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       大連 中山広場の近代建築群   6/SEP/2003          中国近代建築]へ戻る  

@大連賓館 (旧大連大和ホテル)

 

A中国工商銀行大連市分行 (旧大連市役所)

設計者: 太田 毅、 吉田宗太郎  

設計者: 松室 重光 (関東都督府土木課長)

建築年: 1909年(明治42年)着工、1914年竣工   建築年: 1919年竣工

 

 

中山広場周囲の建築物の中でも格式のある建物がかつての満鉄直営大連ヤマトホテル。当時の最高級ホテルでルネッサンス様式の3層建築・・・大連市の文化財指定。   大連賓館の隣の建物で、中央の塔は祇園祭の山車をイメージしたもの。設計者は京都出身の松室氏。京都で見た「京都府庁」「ハリストス教会」設計後、この地に渡り活躍したと思うと感慨深いものである。
     

B中信銀行大連市分行 (旧大清銀行)

 

C中国銀行大連市分行 (旧横浜正金銀行)

設計者:   

設計者: 妻木頼黄

建築年: 1910年竣工   建築年: 1909年竣工

 

大広場に面して建てられた3番目の建物。清朝の戸部(大蔵省)により設立された大清銀行(後の中国銀行)の大連支店であった。   大連賓館のちょうど対面にある建築で、大広場に面して2番目に竣工した。中央にそびえるバロックドームは横浜正金銀行本店を模した物である。
     

D大連郵政局 (旧関東逓信局)

 

E中国人民銀行大連市分行 (旧朝鮮銀行)

設計者: 松室 重光  

設計者: 中村 與資平

建築年: 1925年竣工   建築年: 1920年竣工

 

旧大連市役所に引き続き、これも松室氏の設計作品。これらは、中山広場でちょうど向かい合う位置に建てられている。同一の設計者がこうした広場でこのような位置関係で建物を建てるのは大変珍しいこととされている。   これも現在でも銀行として使用中。銀行の建築によくある前面の柱が印象的な建物である。
     

F遼寧省対外貿易局 (旧大連警察署)

   
設計者: 前田 松韻 (大連軍政署)    
建築年: 1908年竣工    

   以上のように、ここ中山広場の周囲には大連の歴史を見守ってきた貴重な近代建築が保存、活用されている。その中には京都の街で見かけた建築と同じ設計者の作品もあり、日本とのつながりに思わず感動しました!
大広場に面して最初に竣工した官衛建物である。レンガ造2階建てで、中央に時計塔を配している。