トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

霜津岳 (638m 本巣市) 2017.1.3 晴れ・曇り 2人

小屋付近の駐車スペース(9:15)→林道終点・橋(9:25)→谷離脱(9:54)→林業公社看板(10:03)→尾根合流(10:29)→林道合流(10:53)→林道離脱(10:59)→ピーク(11:07)→霜津岳山頂(11:16-12:34)→ピーク(12:42)→林道合流(12:46)→林道離脱(12:51)→尾根離脱(13:05)→林業公社看板(13:24)→谷合流(13:31)→林道終点・橋(13:48)→駐車地点(13:57)

★1月3日に本巣市の霜津岳に登ってきました。
★木倉集落から林道を北上し、堰堤手前に駐車。
★林道を歩き、終点から橋を渡って山道に入りました。
★山道に入ってすぐに右に谷を渡るところを直進していきなり道迷い。
★倒木の散乱する谷を、赤テープを追って遡り、林業公社の看板から直線急登。
★落ち葉で隠れた道を探しながら尾根へ。
★急な稜線を詰めると道が怪しくなり、テープ頼りに強引に林道に出ました。
★林道から山頂手前のピークを越えて霜津岳山頂へ。
★展望のない静かな山頂で温かいランチタイム。
★下りは登ってきた急な道を慎重にゆっくりと下りました。
★何度かルートファインディングや道迷いをしたことから、登頂の達成感は大きく、なかなか面白い初歩きとなりました。


 年末に登った郡上市の和良岳に続いて、今年の初登りは取りこぼしていた山として本巣市の霜津岳を選んだ。釜ヶ谷山の西にある山で、ガイドブックにも掲載されているが、和良岳同様、展望がなく、ヤマビル生息地でもある。また、登った人から面白味のない山と聞いていたことから、未登の山となっていた。

 山県市役所から県道79号線を西進。岐阜市北部を横断して、鹿穴峠で本巣市に入る。本巣カントリーの左側を通過して外山地区に入ったところで左側に「東外山ふれあい広場」の駐車場があり、ここの公衆トイレに寄る。産直市は行われていなかった。

 ふれあい広場から北に1kmほど走ると、山間を出て花壇やバス停がある広い交差点に差し掛かる。この交差点を右折して、木倉集落を北上。分岐や民家に入り込まないように主道を進み、集落を抜けて山に入ると細い未舗装の道となる。
 
 普通車でも通行可能な地道を300mほど走ると、右に作業小屋らしき建物が現れ、前方に大きな堰堤がある。この付近に数台停められそうな駐車スペースがあり、小屋に近い場所に停めた。ここで谷が合流しており、堰堤は左側の谷にも整備されている。
 
 靴を履き替えてスタート。林道を左に進み、すぐに堰堤に突き当たるので右に曲がると、左に分岐が現れる。ここを左折して、左の谷に堰堤を見ながら歩くと、メガルガヤに覆われた道となる。あまりにも草が茂っており道が間違っていないかと思うが、この茂みはすぐ終わり、右に壊れた建物を見て林道終点に着く。

 水浸しの林道終点を横切って小さなコンクリート橋を渡ると人工林に入る。ここですぐに右折して今渡った川を渡り返すのが正しいルートだったが、川沿いに直進してしまった。道が怪しくなり、急斜面のトラバースとなる。獣道が登山道のようにも見えるので滑り落ちないように少し先まで踏み込んだが、明らかに道は無い。間違いに気づき、引き返す。よく見ると、色あせたテープが谷を渡るところに付けてある。新しい赤布を付けておく。
 
 谷を渡って、切り捨て間伐材が散乱する人工林を、右に谷を見ながら登る。やがて苔むした岩が多い涸れた谷を歩く。この辺りはいくつかの浅い谷が合流しているようで、一番右の谷に向かってテープを拾っていく。どのようにでも歩けそうな場所もあるが、テープを頼れば、踏み跡を見失うことはない。

 一番右の谷に移って、谷の左側を登る。朴葉が散乱した道はかなりの急傾斜。谷沿いの道が怪しくなったところでルートファインディング。左にトラバース道を見つけて谷を離れる。道の左下には深い谷がある。
 
 右山で登っていくと、看板が現れた。公社分収造林地と書かれた林業公社の看板で、右下に剥がれかけた赤いテープがあり、「霜津岳637.7m↑コブ2つ越え」と書いてある。現在、山頂近くに作業道ができていることから、コブは1つであることが、後に分かる。
 
 直角に右に向きを変えて、ここから急斜面に取り付く。人工林の中、多少ジグザグしながらもほぼ一直線に登る。アカマツが見られ、散った松葉が一面に敷き詰められて、踏み跡がよく分からないが、人工林の下草が無く、どのようにでも登って行ける。

