは、神様にお祈りすることと、少し似ていた。わたしはぐじゃぐじゃになったものを整理するために、死ぬ、という観念を利用しただけなのだと思う。
 自殺について考えることと、実際に死ぬこととは、月への距離より遠い、隔たりがある。
 
いちいちこの、マイナス思考というか、どこまでも内へと突き進む悲観的指向というか、安全な場所で自己卑下の理屈をこねくりまわすのが好き、みたいな中途半端な自虐嗜好。
我が身をかえりみて思い当たる節がなきにしもあらず。ちょっと落ち込むなぁ。
 
           
 
・・  ・・  ・・  ・・  ・・

その真波とは一見正反対のように見えながら、実はよく似ているとされる火夜は、暗く煌めくオーラを放つ少女。真波が惹きつけられるのがすごく理解できる。私も惹かれるから。
 
「あんた、死ぬの?」
 唐突で、高飛車で、愛想のない声だった。驚いて顔をあげると、彼女がいた。積み上げられたテトラポットの頂上に陣取り、長い脚をむき出しにして、わたしを見おろしていた。
 なんて綺麗な女の子だろう。そのときそう思った。
 量の多い赤い髪、細くて長い手足、垂れ気味なのに、挑発的な目。素足にぼろぼろの運動靴の踵を踏んで履いている。薄いくせに少し歪んで目を引く唇を突き出して、わたしの返事を待っていた。
 
 
   火夜は不思議な女の子だった。たまに事務所に顔を出し、脈絡のない話を一時間ほど喋っては、きたときと同じように、唐突に帰った。赤い髪を一つに束ね、冬でもインド更紗の服一枚で過ごしていた。不機嫌そうに唇をとがらせ、めったに笑わなかった。
 たいていの人なら、感じの悪い娘だと思うだろう。だが、彼女はふつうの人たちのように、笑顔を名刺代わりに使わないだけだった。
 
 この庭と火夜がいったいどんな関係があるんだろう。問おうとしてやめた。この庭は、あまりにも彼女に似ていた。
 風が樹を揺らす音は、彼女の高くもなく、低くもない、聞き取りにくいくせに艶のある声。角度を変えれば、まるで表情が違う。優雅で粗作りな、あのきれいな女の子、そのままだった。
 
           
  自分の名前を大嫌いだという火夜。どんな漢字を書くの?と訊かれても、自分が許せる相手にだけしか教えようとはしない。
 
「不幸になりそうな名前だわ。パパはね。わたしが小説みたいに、きれいに破滅することを望んでいるのよ」
 彼女はそれ以上の追及から逃れるように、不自然に話題を変えたのだった。そのあと、彼女の口から家族の話を聞いたことは、一度もない。
 火夜、美しい破滅を予言された娘。彼女はいったいなにを考えてきたのだろう。
 今泉の思考はのろのろと堂々めぐりを続けた。
 
 
  真波と火夜。「まるで違うのに姉妹のように似ている」という描写があるのですが、それよりもっと密接な、たとえば1人の人間の異なる面を見せられているような表裏一体な感じがしてならないのはなぜかしら。ほんとうに、見かけの印象は全然違うのに。
 

・・  ・・  ・・  ・・  ・・

庭園についての描写、ひとつひとつが絵のように妖しくて、ため息が出ます。
仮令死体が発見されようとも、ここを踏み荒らされまいとして断固通報を許さない藤枝老人。その気持ち、ちょっとだけわかるなぁなんて思ってしまう。ほとんど凶暴なまでに美しい庭。
 
           
   はるか先まで緑だった。別世界の生き物のように増殖し、影を落とす緑。白いのはなんの花だろう。わずかな明かりのようにぽつぽつと、闇に滲んでいる。
 緑のアーチに隠れるように木造の家が見えた。その家は庭と比べて、あまりにも小さかった。
 垂れ下がる花房は何色だろう。月の光の下では、深い紫に見える。
 それにしても、なんて多種の緑だろう。幾多の植物が無秩序に、そして整然と重なり合い、そして、その色は全部違うのだ。
 皮膚の産毛がわさわさと、そよぐような気がした。
 
