国産自動車中自他共に認めるオーナードライバーズカーの最高峰。
その名は、レクサス LS400からも世界に認められる。従来の4.0L V8が4.3L
V8へヴァージョンアップし、すべての面で、世界のトップクラスへと進化した。
新型となる現行モデルは、2000年8月に登場し、新たな高級車の高級車足るべきものを我々に
示してくれた。進化を続ける最高峰、その中を観察してみよう。
ボンネットフードまで広がった大型のヘッドランプ、大きく口を開けたフロントグリルに全体的に 厚みの増したような迫力あるデザイン。サイドから見てもオーソドックスなセダンスタイルを崩す ことなく、それでいて、さりげない気品と風格を持っている。セルシオは高級車というものの1つ のあり方を我々に教えてくれているようであり、路上にある存在感は一目見てそれとわかる個性も そなえている。
※写真は、B仕様 eRヴァージョン・オプション装着車
内装色はC仕様のインテリアセレクション系のブラック以外は選択式で、材質でも変わる。本革仕
様は、eRバージョン系、インテリアセレクション系に標準、他のグレードはオプションで設定。
計器類では、センターメーターなど見た目には新しめのレイアウトは採用せず、オプティトロン・ アナログメーターでオーソドックスかつ、かって知ったる誰にでも抵抗なく操作できそうな設計 となっている。
DVDナビ、操作系画面も表示されるエレクトロマルチビジョンは全車にオプション設定となって いる。DVDの検索機能の高速化とナビの性能も高めつつ(モネ対応)、次世代に向けたCMでも 放送されている緊急通報システム(ヘルプネット)、ノンストップ自動料金収受システム(ETC) への拡張性も持たせている。
安全装備系では、デュアルエアバッグ、デュアルサイドエアバッグ、ABS(アンチロックブレー キシステム)、ブレーキアシスト、EBD(電子制動力配分制御)、TRC(トラクションコント ロール)、VSC(ヴィークルスタビリティコントロール)、カーテンシールドエアバック、プリ テンショナーフォースリミッター機能付シートベルトなど充実。ドライバーのサポートもしっかり。 但し、日常は何が起こるかは予測できないので、オーナーとしての注意力は絶対に欠かせてはなら ない。
さすがはこなれた作りで安心感と暖かさを与えてくれるような一体感ある作り。インパネ操作系は 従来通りコクピット感覚なのだが、その作り込みは、細部にわたる接合部の一体感、インパネ表面 に使われる材質の手触り感などはお見事といっていい。木目パネルもさりげなく配置、最近に多い 質感向上のなんでも木目調とはあきらかに異にし(あたりまえであるが)、遠目に見た見た目でも 満足してしまいそうな、そんな感じである。 ドアを閉めたときからの室内はまるで別世界、密閉感、静粛性は従来から引き継がれた伝統性から も一流。ゆったりとした安心感ある空間を味わえる。
大きくはA仕様、B仕様、C仕様の3グレードで、足周りのチューニングや装備の違いで計8種から
選択する。ベーシックとなるA仕様でも装備は充実しているが、このあたり高級車もあって背伸びを
して、もうワンランクと望んで選択するもおもしろい。C仕様になると、特に、Fパッケージはもう
秀逸。一度見る価値はあるかも。
A,B仕様には、欧州仕様のサスチューニングを施したeRヴァージョンがあり、こちらの走りの締
まり具合は上々。走りも楽しみたいオーナードライバー向けのグレードといってもよさそう。これで、
休みに走りにいったりしてお父さんも少し若返るかも(?)。C仕様になると、オーナードライバー
仕様として以上の贅沢な心持ちが多く、後席のエアコンのコントロールパネルやヘッドホンステレオ
付きで独立した空間が楽しめる、装備の充実は実にすばらしい。大切な人をゆったりとした心地で移
動させてあげられる、そんな、”おもてなし”ができるグレードだ。
興味が出た、どのグレードからチェックしよう?と思われた方、一つお節介!
セルシオの持つ高級感、そのゆえんを手に入れるなら、迷わず”C仕様・インテリアセレクション
EMV付(車両本体703万円〜)”。と言いたい。それだけ、この高級感完成度を堪能してほしい
から。しかし、これではあまりに高価すぎるというのもあるので、洗練された高級感と走りに磨きを
かけた欧州仕様の足をもつ”B仕様・eRヴァージョン(車両本体600万円)”このあたりから、
あなたにあった、予算、好みで決めてみてはどうでしょうか?アメリカの高級オーディオメーカー・
マークレビンソンのオーディオもオプションで設定されているので予算とこだわりでチョイスするの
もいいでしょう。
ともかく、考えるだけでは煮詰まってくるのでまずは、現車を見て触れて下さい。きっと、高級車に
触れる喜びを感じることと思いますよ。