高品質の車をもっと扱い易いサイズで、おしゃれに乗りたい。より活動的に且つエレガントに乗り
たい。そんなある意味相反するかのようなことを実現したような車。
高品質な装備をジャストサイズの中に凝縮し、最新の安全性、ドライバビリティを採用することで
この高次元の理想を実現化している。まさに、狙うは世界の実力派セダン。その内容を紹介しよう。
全体的にブリティッシュイメージがあり、品格あるデザインに仕上がっている。
縦格子の大型のフロントグリルにその両端に開く大型のヘッドランプ。厚みのあるフロント部は実
際のサイズよりも大きく見せる迫力あるデザイン。その中で、めっき処理を施したパーツを随所に
配置し、高級感を出しつつも伸びやかながら、骨太でオーバーハングを切り詰めることで活動的な
シルエットを見せる。このあたりは、エレガントさの中にアクティブさをデザインの妙で非常に渋
くうまく表現されている。
ブレビス・フロント部
ブレビス・リア部
ブレビス・サイド部
カラーバリエーションは7色だが、ソリッド色は設定なく、全色メタリック、マイカ色の採用も特徴 だ。ホワイトパールクリスタルシャインのみオプション設定となる。
写真は,ブレビス Ai250 オプション装着車
ボディーカラーは,シルバーメタリック
インパネは、品格のある非常に高品位でシンプルな造りが特徴。EMVは、オーディオ、エアコン操 作やAM,FMチューナー、ボリュームや音質の設定、各種情報表示などが可能で全車標準装備。D VD再生やナビはオプションによる選択になっている。加えて音声ガイド付カラーバックガイドモニ ターはセットオプションで、モネ、ヘルプネット、ETCユニット装着への拡張性も当然可能だ。E MV下のオーディオは高精彩木目調パネルで使用しないときなどは格納でき木目の一体感は、高完成 度だ。
インパネ
※写真の木目調パネル色は、ワインレッド(ボディカラー、シルバーメタリック標準設定色)。
センターコンソール部拡大
EMV下の上段がオーディオで下段は灰皿が収納されている
計器、及びオーディオの照明はクリアなグリーン照明(グラスグリーン)で、澄んだ新鮮味が味わえ 、とても見やすい。
内装のシートには、基本はファブリック生地を採用。これが通常のファブリック生地と少し見た目
、感触が違う。毛足は短く柄が織り込まれた繊細な仕上げと非常に肌触りの柔らかいなじみのよい
シート。これがまた心地よい。他に脱臭効果や静電気帯電防止機能もついている。シートカラーは
ボディ色によって、アイボリーとブラックが用意されている。
又、本革仕様もオプション設定されており、こちらはボディ色によって、アイボリー、ライトグレ
イ、ブラックの三色が用意されている。
いずれも座り心地といい、体へのフィット感良く長時間ドライブも楽しめる仕様だ。
前席
後席
また、パーソナルセダンとしてドライビングポジショニングシステムがより強化。シート位置、シ ート角度、ステアリングは一部の車種にも採用されているが、なんと!アクセルペダル、ブレーキ ペダルの位置も設定できる前後で最大70mm稼動する(パワーアジャスタブルペダル)ペダルで、 より個人にあったドライビングポジションの設定が可能で2名分まで記憶できるようになっている (Ai300に標準、Ai250にオプション設定)。
トランクルームはバンパー上部から開けられるため荷物の出し入れはしやすい。また、燃料タンク の後席下部への配置により奥行きがあるが、ボディサイズからも特筆して広いという印象はない。 しかし、手堅く実用レベル。
トランクルーム
トランクは通常のアームステーではなく、ダンパーを採用することで、アーム稼動範囲の高さに注 意をはらわなければならなかったが、アーム稼動範囲に関係なくトランクルームの高さいっぱいま で荷物が積めるのはうれしい。
トランク稼動、固定ダンパー
ダンパー横のステーにより精度と強度も確保している
安全装備系では、GOAに加え、デュアルエアバッグ、ABS(アンチロックブレーキシステム)、 ブレーキアシスト、EBD(電子制動力配分制御)、電気式テンションリデューサー・プリテンショ ナーシート&フォースリミッターつきベルト(前席)、SRSサイドエアバックSRS&カーテンシ ールドエアバックシステム(Ai300に標準、その他のグレードにメーカーオプション)、室内難 燃材、WILコンセプトシート(Whiplash Injury Lessening:頸部障害軽減)、ブレーキペダル後退 防止機構(下肢障害低減効果)、頭部衝撃緩和構造、フュエールカットシステム、TRC(トラクシ ョンコントロールシステム:Ai300、Ai250に標準装備)など充実している。
めっき処理を施した大型のフロントグリルとそのセンターにある専用の獅子をかたどったエンブレム、 ゆったりと丸みを帯びたデザインの中に均整の取れたバランスを感じさせてくれる、存在感は確かだ。 今回機会がありAi250に試乗ができた。短距離、短時間であったが、硬すぎない角の取れたショッ ク感覚、しっかりした感じのあるブレーキ、そして小回りの良さによる操作感覚の良さはブレビスの性 格をうまく表現していると思う。気軽に乗れるし、そこにフォーマル性もパーソナル性ももち、肩をは らない高級車の印象は強い。室内の接合部の仕上がりや、清爽感すらある木目調パネルの一体感あるデ ザインの統一性は見事。シートの質感、すわり心地も程よく収まる感じもよい。リアシートも無理なく スペースを確保され、ルーフも傾斜感少なく圧迫感はない。”いい車”だと正直思った。
搭載エンジンは直噴D−4の2.5Lと3.0Lのニ機種。駆動方式には2.5Lに2WD(FR)と4W
D、3.0Lには2WD(FR)の3グレードの設定。
Ai300には、ブレビスの売りとなるパーソナルドライビングポジションシステム、サイドエアバック
&カーテンシールドエアバック、クルーズコントロール、マイコン内蔵運転席8ウェイパワーシート&助
手席4ウェイパワーシート(こちらはマイコン内蔵ではない)が標準装着される。あとは、オーディオが
7スピーカーのインダッシュ6連装CDチェンジャーに強化されている。Ai250では主に上記の点で
装備がオプション化されるが、クルーズコントロールとAi300専用のオーディオはオプションでも装
着されない。他のオプション設定は基本的に同じものが選べるようになっている。
Ai250 Fourは、アルミが15インチ化されたり、TRCが非装着になったり駆動系の特性で若
干の装備内容やオプション内容を変更しているが、快適装備では基本的に同じ。主に寒冷地、雪国での用
途向けのユーザーの選択になるだろう。
では、お節介。
できればブレビスのアクティブエレガンスを存分に味わいたい。この場合は、Ai300を選択。考えよ
うだが、Ai250との価格差が40万円。これにパーソナルドライビングポジションシステム、CDの
チェンジャー化、助手席のパワーシート化やエアバックの充実など大まかに見ても不満は少ない。当然、
Ai250も充実しているので、ブレビスのよさは体感できる。
求めるゆとりを一歩先取りしたものを求めるなら、Ai300。現実的に身近にブレビスを乗りたい人に
はAi250といった選択をしてみてはどうでしょうか。
検討の方は、是非試乗を!