「息が詰まりそうだ。こんなところにいつまでもいたら、気が狂ってしまう」
 飴井は、ざらざらとした質感の麻のシャツのボタンを、ふたつ外した。
 ヴィオラの向こうにはラッパスイセンの目を射るような黄色。それにかぶさるように、アカシアが檸檬色の花を揺らしている。黄色で塗りこめられたこの空間に立っていると、たしかに叫びだしたいような息苦しさを感じるのだ。
 
 
   そのあたりには、ピンクの花が密生していた。八重のペチュニア、可憐な雛菊やナカバユキノシタ。レエスのような繊細な花びらは、ハマカンザシだろうか。
 今泉は、隙間を探しながら、ピンクの海の中に足を踏み入れた。さきほどの黄色よりは幾分ましだが、やはり異様な光景だ。今泉は、踏みにじられた花びらを探りながら、花の海の中を進んだ。
 

・・  ・・  ・・  ・・  ・・

助手の山本くん。彼がでてくる場面はいつも雰囲気がほのぼのして、ほっとする。。。でも、ただ無邪気なように見える彼を、額面通り受け取ってはいけないのです。このあたりが近藤作品の近藤作品たる所以か。傷を負ってもなお、彼の心はとてもまっすぐで綺麗なんだろうと思う。神様、どうか山本くんを幸せにしてください、と祈ってしまうけど、一体何が彼にとって幸せなのか。読み返すたび、そのことがちくっと胸に刺さります。
 
           
  「仕方ないですよ。なにもかも、そううまくいくわけはないんですから」
「できないことなら、しょうがないよ。ぼくは決断するのが下手なんだ。いつも肝心のことを見逃してしまう。ちゃんと手駒は揃っているのに、変なものに目を晦(くら)まされて、間違った判断をしてしまうんだ。なぜだと思う」
 山本は、椅子をひいて座った。テーブルに腕をついて、下から窺う。
「生まれてから今まで、正しい判断をしたことがないような、気がするよ」
 山本は、左手で机の表面を叩いた。
「そりゃあ、そうでしょう」
「え?」
「正しい判断をしたときはね。どこで決断をしたのか、あとで悩むことがないからですよ。間違った決断しか思い出さないから、そんなふうに思うんです」
 今泉はときどき感謝したくなる。山本が一緒にいることに。
 
いちおう喧嘩中(但し山本くんは気がついてない)の2人の会話。

「なんですか」
「いや、べつに」
 今泉は、目をそらした。
「先生、心配しなくていいですよ。もうすぐ、事件は解決するだろうし、これ以上、だれも死なないだろうし、犯人は悪いやつで、後味の悪くない結果になりますよ」
 火夜のことば、そして真波のことばを思い出した。
(だいじょうぶだって、自分に言い聞かせるの。だいじょうぶ、だいじょうぶだって)
(わたし、火夜に言ってあげたかった。だいじょうぶ、なにも心配することはないんだって)
「先生、気にしなくてもいいですよ」
 今泉は愛情を込めて言った。
「うるさい」
 
 
  「もう、参りましたよ。急に降り出したでしょう。傘は持っていないし、車の中まで雨は降りこむしで、もうずぶずぶに塗れてしまいましたよ。ああ、でもここ、雨が降るとうるさいですね。眠っていられないんじゃないですか」
 わたしは山本くんの明るい表情をぼんやりと見つめていた。
「どうかしたんですか。火夜さん」
「わたしね」
 どう説明したらいいのか、わからなかった。
「わたし、今、すごく心細かったの。だれかがここにきて、声をかけてくれたらいいって、すごく思っていたの。なんだか、世界中から見捨てられたみたいな気分だった。だれでもいいし、犬でもいいから、わたしに声をかけてほしいって、すごく思ったの」
 山本くんは、髪をぶるん、と振った。目を細めて言った。
「わん」
 
いつも持ち前の邪気の無さで場を和ませる山本くんは、今泉探偵にとってのアキレス腱。事件が片づくまでは、どんなことがあっても絶対に彼が必要なのです。なぜなら、彼がいないとブンちゃんの緊張の糸は簡単にすり切れてしまうから。うう。わかる。泣ける。  
           
