城東クリニック
[内科・脳神経外科・外科・整形外科・皮膚科・泌尿器科・人間ドック・各種検診]
医療法人 鵬桜会 城東クリニック 〒321-0942 栃木県宇都宮市峰1-1-33
最近の話題
●ピロリ菌検査・治療について
最近、ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)感染が胃炎、消化性潰瘍、そして胃癌にも深くかかわっていることがわかってきました。
ピロリ菌は「ウレアーゼ」という酵素を出して、胃粘膜の成分である尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解します。このアンモニアによって強い胃酸から自分の身をを守って生き抜いていますが、このウレアーゼを含めた毒素が胃粘膜の障害をもたらしています。
当院では、ピロリ菌検査を3種類の方法で行なっています。@血中ピロリ菌抗体検査、A尿素呼気試験、B胃カメラによる胃粘膜生検です。いずれも精度は80%から90%と言われています。
胃バリウム検査か胃カメラにより慢性胃炎や潰瘍の診断がついた場合は、ピロリ菌検査は保険適応になりますが、その他の場合は自費検査になります。 (自費検査の場合は、@の血液検査は4000円、Aの呼気検査は6000円です)
ピロリ菌感染が認められる場合は除菌治療を行なうことになります(PPI製剤+抗生剤2種)。当院では、昨春よりPPIとしてタケキャブを使用しています。今まで75%程度だった除菌率が、タケキャブ使用により90%を超えると言われており、今後の成績に期待が集まっています。
除菌治療後は1か月ほど時間をおいてから、確認検査(ピロリ菌が消失したかどうか)をA尿素呼気検査かB胃カメラにより施行します。
詳しいことは医師にご相談ください。
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●花粉症について
花粉症(植物の花粉によるアレルギー性鼻炎・結膜炎)の原因となる植物は季節によって異なりますが、 現在までに約60種類が知られています。春はスギ、ヒノキ、初夏から夏にかけてはカモガヤ、ホソムギなどの イネ科植物、夏から秋にかけてはブタクサ、ヨモギなどのキク科植物がよく知られています。
最も代表的なスギ花粉は1月下旬から5月上旬まで飛散し、鼻炎・結膜炎だけでなく頭重感、倦怠感 などの全身症状も引き起こします。昨年夏は猛暑だったため、今シーズンは相当量のスギ花粉の飛散が危惧されています。 花粉症をお持ちの方は年明け早々からヒスタグロビンなどの予防治療をお勧めします。
(予防法)
@花粉情報に注意し、花粉の多い日は外出を控え、窓をあけない。
A外出の際は花粉症用のマスク・メガネを使用する。
B帰宅時は髪や衣服についた花粉をよく落とす。できればそのまま入浴・洗髪を行なう。
C予防的治療を行なう。
(治療法)
@シーズン1〜2ヶ月前より、減感作療法を行なう〔ヒスタグロビン1〜2回/週×6回を1クール]
Aシーズン1週間前頃より抗アレルギー剤の内服を開始する。
B症状が出始めたら即効性のある抗ヒスタミン剤・ステロイド剤の内服や点鼻・点眼薬の使用
治療に関しては、当ホームページの「お知らせ欄」をご覧ください。
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●三叉神経痛について
三叉神経痛とは顔面などの感覚を脳に伝える三叉神経の異常で顔面(下顎〜前額)に強い痛みがおこる病気です。 原因は血管による圧迫やウィルスによる炎症などが大半ですが、まずCT,MRIで脳腫瘍などを否定することが大切です。 特徴的な症状は、歯磨き、洗顔などが引き金になって起こる短い刺すような痛みです。1回1回は短くても反復して起こるため 強い苦痛を伴います。
治療は抗てんかん薬であるカルバマゼピンがよく効きます。ただ徐々に効力が低下する場合があり、他の抗てんかん薬 を用いるか、手術(微小血管減圧術)を行なう場合もあります。これは神経を圧迫している血管を神経 からはがし、圧迫を解除するという比較的簡単な手術です。詳しくは医師にご相談下さい。
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●「咳が止まらない」という方へ
「咳が止まらない」という患者が急増しています。その中で最も多いのが細菌性の気管支炎です。特に最近問題となっているのは マイコプラズマ、クラミジア、更には百日咳などです。これらに対してはいわゆる「かぜ薬」は全く無効です。
