クジラ・イルカとは
What is a Cetaceans


【哺乳類】
 現在の日本では小型の歯クジラを「イルカ」。大型の歯クジラ・ヒゲクジラを「クジラ」と慣用的に読んでいます。当WEB上では「クジラ・イルカ」と記していますが、分類学上では全て「クジラ」なのです。
 イルカもクジラもイヌやウマ同様肺で呼吸を行い、血液も温かく胎生。そして乳で子供を育て、他の哺乳類に多く見られる社会構造を持っています。※動物に詳しい方には当たり前の記述ですが、基本はおさえておきましょう!

【陸から〜海へ】
 彼らクジラ・イルカ達の祖先は「イヌ」の様な姿をしていたと言われています。彼らは長い年月の末水中で生活する様になりました。又、水中で生活するが故、魚と似たような流線型に変わって行ったのです。
 手がヒレ状に、足は退化させ尾ビレへと形を変えました。断熱用の毛皮も無くし厚い皮下脂肪を蓄える事で低温に対して強くなりました。見通しの利かない水中では視覚よりも聴覚を発達させ、さらには空気を吸う機会も少なくなった為でしょうか、嗅覚も著しく退化してしまいました。とは言うもの陸上で生活していたなごりは多分に残しています。彼らの面白いところは、陸上生物と同じ様な器官を水中生活に上手く適応させ、さらには水中専用の特殊な器官も発達させた繁栄出来た事ではないでしょうか。

【7段階】
 地球上における生物は、系統関係から7段階に分類されています。参考までに「クジラ・イルカ」達は・・・
動物界−脊索動物門−脊椎動物亜門−哺乳綱−獣亜目−真獣下綱−クジラ目になります。
この最後のクジラ目の他には・・・・
 単孔目・イワダヌキ目・有鱗目・ツパイ目・管歯目・ウサギ目・有袋目・貧歯目・食虫目・翼手目・食肉目・鰭脚目・海牛目・長鼻目・奇蹄目・偶蹄目・齧歯目・霊長目・・・等の哺乳類が分類されています。

【クジラ目】
 クジラ目を細かく分類すると・・・既に滅んでしまった「ムカシクジラ亜目」、シロナガスクジラやザトウクジラ等の「ヒゲクジラ亜目」、マッコウクジラやハンドウイルカ等の「歯クジラ亜目」の3グループに別れ、各々に「○○科」が有り、末端は「○○属」あるいは「○○類」と表現しています。

                【3亜目】(現在ムカシクジラ亜目は現存していません)

ムカシクジラ亜目

ヒゲクジラ亜目

歯クジラ亜目

(パキケタス属、プロトケタス科、ドルドン科、バシロサウルス科などが化石から確認されている)






(4科11種)
セミクジラ科/3種、コセミクジラ科/1種、コククジラ科/1種、ナガスクジラ科/6種





(11科71種)
アカボウクジラ科/21種、マッコウクジラ科/1種、コマッコウ科/2種、マイルカ科/27種、ゴンドウクジラ科/6種(マイルカ科に属する場合が多い)、
イッカク科/2種、ネズミイルカ科/2種、ガンジスカワイルカ科/2種、アマゾンカワイルカ科/1種、ヨウスコウカワイルカ科/1種、ラプラタカワイルカ科/1種


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