展示室8 組 曲「 新・雪月花 」
序章 <阿国幻想>
藤間梅由喜 藤間金繁 藤間由喜将 藤間梅寿美
この作品は、「展示室4」の「ボレロ」と同じく、「かえで会」で発
表されたもので、「かえで会」としては初めて、現代曲を使用した記
念すべき作品です。この時は古典の作品も、義太夫の「鷺娘」「団子
売り」「二人禿」の3曲を、同じく「雪月花」に構成して、古典と創
作の「雪月花」を対照的にご覧頂くという趣向でした。 。
第1章 <雪の翁(おきな)>
藤間梅寿美 藤間喜州 藤間由喜将
創作の全体の構成としては、序章と終章を加えた全5景に膨らませる
こととして、まずは音楽の選択から始まりました。お金がないのです
から、新しい曲を作る訳には行きません。そこで、必死でたくさんの
レコード(当時は、CDはまだ殆んど売ってませんでした)を買い込
んで、曲を選び、編集しながら振り付けをしました。 。
第2章 <月の女(おみな)>
藤間金繁 藤間梅由喜
音楽は、シンセサイザーを中心にして邦楽器が絡んだものを選びまし
た。太鼓・篠笛・琵琶・琴・三味線・尺八などの特長を生かしたもの
を選ぶのに、大変苦労しました。結果的に評判がよかったのは、音楽
が良かったからだと思います。なにしろ、アメリカの日系二世のロッ
クバンド、「HIROSHIMA」の曲まで使ったんですから! 。
第3章 <花の宴(うたげ)>
藤間金繁 藤間梅寿美
藤間由喜将 藤間梅由喜
振り付けは皆で相談しながら作ったのですが、いま思うと音楽の選曲
と各章の趣向は、殆んど僕がやったようで、その事が後でとても役に
立つ事になる訳です。初めての経験でとても不安だったんですが、富
公衛師はじめ皆さんに大変誉めて頂いて、1つ自信を持てた事は確か
です。最低5人いればやれるので、いつか機会があれば、再演したい
なぁと思っています。 。
終章 <響(ひびき)>
藤間喜州
藤間梅寿美 藤間由喜将 藤間梅由喜 藤間金繁
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