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D 同志社クラーク記念館

重要文化財   5/JAN/2002

所在地: 京都市上京区今出川通烏丸東入ル

建築年: 明治27年 (1894年)

設計者: R・ゼール

施工  : 小島 佐兵衛

   
 ハリス理化学館を設計した英国人ハンセルさんと同年(明治21年)、ドイツ人ゼールさんが明治政府機関に招かれ来日した。
 先のハリス理化学館建築中の明治23年、同志社創立者の新島襄が永眠し、その逝去を悼む卒業生達は新島を記念する講堂の建築を計画し、ニューヨーク州のクラーク夫妻が令息ByronS.Clarkeを記念するためアメリカン・ボードを通じて寄付された1万ドルを建築資金に充てゼールさんが設計を行ったのがこのクラーク記念館である。

 様式は重厚で華やかなドイツ風のネオ・ゴシック・スタイル。ユニークな形の八角の塔と、勾配の強い屋根、装飾的なコーナーストーンを持つ壁面などが巧みに構成されており、感動ものの建築である。この建物はクラーク神学館と呼ばれ、新館ができる昭和38年まで神学研究・教育の場になっていた。

 キャンパスの色々なところからクラーク記念館の特長ある尖塔は眺めることができ、エキゾチックで神聖な学問の場という雰囲気をかもし出している。初めて学生としてこのキャンパスを訪れる者はきっと木々の間からのぞくこの建築で「アカデミックな大学にきたな〜!」と感動するのでは・・・

 以上のように同志社今出川キャンパスの重要文化財の煉瓦建築群を堪能し、明治建築の宝庫をあとにしました。

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キャンバスにすっくとそびえる印象的な尖塔


南側からのクラーク記念館