抗生物質の投与が必須ですが、普段よく使われるセフェム系やペニシリン系はほとんど無効で、マクロライド系(クラリシッドなど) テトラサイクリン系(ミノマイシンなど)の投与が必要となります。
また最近それらで完治しない「慢性咳そう」が問題となっています。 その中でのトピックスは「咳喘息」と「アトピー咳」です。
いづれも発熱を伴わない乾性咳そう(痰を伴わない乾いた咳)が3週間以上つづくのが特徴です。
@咳喘息:気管支喘息の前段階と考えられ、気管支の狭窄が咳の引き金になっています。気管支拡張剤やステロイドが奏効するのが特徴で、 一般的な感冒薬では完治しません。喘息への移行を予防するため比較的長期に治療が必要になる場合もあります。
Aアトピー咳:何らかのアレルギー反応により中枢気道の咳受容体感受性の亢進した状態で、@と違い気管支拡張剤は無効です。 抗アレルギー剤やステロイドが効果的で、特に吸入ステロイド薬が主流になっています。
いづれも、身体所見・レントゲン・CTなどで肺炎、結核、肺癌などを否定したうえで治療を開始します。
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●性感染症(性病)について
若者の間で性感染症が蔓延しています。当院でも最近性感染症の患者数が増加しています。 その中でも感染率が高いのが、淋菌、クラミジア感染です。 男性では膿性分泌物、排尿時痛などの尿道炎の形で発症しますが、無症状のものも多く存在します。
女性では更に症状は出にくく、出たとしても軽い腹痛、おりもの、膀胱炎症状などで多くは無症状です。 放置すると感染が上行性に広がり、男女とも不妊の原因となりますので早期の治療が必要です。
診断は男性では尿検査(沈査、培養、PCR法)、女性では膣PCR法(綿棒で粘液を採取)、血液検査 などで判定します。治療は、抗菌剤・抗生剤が有効で、多くの方は2週間程度で完治しますが、 最近耐性株(治療抵抗性株)が増加しているため、必ず治療後の再チェックが必要です。
その他、流行しているのは陰部ヘルペスです。男女とも性器およびその周辺に小水疱が多発し、 進行すると、びらん・潰瘍を形成します。治療はバルトレックスが有効で、5日間程度の内服投与が基本です。
また、尖圭コンジロームも増加しており、陰部に鶏冠(鶏のトサカ)状のイボが多発、増大してきたら要注意です。コンジロームは血液検査や尿検査では同定できないため、肉眼的に診断して治療を開始することになりますが、最近ベセルナ軟膏が保険適応になり大半がこの軟膏で完治しています。
男性淋菌保菌者の4割がオーラルセックスのみによる感染と言われており、このような サービスを提供する性風俗産業の介在が大きいと思われます。また複数のセックスパートナーをもつことはできるだけ避け 、常にコンドームを使用することが最大の防御策です。
また、他の感染症(HIVなど)も同時に検査することをお勧めします。
なお検査・治療をご希望の方は、尿検査が必要ですので、事前に排尿をせずにお越し下さい。
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●尿管結石の診断と治療
近年、食の欧米化に伴い「尿路結石(腎臓〜膀胱の結石)」を患う方が急増しています。 特に「尿管結石」は、腎臓で作られた石が尿管(腎臓と膀胱をつなぐ細い管) の狭い場所に引っかかている状態を指し、腹部や腰・背部に強烈な痛みを発します。
当院では、検尿で尿潜血を確認した後、腹部CTにて結石および水腎症を調べています。
治療は、 抗炎症剤内服、座薬)、抗痙攣剤、結石溶解剤などを処方します。 大体、数日から1週間程度で痛みは消失しますが、結石なかなか膀胱に落ちない場合(水腎症が続く場合)は衝撃波破砕治療などが必要になる場合があります。 詳しくは院長まで。
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●インフルエンザについて
インフルエンザは高熱・悪寒・筋肉痛などの感冒症状だけでなく、肺炎・脳炎など重篤な合併症を引き起こす致死的なウィルス感染症です。
昨シーズンは例年よりやや遅く流行が始まりましたが、1月下旬より記録的な流行を引き起こしています。流行していたのはA香港型で、幼児や高齢者に感染すると重症化すると言われています。
病院では、発熱や筋肉痛などインフルエンザが疑われる患者に対しては、 まず鼻汁を綿棒で採取しウィルス検査をします(約8分で結果が出ます)。
