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05GPSファイナルin代々木 12月16日12月17日12月18日(準備中)

ファイナルですよ
 デロベル&ショーンフェルダーのODの失敗やら、真央ちゃんSP1位!やら前日は悲喜交々ありましたが、楽しみなフリーの日。仕事の都合で前日は観戦できなかった趣味友リリコ(仮名)も合流です。

アイスダンスFD


 DELOBEL / SCHOENFELDER (FRA) 男性の方、リンクサイドにいるときこっそり観察していると、いつもあくびをしているのを見かけます。で、今日もあくびしてました。…緊張感ないのか何なのか。時差ボケ?座っていた席がスタンドだったので例の手袋で仮面を象るところはよく見えませんでしたが、ジャッジ席付近の席(ここもスタンドだけど)で歓声。前日のODよりはスピードもあったしふらつきも少なかったけれど、出来としてはいまいちな感じでした。GPSでノーカウントになってしまったリフトは、男性片足+女性倒立のリフトに変更してました。このリフトは見た目が不安定だし、あまり好きじゃないなあ。ヨーロッパ選手権(地元リヨン開催!)に向けて頑張って欲しいと思います。

 CHAIT / SAKHNOVSKI(ISR) ボレロ。トービル&ディーンのオリンピックでの「ボレロ」が有名ですが、何を隠そう私は全部の演技を見たことが無いので(どこかで再放送して下さい…)「オリンピックシーズンにこの曲を持ってきたのは挑戦だ!」といわれてもいまいち実感が湧かなかったり。ストレートラインステップ(だっけ)の半ばまで片足だけで軽やかにステップを踏んでいたのが滅茶苦茶格好良かったです。素敵。曲が同じテンポで延々と続くので区切りが難しいのか、振付が半端なところで途切れるのがちょっと気になるといえば気になります。そしてチャイト可愛い。表彰台に届かなかったのは残念。

 DUBREUIL / LAUZON(CAN) 高く持ち上げるリフトの時に、少し失敗して持ち上げるのが遅くなった。バランス崩して転倒するんじゃないかとひやりとしました。優雅に踊ってるように見えるけれど、やっぱりリフトは難しいのね。他の組がやたら光り物が入ったゴージャスな衣装の中、ローゾンのベージュの地味なセーターは、ねえ…。

 GRUSHINA / GONCHAROV(UKR) グルシナが美人で格好いい。面白いプログラムだとは思いますが、曲が一緒だし雰囲気といい衣装といい、数年前のナフカ&コストマロフのフリーと被ってる気が。ゴンチャロフは、何だかいつも腰が引けてるように見えて気になった。

 NAVKA / KOSTOMAROV(RUS) カルメン。去年のトスカに続いてドラマチックな曲をFDに持ってきましたが、この組にはこういう重厚な曲って似合わないと思います。滑りが軽やかすぎるのかなあ、曲調を表現できてないような。それからステップが極端に少ないように感じたんですが…私がステップを見分けられてないだけなんでしょうか。ただ滑っているところが多いように感じました。技術的なことはよく分からないけれど、どうしてこのプログラムでここまで圧倒的な点数が出るのか不思議。


 FDだけならフランス組はぎりぎり5位だったけれど、前日の大失敗が響き、総合では最下位。去年のGPFも最下位だったよなあ…ファイナルとは相性悪いのかな…(実力、というのは切ない)
 ロシア組の圧勝は予想通りとして、オリンピックに向けて2位以下の争いが気になります(NHK杯を欠場したアメリカ組は、国籍取得して出場できるのかなあ)。ファイナルを見た限りだとウクライナ組が一歩リードしてる感じですが、新採点になってから順位の逆転が起きやすくなっているから予想は難しい…。

男子シングルFS


 Emanuel SANDHU(CAN) 最初の4回転ジャンプを失敗したら、その後のジャンプもミスが続々。調子のいいときと悪いときの差が激しすぎる選手だとは知っていたけれど、気分が乗らないと適当に滑ってるように見えて、ちょっと印象が悪いです。踊れるし、ジャンプも4回転が跳べるし、スピンも上手だし、いい選手なんだけどなあ。

