スバル インプレッサ スポーツワゴン 20N/20K

概要

スバル インプレッサには他にセダンがラインナップしている。もう有名だが、WRCラリーで三 菱 ランサーエボリューション、フォード フォーカス等といつも優勝争いをしている世界にも認 められる実力車。そのワゴンバリエーション。国内唯一、水平対抗エンジンを開発しているスバル だけに当然、全車水平対抗エンジン(ボクサー(BOXER)エンジンという。)を採用。
1.5Lからラインナップするのと、上位車種 レガシィとのはっきりとした個性の区別のため、 そして、エントリーモデルとして幅広いユーザーに取り回しの良さを提供するのにコンパクトボデ ィサイズを採用している。ラインナップは他に2.0LのNA(自然吸気:114KW(155ps))と2. 0Lターボ仕様(184KW(250ps))もあり、パーソナル用途でもうれしいバリエーションだ。ここでは ,2.0Lの20N(NA)と20K(ターボ)についてのぞいてみよう。


外観

最初に飛び込んでくるのがなんのといっても個性的なフロントマスク。両側にあける大きな丸い眼 はキュートというのか自信に満ちた力強さがある。そして、その中央部に広がる横長のフロントグ リル、厚みのあるバンパーなどで他にはないインパクトあるマスクを仕上げている。20Kには、 これにボンネットフード上に大型のエアインテークが付き迫力を増している。 ヘッドランプ、フロントフェンダーからのびる曲面というかラインは後方までのび、一体感という か、筋肉質である。 リアクォータガラスからリアガラスの処理は通常、Dピラーがあるのだが、これを内側に収め外観 上ガラス一体感にみせ、かっこいい。 20N/20Kともに大型の丸形フォグランプとサイドスカート、ルーフスポイラーと20Nには 15インチアルミ、シングルタイプのマフラーカッター、20Kには16インチアルミ、デュアル タイプのマフラーカッターを装備し、”走る!”というパーソナルイメージを強調している。

IMPREZA SPORTS WAGON FRONT フロント部

IMPREZA SPORTS WAGON REAR リア部

front mask 迫力と個性のフロントマスク

D-PILLER スタイリッシュなDピラー周り

写真は インプレッサ スポーツワゴン STi

ボディカラーはピュアホワイト


装備

20Nにはファブリック地の専用フロントスポーティシートを採用。20Kには専用のバケット調 シートを採用(但し、セーフティパック仕様時は20Nと同様のシート形状となる。)。いずれも ブラック基調で、センターコンソール部とエアコン吹き出し口にはメタル調のシルバー色でインパ クトを与えている。がっしりとしたメリハリのあるデザインは武骨で外観の筋肉質なデザインと相 俟って豪快な走りの予感を演出してくれている。

計器は、中央にタコメータ、右側にスピードメータを配置したアナログ表示式。黒地に白文字とオ ーソドックスながらもすっきりと視認性は良好。
ハンドルはMOMO製の本革巻き4本スポーク仕様で、グリップ部位にエンボス加工が施されてい る。AT仕様はステアリング部で変速操作が楽しめる+、−のシフトスイッチ付き。ATシフトノ ブにも本革巻きを採用している。また、フロアシフト部でも変速操作が楽しめるように+−レンジ 付きのスポーツシフトが採用。MTは20N/20K共に5速だ。

meter メーター周り

オーディオの基本はAM&FMチューナー付きCDプレーヤと4スピーカーが標準。6スピーカー 仕様のK’sマスターサウンドシステムはオプション設定となっている。ナビを含めた他の組み合 わせは、ディーラーオプションが充実しているので購入の際に販売員に相談するか、カー用品店な どでこだわりのオーディオシステムをチョイスすればいいだろう。

CENTER CONTHOLE センターコンソール部位

操作系では、アンサーバック機能付きキーレスエントリーシステムが標準でルームランプ点灯とハ ザードランプ(20Kのみ)で知らせてくれる仕組み。荷物持ってるときや雨の時にはありがたい ね。

安全装備系では、独自の全方位を視野に入れた「新環状力骨構造」をもつ衝突衝撃吸収構造ボディ に加え、デュアルエアバッグ、ABS(アンチロックブレーキシステム)、ブレーキアシスト(2 0K除く)、サイドエアバックシステム(オプション)、プリテンショナー&ロードリミッター付 きELR3点式シートベルト(前席)、などをはじめ充実。 搭乗者のサポートもしっかり。但し、日常何が起こるかはわからない状況下では、ドライバーとして の注意力は絶対に欠かせてはならないのは基本。

室内は、20Nにはフロントヘッドレストをはずすとフラットになる「ソフトフラットシート」構造 、6:4の分割可倒式でラゲージスペースアレンジも自在。20N/20Kにはラゲージルーム下に トノカバー収納スペースやサブトランク、90cmの傘が入るアンブレラボックスもあり、気配りも されている。大人数よりはパーソナルワゴン向けだけど雰囲気といい完成度は高い。

Cargo Room ラゲージルーム内


車種構成

ここでは、2.0Lの特集で20系に限定しているので1.5LのI’s系は割愛する。全車4WD でNAの20N(5MT:199.8万円〜,スポーツシフト4AT:212.1万円〜)か、ター ボの20K(5MT:234.8万円〜,スポーツシフト4AT:250.1万円〜)の2グレード しかない。あとは、オプションの組み合わせの違いになる。
実は、これとは別に6MTのSTiバージョン(299.8万円〜)も存在するがこれは別世界。別 の車と考えた方がいいだろう。それだけ日常用途よりも走りにふっているのでこだわりと主張で選び たいグレード。しかし、装備面はかなり充実しており、質感でも決して劣らない。その雰囲気ある個 性と走りの満足感は他では得られないものとなろう。これが、STiだ。


おせっかい

ここでは選択のポイントを知りたいという人のために一つお節介。
スバルの4WDスポーツを楽しみたい!という観点から、20Kが見逃せない、ターボの威力による ぐいぐい引っ張る元気で豪快なパワー感を操りたい方にとっては、非常に魅力的なグレード。
しかしこれは、雰囲気を楽しみたいユーザーにはとってもハードな選択だろう。まず、乗り味はフォ ーマルさや柔らかさよりもがっしりとした武骨な走りになるので乗り心地重視な人、静粛性を考える 人には不向き、当然250万円クラスの価格も高価に思えてくるでしょう。こんな人には、20Nを チェック。2.0L搭載ということもあって、余裕ある走りが楽しめるはず。
スタイルははっきり個性を主張している車だ。よって、この主張を否定する人には向かない。それだ けにあなたのこだわりと主張を具現化するという人には必見になるのでは?是非、そのスタイル、走 りを体験してほしい車の1台だ。きっとインプレッサもあなたとの出会いを待っていることと思いま すよ!


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