陽性の場合、タミフル、リレンザなどの特効薬を投与します。治療するとほとんどが2日以内に解熱し、 脳炎・肺炎などの合併症も大幅に軽減できます。投与開始が遅れるほど合併症のリスクが高まりますので、 発熱後なるべく早くご来院ください。
また、インフルエンザの場合、一般の解熱剤や風邪薬は、脳炎の合併率を増大させると言われています。
インフルエンザが疑われる場合は、そのような薬剤の使用は控えるようお願いします。
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●夏型過敏性肺炎(夏かぜ)について
夏と言えば、脱水、熱中症、食中毒などに最も気をつけなければいけませんが、意外と怖いのはアレルギー性の呼吸器疾患です。 わが国ではアレルギー性の肺炎が高温多湿の季節に多く発生し、夏型過敏性肺炎(夏かぜ)と名づけられています。 原因は大半がトリコスポリンに代表されるような「カビ」です。抗原となるカビを吸い込んでから4〜6時間後に、咳や痰・発熱などの軽い風邪のような症状で始まる事が多く、 次第に息切れなどの呼吸困難を伴う過敏性肺炎の症状が現れるようになります。
カビの生えやすい場所は、エアコン、浴室と脱衣所の間、台所の流し台、窓付近の畳に多く、 カーペットや寝具などでも繁殖します。特に、日当たりや風通しの良くない築20年以上の木造住宅の朽ちた木や畳などでも繁殖します。
治療としては、副腎皮質ホルモン剤が著効します。あとはカビの繁殖しやすい条件を作らないことが大切です。 原因となるカビを取り除くために、エアコン・加湿器・洗濯槽、浴室・台所など、まめに水周りの掃除を。 空調機や加湿器の水も、まめに交換します。小鳥も飼わないようにするなど、環境を改善していきます。 普段から生活環境には注意していきましょう。
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●腰痛について
腰痛は現在最も外来受診の多い疾患の一つですが、原因は多岐にわたっています。
まず、腰痛は急性腰痛と慢性腰痛に分けられます。 急性腰痛として代表的なものは、打撲・捻挫などの外傷性のもの(いわゆるぎっくり腰も含む)があります。レントゲンなどで骨折・変形などがないことを確かめて、湿布・内服薬等で治療します。
慢性腰痛の原因として現在問題になっているのが、椎間板ヘルニア及び脊柱管狭窄症です。両者とも腰痛だけでなく、下肢の痛みやしびれなどを伴い、歩行困難をきたします。レントゲンである程度見当はつきますが、確定診断にはMRIが必要です。
治療としては、湿布や消炎鎮痛剤、理学療法に加えてプロスタグランディン製剤を処方しています。症状の強い方には、トリガーポイント注射や点滴なども行ないますので、医師までご相談ください。
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●メタボリックシンドロームについて
メタボリックシンドロームは、肥満による内臓脂肪の蓄積によって 腹囲、血圧、中性脂肪、血糖値などが正常範囲を上回った状態をいい、 動脈硬化を進展させ脳梗塞や心筋梗塞、認知症、腎臓病などの原因になります。 治療は食事療法による摂取カロリー制限と脂肪燃焼のための運動療法が基本です。 特に食事療法は重要で、標準体重へ少しでも近づけることが必要とされます。
薬物療法では最近漢方薬、特に「防風通聖散」が注目されています。 交感神経に作用し代謝を高めるマオウ、脂肪代謝経路に働くカンゾウ、レンギュウ、 老廃物の排泄を促すダイオウなど18種類の生薬が含まれています。 ダイエットでお悩みの方は医師までご相談ください。
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●頭痛について 
近年頭痛で当院を受診する方が増えています。頭痛は大まかに症候性頭痛と機能性頭痛に分けられます。 症候性頭痛とは、頭蓋内出血(脳出血、くも膜下出血等)、脳腫瘍などに伴う頭痛で、頻度は低いのですが生命にかかわる頭痛です。 これらは、問診、神経学的診察、頭部CTなどで診断がつきます。
機能性頭痛といわれるのは、片頭痛、緊張性頭痛、群発頭痛、三叉神経痛、髄液圧低下性頭痛などで、 これらの治療は近年大きく進歩しました。特に片頭痛・群発頭痛などの激烈かつ頻発する頭痛 に対してはトリプタン製剤(イミグラン、レルパックス)などの血管収縮性鎮痛剤が大変有効です。
当院でも、頑固な頭痛に対してはまず頭部CTなどで脳疾患を否定した上で、 それぞれの頭痛に応じた治療(頭痛薬、トリプタン製剤、漢方薬など)を行っています。 頭痛にお悩みの方は是非一度ご来院ください。