 高橋 大輔(JPN) 本番での弱さ、克服完成せず…。がっくり。昨季のフランス大会や世界選手権ほどの大失敗は無かったけれど、細かいミスが多数。でも、最初に跳ぼうとしたのは4回転だったので、意表を突かれてびっくりしました。そういえば以前はちゃんと4回転跳んでいたような気がする(記憶いい加減)。トリノに間に合うといいなあ。プログラムはとても格好いいから、完璧にできればメダル…とかつい期待しちゃうんですが、完璧に出来るかどうかが大問題ですが。

 Jeffrey BUTTLE (CAN) ああもうポジション難しいことが出来るのはよく分かったから!と言いたくなるスピン。いや、きっと相当難しいんだとは思いますが、1ポジション2回転くらいしかしないようなゆっくりしたスピンが延々繰り返されると飽きて来るっていうか。曲も難しいし、なんだか去年と同じ印象(そういえば去年のSPもジャズだったような)

 Stephane LAMBIEL(SUI) 最初のトリプルアクセルでの転倒はあったけれど、4回転のコンビネーションジャンプを決めたし、トレードマークのスピンも堪能させてもらったし、納得の優勝!でした。…まああの衣装は意味が分かりませんが。どう見てもシマウマだと思っていたら、どうやら本当にシマウマをイメージした衣装だったらしいです(テレビでの情報)。そうか、シマウマ…でも朱色と黒のシマウマはいないと思うんですが。まあいいや。


 男子はやっぱり4回転がみたいと思ってしまいます。ソルトレークオリンピックの頃は、SPでも上位陣は皆4回転を入れていたのに、今回はランビエールしか成功していないのがちょっと淋しい…。

ペアFS


SAVCHENKO / SZOLKOWY(GER) 曲と振付がよく合っていて、見ていて楽しいプログラムでした。リフトも上手。ロシア、中国、カナダ以外からのペアで上位に行けそうなペアって久しぶりに見たかも。ヨーロッパ(除ロシア)のペアって最近少ない。ソロジャンプやサイドバイサイドのスピンはまだ大きくずれているけれど、最近組み始めたばかりらしいので、今後の成長が楽しみです。

TOTMIANINA / MARININ (RUS) 圧巻の一言。中国のペアと比べるとスロージャンプも低いし、リフトもダイナミックさに欠けるのですが、スピンやステップの時のシンクロっぷりが非常に正確で、これぞペア!って感じでした。最後のデススパイラルの時のマリニンの悩んでるのを表現してるとおぼしき振付が大袈裟すぎてちょっと笑えたのは秘密です。


 ペア、最近ちゃんと見てなかったのですが、デススパイラルの時の男性の動きがみんな変わっていて(女性を掴む手を変更するとか、もう片方の手は単に上げるだけではなく色々動かしたり)「何か演技っぽいことしてるなー」と新鮮な気分になりました。新採点になってから、シングルやダンスは動きがせわしくなりすぎていまいちだなあと思うことが多いのですが(あと全員やる技が似てきたとか。回転の遅いスピンはもうお腹一杯です)、ペアは新採点になってからの方が見応えがあるような気がします。

女子シングルFS

 趣味友リリコ(仮名)によると、前日のテレビで安藤美姫が4回転を跳ぶ!と宣言していたそうで。リリコ(仮名)は「絶対跳ぶと思う。断言してたし」と主張しましたが、私はかなり懐疑的でした。何故って3位キープできればトリノ代表に選ばれるだろうし、直前に滑る中野の点数がそこそこなら、安藤の実績からみて普通の演技をすれば逆転されることはないから、敢えて4回転のリスクを冒さなくてもいいや、と思いそうだし…。何だか私の中で、安藤は上位を狙って冒険するイメージが皆無なんですよね…ジャンパーなのに、あまり攻めていかない印象。
 そんなこんなで、個人的な注目点は前日のスパイラルの美しさに驚かされたシズニーの演技、中野と安藤の3位争い、スルツカヤと真央ちゃんの優勝争いでした。


