kyoto14 Nichigin

M旧日本銀行京都支店
   (京都文化博物館別館)

 重要文化財 3/MAY/2002

所在地: 京都市中京区三条高倉北西角

建築年: 明治39年 (1906年)

設計者: 辰野金吾・長野宇平治

施工  : 

   
 三条通りは、河原町三条から西に延びる細い通りで、かつては京都のメインストリートだったらしい。以降四条通りや河原町通りが拡張されると中心はそちらに移っていった。しかし、今は古い建築をうまく活用したりして、お洒落な通りに変身したようである。

 この三条通りに立つ、クイーン・アン様式の赤煉瓦と白い御影石から成る典型的な明治建築が、旧の日銀京都支店で、現在の京都文化博物館である。

 設計者の辰野金吾は、明治政府が招いた建築家コンドルの一番弟子で、工部大学校卒業後ロンドンに留学、帰国後母校の教授となり、日本建築界の帝王であった。東京の日銀、東京駅も彼の設計である。50歳で独立し設計事務所を開設。この建築も独立以降の作品である。

 当時、辰野のデザインは市民に広く好まれたという。この赤煉瓦に白い石を織り交ぜるデザインは、私個人的にも洗練された雰囲気を感じるし、日本人の琴線に深く触れる力を持っていると思う。
 

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赤煉瓦と白御影石のコントラストが美しい!