トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

杣山 (492m 福井県) 2018.5.4 晴れ 2人

花はす公園駐車場(11:12)→稜線(11:56)→犬戻駒返(12:13)→杣山山頂(12:20-13:30)→東御殿(13:37)→西御殿ルート合流(14:20)→総合案内板・休息所・トイレ(14:35)→花はす公園駐車場(14:47)

★鯉のぼり登山第二弾。5月4日に福井県の杣山に登ってきました。
★不安定な天候のため、短時間で登れる杣山を選択。
★花はす温泉の登山口をスタート。
★ほぼ一直線の急な丸木階段の遊歩道を、倒木を越えながら登りました。
★標高差250mを息を切らして登り切り、稜線に出て西に向きを変え、明るい尾根歩き。
★岩場の鉄梯子を登って山頂に到着。
★山頂の木陰で日野山を見ながら昼食を楽しみました。
★下山は西御殿経由で下る予定でしたが、勘違いして東御殿を経由して遊歩道へ。
★急傾斜の荒れた遊歩道を慎重に下って、予定のコースに合流。
★谷に沿って下り、車道を歩いて花はす温泉に戻りました。
★簡単に歩ける低山だと思っていましたが、ハプニングもあり、想定外に苦戦。思い出に残る山歩きとなりました。

 鯉のぼり登山の第2弾は福井県の低山である「杣山」を選んだ。当初は福井県のもう少し標高の高い山を1日かけて歩くつもりでいたが、雷雨が予想される不安定な天気であったことから、短時間で登れる杣山に目的地を変更。

 以前に、南越前町の花はす温泉に寄ったときに、この温泉の裏山が杣山で遊歩道が整備されていることを知った。以前から気になっていた山でもあり、この機会に登ることにした。
 
 北陸自動車道を北上し、今庄ICを出て国道365号線を2kmほど北上した信号交差点を右折。北陸自動車道を潜って、南に杣山を見ながら花はす公園の駐車場に車を停めた。

 広い駐車場の隅にあるトイレに寄って靴を履き替え、鯉のぼりをザックに付けて、花はす温泉入り口の左にある道に入る。案内看板がありルートを確認。時計回りに山頂を踏んで西御殿経由で居館跡に下ることとした。既に11時を回っているが、遊歩道が整備されており、難なく周回できると思ったのだが・・・。
 
 温泉の建物の裏に入り、左にスポーツセンター、右にバーベキューハウスを見ながら人工林の遊歩道に入る。マムシグサやクサソテツが自生する木漏れ日の林を進み、川沿いの遊歩道を歩くと、道は丸木階段の整備された山道となる。

 ホウチャクソウの緑色の花が美しい。人工林を抜けると新緑の美しい天然林の道となり、まっすぐに丸木階段が続く。かなりの傾斜があり、息が切れる。今年の大雪により倒れた大木が道を塞いでいる。倒木を乗り越えながら登る。早くもギンリョウソウが頭を出している。
 
 これでもかと急な道が続く。簡単に稜線に到達できると考えていたが、想定外の急斜面に疲れが増す。花が終わったイワウチワの群落がある岩場を通過し、トラバース気味に登るとようやく稜線に出た。一気に標高を稼いだ。
 
 明るい稜線で一息ついで、西に向かう。新緑の稜線歩きは気持ちがいい。満開のツクバネウツギの写真を撮って、岩の多いピークを越える。素晴らしい展望が得られ、前方右手には日野山の三角形が美しい。
 
 ピークを下り、アズキナシの花を見ながら登り返すと、岩場となり、垂直に近い岩壁に鉄梯子が設置してある。慎重に登って、その先のピークに立つと石碑があり、犬戻馬返と書いてある。
 
 再び下って登り返すとまた石碑があり、堀切跡と書いてある。本丸である山頂は近そうだ。明るい道を登って行くと石碑の並ぶ山頂に到着。下山する登山者と入れ替わりで山頂には我々だけ。
 