 付けられたテープで確認しながら、急傾斜を登る。右に天然林が近づき、人工林との境に近いところに道がある。アキレス腱が伸びきるほどの急登を30分近く登るとようやく尾根に出た。尾根に出る直前は、傾斜が増し、また踏み跡も不明瞭で、歩きやすそうなところを選んで登った。帰路、尾根を東へ直進してしまいそうなので、尾根を離れる目印に赤布を枝に結んだ。たくさんのテープが下がっており、誰もが目印を付けているようだ。
 
 左に向きを変えて尾根歩きになる。大岩の横を通過し、ヒノキの尾根を歩いて行くと、傾斜が増し、踏み跡も怪しい。灌木が立ちはだかり、テープも見つけられない。道を誤ったと思い、少し引き返すと、右に斜面をトラバースする狭い道らしきものがあった。テープは無いが、明らかに道と思われたので、踏み込んでみる。

 等高線に沿って斜面に付けられた道は、しだいに薄くなり始めた。獣道かもしれないと、周りを見回してルートファインディング。見上げるとすぐ上に林道らしきものがある。事前情報で、林道に出ると書いてあったのを思い出した。ここから滑り落ちないように斜面をよじ登ることもできるが、さきほどの急斜面を直登するのが正式な道かもしれない。いずれにしても林道は手の届くところにあるので、ヤブのところまで戻って、道を探す。
 
 強引に灌木を分けるが、道は無い。しかし登れないことは無いので、斜面に取り付いた。林道直下は造成された法面で、土に埋もれたワイヤーを掴んで登る。土留めの丸木の横をよじ登って林道に出た。この道が出来たことで登山道が寸断されているようだ。林道に出て登山道を探してみたが見つからず、帰路もここを下る以外に道はなさそうだ。
 
 道は出来たばかりのようだが、左の斜面の崩壊が進み、車が通行した痕跡もない。左には614mのピークがあり、先ほどの看板の赤テープに書かれていた「コブ2つ越え」の最初のコブのようだが、この道が出来たことでコブを越えなくてもよい。
 
 赤土の道を北に歩くと、すぐに看板の立つ小広場に出た。この新しい看板には「公的森林整備事業 作業道 谷山線」とある。この道は林道ではなく作業道のようだ。ここから右の山に取り付く。ピークを越えて尾根を歩けば山頂である。
 
 取り付くとトラバースの道がある。しっかりした山道で、ピークを迂回できるかもしれないと思い、トラバース道を進んだ。ピークを巻く辺りで、道が怪しくなった。傾斜は緩やかでそのまま進めばピークを巻けると思われたが、安全策を選択して、作業道まで引き返してピークを越えるルートへ。
 
 道は不明瞭だが、人工林の中で自由に歩けるので一直線にピークに向かう。ピークには赤と黄色のプラスチック杭が打ち込まれており、ガラス瓶が転がっていた。展望は無い。
 
 白い石が散乱する尾根道を下って、登り返す。右が天然林の尾根を登るとなだらかになり、人工林に入る。大岩の横を抜けると霜津岳山頂に到着。山頂は広く、樹林帯の中で、東半分が天然林で、石に囲まれた三角点と枯れ木に縛り付けられた山名標示板があった。

 白いプラスチックのプレートは「霜」の部分が割れて無くなっている。ここに登ってくる人はどれくらいいるだろうかと思いながら写真を撮った。東側の樹間からは釜ヶ谷山などが望める。天然林は落葉樹が多く、落ち葉に覆われて雰囲気の良い場所であり、大立の山頂に似ていると思った。
 
 落ち葉の上にシートを敷いて卵雑炊を作る。全てが眠りについた厳冬期の雪のない静かな木立の中にガスストーブの音が響く。当然、誰も登ってこない山頂でゆっくりと昼食を楽しんだ。
 
 帰路は、登ってきた道を引き返す。ピークを下り作業道直前のところで北側の展望地があり、ソボ洞・コカシ洞に立つ鉄塔が望めた。作業道から下りやすい道を探してみたが見つからず、よじ登った法面を落ちないように慎重に下った。尾根から赤布を頼りに急斜面を下る。谷を左へ横断せず直進してしまい、少し戻ったところもあったが、ほぼ順調に下り、駐車地点に戻った。

 霜津岳は人工林が多く、展望地はほとんど無い。しかし、登ってみると、歩いたコースが明瞭に記憶に残っており、変化に富んだ山だと感じた。登る人は少なく、登山口付近や谷を登る辺りは道が不明瞭な部分も多い。テープがなければ道迷いをすると思われる箇所がいくつもある。

 また、急斜面上部や作業道に出る手前は、道が消えているところもある。地図は必携で、事前にルートを頭に入れておく必要がある。道がおかしいと思ったら引き返すのが鉄則。ルートファインディングを楽しみながら登る魅力的な山だと思った。
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