 
・・  ・・  ・・  ・・  ・・

 だけど、真波、あんたとふたりで暮らしていた、静かでなにも起こらない水の中のような毎日、あの眠るような毎日。あんな日々はもうないのだと思う。忙しい人たちや、大変な人たちから隔離されたエアポケットの中で、わたしたちは黙って破滅を待っていた。なにも感じなかったし、なにも望まなかった。あんなことは、もうないだろう。
 
 でも、真波、うれしかった。あんたが、壁を乗り越えて、この庭に入ってきたとき。
 長いまっすぐな髪が、たゆたうように流れていて、あんたの視線はまっすぐわたしを捉えていた。あんなに目を大きく見開いたあんたを見たのは、はじめてのことだ。
 わたしは一瞬、思った。
 もしかして、この子はわたしを殺しにきたのかもしれない。
 手が真っ白になるほど、アイスピックを握りしめたあんたは、心臓を抜かれそうなほどきれいだった。
 
 
   真波、あんたも気づいていただろう。すべての人が、自分の壁の中でしか人を愛せなくなっていたことに。壁の外から視線を向けても、だれもが目をそらす。よそよそしい仕草とうわべだけ塗り重ねられる心、だれも壁を乗り越えてまで、わたしたちに近づいてこようとはしないのだ。
 でも、あんたは越えてきた。手を薔薇の刺で血だらけにして、アイスピックを口にくわえて。わたしのいるところまで。
 
送りつけられた小指の意味、「真波、わたし気づいちゃったの。だから、もうあんたの友だちじゃいられない」姿を消す直前に火夜が残した言葉の意味、みんなわかった時にはもう遅くて。ふつうの意味での「解決」を迎えることなく、生き残った彼等はそれぞれに十字架を背負ったまま別々に生きつづけるのです。  
           
  「それで、あんたはこれからも探偵を続けるのか」
「ぼくは呪われた探偵なんですよ、自分の意志ではなにひとつ選べない。その呪いが二重になっただけの話だ。これからも、なにか事件らしきものにつきあたるたび、死にものぐるいでそれを解決していかねばならない」
「苦しいな」
「でも、呪われているほうが、楽だと思うこともあるんですよ」
「ちがいない」
 

・・  ・・  ・・  ・・  ・・

近藤さんの小説にでてくるのは、わりと、こんなふうに透明な哀しみを纏っているような人が多いです。痛みを知ってる人の持つ、なんともいえないやさしさに触れ、読後はじんわりと癒されてるのに気づく。悲惨な出来事が続いて主人公はどんどん苛酷な状況に追い詰められ息苦しいまでの展開だったりするのに、全体を覆う雰囲気はなぜかしぃんとして穏やかで。一度この静謐さを知ってしまうと癖になります。もう近藤ワールドの虜。
 
 
  この『ガーデン』、美しい言葉の数々や、漂う空気の妖しさについ眩惑されてしまいますが、推理小説としてもきちんとしたつくりになっていました。自分なりの推理をめぐらすことなんぞ疾うに放棄し、話の筋を追うのに夢中、なんていう探偵モノの読者にあるまじき読み方をする私が言うのも説得力ないけどさ、、、
 
とくに注意をはらっていなかったことも思いがけず伏線になってたりして、それが全部意味のあることだとわかった瞬間の腑に落ち加減が素晴らしく。ほほう、なるほどね、とすっきりしてから、おもむろにまた最初から読み直す私。集中力が落ちてる所為もあり、すぐに再読したくなるくらい充実した本がなかなか見つからない最近、久々の当たりでした。  
           
  そしてちょこまかとまつわりつく仔犬、モンモランシィの愛らしさったら。寂しがりやでお客さん好きで、若い女の子が大好きな灰色のむく犬。探偵事務所をひっかきまわして更にちらかしちゃったりする悪戯小僧っぷりには、こらー!と追っかけてつかまえて、ぎゅ。て抱きしめたくなる。最後にお嫁さんをもらって幸せになったこの子の存在が、唯一の救いです。
 
 
( 2003/3/30 )
 

薔薇

「でも火夜、きみのいる場所は、寒くはないかい」

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