My Carlife
SUBARU LEGACY LANCASTER 

(1)スバルとは  正確には富士重工業(株)の自動車のブランド名で、牡牛座にある散開星団に付された古来からの日本語の呼び名です。(かの清少納言も枕草子に「星は、すばる、ひこぼし、明星、ゆふづつ」と記しています。)西洋名はプレアデス星団、中国では昴(ぼう)と呼ばれ、古今東西にわたって多くの人々に親しまれてきた星です。また最も目につきやすい星の一つであると同時に、夢のある星が「すばる」なのです。
 「すばる」という美しい名前をつけられた車が世に送り出されたのは、1958年(昭和33年、3月3日)〜ユニークなスタイルのスバル360でした。ちょうど私が生まれたのとほぼ同じ時期でした。
(2)技術志向  富士重工のルーツは中島知久平が創設した中島飛行機(株)という軍用機の開発・生産ををする航空機メーカー(1945年までに25935機もの飛行機を生産しました。)で、その後も現在に至るまで脈々と技術屋魂が息づいています。
 私の自動車メーカーとしてのスバルの印象は、「なぜか4WDを主張している変わったメーカー」というくらいで、トヨタ、日産、ホンダ等の大手の派手な新車開発の陰に隠れた存在でした。
 スバル車が気になり始めたのは、1989年(平成元年)に世に送り出された新車種「レガシィツーリングワゴン」からでした。日本でのステーションワゴンの火付け役となったこのモデルは、以前からあった商用バンとは一線を画したスタイリッシュなワゴン専用ボディを持ち、水平対抗エンジン+4WDシステムというスバル独自のメカニズムを搭載し、スポーツワゴンの称号を獲得した画期的なモデルでした。
 その頃、日産の直6エンジン搭載のセダンに乗っていた私は、このレガシィに心惹かれ始め、2代目レガシィの2500ccモデル「LEGACY250T」が出るやいなや手に入れ、「スバリスト」の一員になり、その後、ミレニアム直前の1999年12月末、技術的に熟成が進んだ3代目「新世紀レガシィ」の新シリーズ「LANCASTER」に乗り換え現在に至っています。
 エンジニアの端くれである私にとって、スバルは実に奥の深い会社で、開発責任者の話や、時代の流行に押し流されず自らの技術を熟成させつつ新しい事にチャレンジしていく姿勢から、「技術者特有のこだわり」を大事にした会社であることがひしひしと伝わってきます。
 そういった反面、やはりトヨタ、日産、ホンダのような万人受けする車づくりは苦手なようで、販売数からみると弱小メーカーではありますが、いつまでも「技術者による技術者のための車づくり」のポリシーを大切にしていって欲しいものです。
(3)メカニズム [エンジン] 2.5DOHC BOXER AVCS(可変バルブタイミング)搭載
 スバルが30年を越えてこだわり続ける水平対抗エンジン。世界でもポルシェとスバルだけが量産化しているこのエンジンは、振動バランスに優れ、コンパクト・低重心でシャープなハンドリングをサポートしつつ、NA(自然吸気)エンジン本来の素直な吹き上がりと自然なトルク感を有しています。また2800回転で最大値を発揮する豊かなトルクは、全回転域でフラット特性をキープし、前モデルのEJ25エンジンからかなり改良されたことが、アクセルを軽く踏み込んだ瞬間に体感できました。
 レガシィにはGTというフラッグシップかつ最多販売実績車(2000ccツインターボ280ps仕様)があり、それがスポーツワゴンとして圧倒的に人気なのですが、なかなかどうしてLANCASTERに搭載のこのトルクフルなエンジンは絶品です。

[4WDシステム]
 1972年に開発された、低重心な水平対抗エンジンBOXERをフロントに縦置きし、ミッションなど重量物をホイールベース内に収めた、左右シンメトリー構造の「SUBARU 4WD」は、その後も進化を続けてきました。世界的にも類を見ない構造による理想的な重量バランスは4WDならではの走行安定性と、優れた運動性を実現しています。このシステムを搭載したスバルインプレッサがWRC世界ラリー選手権で3連覇を達成したのは、スバルの技術力の集大成です。
 

(4)パッケージング  レガシィに乗り始めて、まず感じたのは、その車内空間の広さでした。当然セダンに比べて荷室分広いのですが、レガシィの場合は、あくまでボディサイズを日本の道路事情にマッチした5ナンバーサイズに固定し、コンパクトなエンジンの配置やハイルーフ・シートレイアウト等工夫を重ね、広々したユーティリティー空間を確保しています。我が愛犬VEGAもこの広い荷室空間が気に入っている?!ようです。ホームセンターで長尺ものを買っても全然困らない。スキーでも車内に入れられる。この空間は予想以上に有効なスペースです。また荷室下のサブトランク、簡単にアレンジできるシート、ビルトインされたカーゴネット、荷室にあるカーゴファン等、長年のノウハウからワゴンユーザーの痒い所すべてに手が届いたと言っても過言でない出来映えと思います。
(5)乗ってみて  今回のLANCASTERは、前に乗っていた250Tに比べ40mmアイポイントが高くなっており、最低地上高200mmを確保しているため、運転中の視界は良好で、かつ乗降性も非常によく、また、適度な包まれ感のある運転席は座っているだけでも心地良い雰囲気です。
 実際、走行してみると、このNA2500ccのDOHCは、あくまで静かで、抜群の加速感。高速道路での高速安定性も4WDのおかげで非常に安定している。今のところロングツーリングに行く機会が無く宝の持ち腐れ状態ではありますが、いつか遠出をすることを楽しみにしておこう!
 また、街乗りするにも適度なボディサイズで問題なし。車オンチの家内もすぐ運転に慣れ今では週末のみ運転する私より運転時間が長いのでは・・・?とにかくGoodFeelingです。
(6)燃費


 「4WDは燃費が悪い。」というのが通説です。
《燃費実績》をグラフ化してみました。今のところ通算燃費は約6km/Lです。ほとんど街乗りだから、一般的な2500cc車並ではないでしょうか?
 ちなみに前回のレガシィ250Tの最高燃費は、信州にツーリング旅行に行った際の11.9km/Lでした。さて今回の車は最高どれくらい伸びるやら??
(7)仕様一覧  参考までに 「LEGACY LANCASTER」 の仕様です。
    (SUBARU HPから抜粋)
(8)写真集
愛車の「写真集」を作ってみました。少しづつ増やしていきます!

 

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