Alissa CZISNY(USA) スパイラルの美しさは別格。ビールマンスピンも美しいポジションで、好みです。実はジャンプも跳べる選手だと聞いたので(3-3が跳べるらしい。見たこと無いけど)、トリノに出てきたらもしかしてメダル取れちゃうんじゃないだろうか(ここ2大会、アメリカの本命ではない若手選手が連続で金メダル取ってるから)、と思うくらい見ていて応援したくなる演技でした。ルッツ(?)で上半身を激しく氷面にたたきつける転倒をしてしまって、痛そう。でもその後も笑顔でちゃんと演技を続けたのがすごく好印象でした。頑張れー。

中野 友加里(JPN) トリプルアクセルに挑戦!2a判定されてしまったので技術点は伸びなかったけれど、着地はしたし、何より跳ぼうとする姿勢が、大技のリスクが大きい新採点を採用して以来、消極的な選手が多い中(仕方ないけれど、残念)感動しました。後半にジャンプを持ってきて頑張ってました。スピンは軸がしっかりしていて見ていて気持ちいい。ステップはまだまだだけど、今季の勢いでものすごく良い演技に見えてきました。贔屓目。PCSは6点台後半。やっぱり最近出てきたばかりの人にはなかなか点数出ないのが残念。3位おめでとう。

安藤 美姫(JPN) 練習では成功していた3ルッツ-3ループで転倒。4回転サルコウはチャレンジせず。ルッツを失敗。最後に入れた3連続ジャンプはスピード不足で転倒。スピードも無かったです。途中で演技止めちゃうんじゃないかと思うほど、本当に出来がが悪かったし、覇気がなかった。

浅田 真央(JPN) ウォームアップ中に失敗した(その後再挑戦して成功させたけど)、2つ目のトリプルアクセルはダブルアクセルに変更したものの、最初のトリプルアクセルは軽々と成功。真央ちゃんのジャンプは高くて、遠目に見ても凄かったです。実はこのプログラムは好きではないのですが(手の動きとかが美しくない。まだジュニアの雰囲気が強い)、この日の出来なら優勝も文句無しです。オリンピックに出られないのは残念だけど、今後の成長がもの凄く楽しみです。


 中野の演技が素晴らしい出来で、会場大盛り上がり。花も大量に投げ込まれました。で、そのリンク上にいる安藤選手。NHK杯の時と同じ状況だ!とリリコ(仮名)と思わず顔を見合わせました。あの時(村主の良い出来の演技&花束雨霰後の滑走だった)もプレッシャーのせいか演技の出来が悪かったので、それを思い出して心配になりましたが、今回はもっと酷い出来でした。こんなに調子が悪くて2ヶ月後のオリンピックに行けるのか?と思うくらい…。会場の反応も、中野の低い得点に「えー」と不満の声が上がったのに対し、安藤への拍手はちょっと少なかったです。最近ずっと不調だからなあ…。
 そして何といっても盛り上がったのは真央ちゃんの優勝!まさかスルツカヤに勝てるとは思っていなかったので
(期待はしてたけれど)びっくりしました。後半に難しいコンビネーションジャンプを沢山入れたのと(得点が1.1倍になる)、スルツカヤのPCSがいつもほど伸びなかった(今までは8点台が出ていたのに、今回は7点台半ば)のが勝因ですが、それにしても凄い。

 この日は人気があったようで、会場はほぼ満席。2階席まで埋まった代々木を見たのは初めてです。そんなわけでチケット、良い席のものが入手できませんでした。見辛い席かと思っていたのですが、思いの外見やすくて(キス&クライのやや上の方)良かったです。ほぼリンク全体が見渡せるし(一角だけテレビカメラで死角になった)、キス&クライで選手が立ち上がったときにちょっとだけ見えるし、リンクサイドで待っている選手の様子を見るのもなかなか楽しかったです(で、オリビエがあくびしてるのを発見する、と)


12月16日12月17日/12月18日(準備中)

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