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●帯状疱疹について  
 今年の夏は帯状疱疹が大変流行しています。帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウィルスによって引き起こされる感染症で、主に小児のころ水痘(水ぼうそう)に感染し、その後長期にわたり神経節に潜んでいたウィルスが、老化や免疫力の低下によって増殖し、症状をあらわします。
 症状は、知覚神経の走行に一致した強い神経痛を赤い発疹、小水疱です。前兆として1週間程度ピリピリ感を感じることもあります。一般には胸部から背部に出現することが多いのですが、顔面や頸部、腰部、大腿部などに出現する場合もあります(いづれも片側性)。
 治療は、抗ヘルペスウィルス剤の内服と軟膏の塗布が中心です。5日間位で皮膚の症状は沈静化しますが、神経痛はしばらく続く場合があります。特に高齢者が罹患すると、長期間に渡って神経痛が残る場合があるので注意が必要です。
 一般的には季節性はないと言われていますが、今年はここのところの猛暑によって免疫力が低下している方が多く、例年にない発症頻度を記録しているものと思われます。上記のような症状が発現した方は医師までご相談ください。
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●関節リウマチについて
リウマチは関節滑膜が炎症を起こす病気で、40代以降の女性に多くみられます。 日本リウマチ学会が診断基準を設けていますが、典型例では「午前中、左右対称性に、複数の指(第2、第3関節) がこわばり(あるいは痛み)、膝、肘などの他の関節も痛む場合が多く、血液検査で炎症反応や異常抗体に関する因子が陽性を示す」ことが多い。 これらがある程度当てはまれば、リウマチの疑いが強いと判断しています。早期例はレントゲンでは異常を認めません。骨の破壊を認めるのは進行例です。 血液検査も診断の一つの目安に過ぎず、決定的な基準ではありません。
治療は、以前は痛みを止める治療しかなかったので、痛みの軽い人は治療の対象になりませんでした。 しかし最近、疾患修飾薬すなわち病気自体を治癒させる薬剤が次々に登場し、治療方法は劇的に変化しています。そして治療開始はなるべく早期の時期が望ましい。 リウマチの治療は骨の破壊が起こる前に開始することが絶対条件です。早期のリウマチが疑われる場合は積極的に治療を開始することをお勧めします。
薬剤としては、免疫調整剤(アザルフィジン)、免疫抑制剤(リウマトレックス)などに加え、 最近では欧米を中心に分子標的薬の使用頻度が高まっています。当院でも抗TNF-α療法(レミケード、エンブレル)などを用い、 今までリウマチに苦しんできた多くの患者さんが症状の改善を認めています。上記のリウマチ診断基準に当てはまる方は是非診察をお勧めします。
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●不眠について 
不眠症は神経科領域ではうつ病・不安神経症と並んで最も受診率の高い疾患です。一時的な不眠に対しては、なるべく薬に頼らず規則正しい生活や適度な運動などで自然な睡眠を心がけるのが原則です。
しかし、慢性的な不眠に対して薬物療法が必要になるケースが増えています。 現在日本で使用されている睡眠薬の中心はベンゾジアゼピン系薬剤です。 その中でも、超短〜短時間作用型の睡眠導入薬(ハルシオン、マイスリー、レンドルミンなど)が最も用いられています。 ただし中途覚醒(途中で目が覚める)や早期覚醒(早く目が覚める)に対しては中〜長時間作用型の薬剤を用いる場合もあります。 また、不安やストレスからくる不眠に対しては、軽い精神安定剤などでも十分効果が得られます。
<副作用について>私自身多くの患者に処方していて、特に重大な身体的副作用には遭遇していません。
しかし、定期的な診察や血液検査が必要なのは言うまでもありません。 一番問題となるのは精神的依存性(癖になること)でしょう。しかし、慢性的な不眠による精神的・肉体的デメリットも重大で、 さまざまな病気の原因にもなりますので、両者のバランスを考えながら適切に薬を使用していくのが賢明ということになります。
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-- 院長 如水和也 --

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