 芝生広場のような山頂は木に囲まれているが、その間から周囲の山々が望めた。方位版があり、山の同定もできる。人工的に植えられたと思われるサツキが赤や白の花を付けていた。
 
 松の木の木陰で昼食にする。メニューは味噌煮込みうどん。日野山を見ながらゆっくりと昼食をとった。
 
 下山は西御殿を経由して周回する予定だったが、ここで思わぬ勘違いをした。山頂から西周りのルートは2つあることは分かっていたが、分岐点は西へ稜線をある程度進んだところにある。これを山頂から2つに分岐していると勘違いした。

 勘違いした理由は、山頂から西に向かって2つの道があり、標識はあったものの「西御殿跡→」の方向に向かってどちらの道も下っていたためである。今から思うと、西御殿跡への道の入り口に立っている標識の1つに「東後殿跡→」とあり、この意味は「東御殿跡へ行く入り口はすぐ隣にあります」という標識だった。
 
 東御殿跡へ下る道の入り口には何の標識も無かったが、全く疑問も無く2つある道の北側、すなわち東御殿跡に下る道に入った。
 
 落ち葉の道を下って行く。テラス状になったところを通過し右山で下ると草の茂る小広場に出た。草に隠されるように東御殿跡と書かれた石碑がある。

 ここで西御殿跡のルートから外れていることに気がつけばよかったが、道はさらに下へと続いていたことから広場を横断して下りにかかる。ここに「←キャンプ場 急坂注意」とマジックで書かれた標識があった。
 
 道はよく踏まれており、テラス状の段を横断しながら下って行くと急斜面となった。丸木が階段状に設置してあるが、朽ちたものが多い。眼下には集落が望める。
 
 岩場をトラバースしてさらに急斜面、そしてトラバース。これでもかと急な坂が谷に向かって続く。谷に突き当たって、谷沿いに下るが、相変わらずの急傾斜。左の巨大な岩壁の下を通過し、またまたとんでもない急斜面を下ると、ようやくなだらかな道となった。
 
 尾根道を緩やかに下って行くと折り返すように道がUターンしている。ここで様子がおかしいことに気づいた。GPSを見て驚いた。西御殿ルートからかなり東にそれているではないか。地図を見て、山頂から北へ下ったことが間違いだと分かった。
 
 道がしっかりしているので、そのまま進む。左山の道となり、西方向へ向かっているので、予定していたルートにどこかで合流するに違いない。倒木を越えながら、等高線に沿うように歩く。
 
 人工林に入り、小さな流れを渡って登り気味に進むと、休息所の下で西御殿ルートに合流した。案内地図があり、登山道と遊歩道が色分けされている。今、下ってきた道は遊歩道のようだ。登山道と遊歩道の違いがよく分からないが、先ほどの急傾斜の道が遊歩道とは思えない。少し遠回りをしたが、道を間違えたことで変化に富んだ山歩きができた。
 
 左の谷に沿って草付きの道を下る。エンレイソウやウワバミソウが見られる。古いトイレを通過し、朽ちた丸木橋を渡り、ベンチのある広場に出た。古いキャンプ場案内図があったことから、この辺りがキャンプ場になっているようだ。

 人工林を下って草の生える大きな広場に出た。この広場は居館跡・一の城戸口跡。草原を横断するように歩くと、ひらひらと舞うウスバシロチョウに出会った。
 
 小さな川を渡ったところに、さらに西側にあるルートへの分岐点がある。鳥獣害防止の電柵を跨いで、トイレと休息所がある駐車場に到着。時計と反対周りに歩くのであれば、ここに駐車してもいい。杣山を南に見ながら車道を10分ほど歩いて花はす公園駐車場に戻った。

 簡単に歩ける低山だと思って登ったが、急登や道間違いなどで意外に歩きがいのある山旅となった。季節を変えて、今回、歩けなかった西御殿経由のルートを歩いてみたい。

★杣山からの展望


★杣山の生き物

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