トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

乗鞍岳 (865m 滋賀県) 2017.5.4 晴れ 2人

国境スキー場付近国道路肩(9:22)→紅白鉄塔(9:40)→鉄塔(10:03)→高島トレイル合流(10:09)→稜線出合(10:42)→鉄塔(10:58)→乗鞍岳山頂(11:24-11:31)→アンテナ施設(11:38-12:49)→乗鞍岳山頂(12:57)→鉄塔(13:16)→稜線離脱(13:27-13:33)→高島トレイル分岐(13:53)→ゲレンデトップ(14:00)→駐車地点(14:20)

★5月4日に滋賀県と福井県の県境にある乗鞍岳に登ってきました。
★国境スキー場近くに駐車して、赤テープを追って踏み跡のない谷を歩き、紅白の鉄塔へ。
★スキー場を左下に見ながら明るい尾根を歩いて、高島トレイルに合流して再び鉄塔を経由。
★イカリソウやタムシバ、オオバキスミレなどの花を見ながら、溝道や灌木帯を登り、美しいブナ林を通過。
★たくさんのカタクリの花を見ながら、展望のいい稜線を歩いて乗鞍岳山頂を踏みました。
★さらに先のアンテナの立つピークまで歩いて、ゆっくりと昼食を楽しみました。
★帰路は登ってきた道を下り、高島トレイル分岐点からスキー場を経由して駐車地点に戻りました。
★たくさんの花と大展望を楽しむことができ、素晴らしいこいのぼり登山1日目となりました。


 今年のこいのぼり登山は滋賀県と福井県の県境の2山を選んだ。まず1日目は乗鞍岳。乗鞍岳は高島トレイルの一番東に位置する山でもある。乗鞍岳よりも東にある三国山・赤坂山・大谷山・大御影山は既に歩いているので、今回は取り残した乗鞍岳を選んだ。

 高速道路の渋滞を避けて、国道303号線で木之本に抜け、更に303号線を西進し、国道161号線に合流して北上。登山口のある国境高原スキー場の入り口付近で駐車スペースを探す。

 スキー場の駐車場や道路沿いの空き地は封鎖されており、スキー場の北側にある国土交通省山中スノーベースとその北側の土砂採石場の間にある小さなポケットパークに車を停めた。1台が駐車してあり、その隣に停めたが、駐車台数は2台が限度。この後、尾根から見下ろすと、国道の東側にある廃屋の建物の北側が広場になっており、ここに車が停めてあるのが見えた。

 車が行き交う国道の路肩で靴を履き替え、ザックにこいのぼりを付けて出発。登山口がよく分からないが、ゲレンデからも登れるようなので、スキー場の方向に歩く。国土交通省山中スノーベースの前を通過したところで、枯れたヨシのヤブがあり、そこにピンク色のテープが点々と付けられているのを見付けた。その先の山の上には紅白の鉄塔が見える。ネット情報では鉄塔を目指して登ると書いてあったので、このテープを信じてヤブの中に入った。

 湿地があり、水たまりにはまらないようにスノーベースのフェンス沿いに歩いて樹林帯へ。落ち葉の積もった天然林に道はないが、疎林でありどのようにでも歩ける。広い谷を歩く。少量の水の流れがあり、この水が先ほどの湿地を作っているようだ。ピンクのテープを拾いながら歩くと、右の尾根に向かって折り返すような明瞭な道を発見。この道を登るとすぐに紅白鉄塔の近くの尾根に出た。

 鉄塔へは採石場のある北側からも道が上がってきており、この道が正しい登山道のようだが、どこに下っているのかは確認できなかった。明るい尾根からは次の鉄塔が望める。尾根を登っていくと右側が開け、採石場の上が展望地になっている。ポケットパークのマイカーが見下ろせた。

 気持ちの良い新緑の尾根を、さわやかな春風を受けて歩く。ロープが張ってある急斜面もあり、左の樹間からは時折スキー場が見渡せた。足下にはスミレやニシコゴロモが可憐な花を咲かせている。
 
 20分ほど歩いたところで、前方に鉄塔が現れ、鉄塔下に到着。鉄塔下からは素晴らしい展望が得られる。霞んではいるが、遠くには伊吹山や金糞岳が望めた。鉄塔から1分も歩かないうちに、分岐点が現れた。ここが高島トレイルの合流点であり、左に下れば高島トレイルの出発点となるスキー場に出る。帰路は、スキー場に下ることにして、先に進む。

 イカリソウやタムシバの花を見ながら、砂礫の溝状の道を歩く。溝道はかなり深いところもある。この溝の壁面に咲いているオオバキスミレがちょうど満開で美しい。やがて低灌木地帯の登りとなり、展望地からは今登ってきた尾根や通過した鉄塔、スキー場の駐車場などがよく見える。余呉湖や琵琶湖も望めた。

 尾根の左側を右山で歩くようになると、左手に美しいブナ林が広がっている。道脇には巨木もあり、尾根歩きとは違う雰囲気のいい道だ。前方には左から上がってくる稜線が近づいてきた。芽吹いたばかりの明るい溝道を歩くと、オオバキスミレに入れ替わってミヤマカタバミの花が見られるようになった。

 鉄塔巡視路の分岐を通過して青空のまぶしい稜線に出た。灌木の中にカタクリの花を見つけた。平地より1ヶ月遅く、ここでカタクリの花を見ることができるとは思わなかった。何枚も写真を撮ったが、このとき、これから歩く山頂までの稜線に無数のカタクリの花があるなど思いもしなかった。

 この稜線出合で、高島トレイルは左に直角に向きを変える。シロモジの花が咲き始めたなだらかな稜線を歩く。道の真ん中に咲いているカタクリの花が踏まれないように石で囲んであるのが面白い。小ピークを越えて下りにかかると、前方に鉄塔の立つピークが見える。これから歩く稜線で、山頂はピークの先にある。

 展望地が随所にあり、琵琶湖も見える。鉄塔手前の暗部で、右からの道と合流。この辺りにはカタクリに交じってスミレサイシンの花が見られた。鉄塔に向かって二次林を登る。苗木が植樹された場所を通過すると、右手に鉄塔が現れ、芝生の斜面になっている、斜面には足が置けるようにステップがあり、その窪みを踏みながら急斜面に取り付く。

 前方から若い2名の女性が下ってきた。聞けば大阪の方で、黒河峠から登ってきたとのこと。国境高原スキー場に下って、バスかタクシーで戻ると言われた。ザックにつけていたミニこいのぼりを見て「かわいい」と写真を撮られた。

 急斜面を登り切って素晴らしい展望を見ながら山頂手前のピークを通過。石ころの道から稜線を右に回り込んで標識を通過。アップダウンしながらタムシバの咲く大展望の道を歩くと、前方にコンクリートの建物が見えた。ここが乗鞍岳山頂である。

 山頂は通過点のようで山名表示板が三角点に立てかけてある。標示板を持って記念撮影。先着の単独男性が南へ下って行かれた。昼食はこの先のアンテナ施設の辺りでとることにして、山頂を下る。目の前に琵琶湖の絶景を見ながら下っていくと、次のピークにアンテナと建物が見えた。乗鞍岳山頂から7分ほどでアンテナに到着。

 アンテナの横は芝生広場になっており、西の展望が素晴らしい。眼下には次の大きなアンテナが立っており、舗装道路が上がってきている。高島トレイルの峰がうねりながら続いているが、山の名前はわからない。左には琵琶湖が霞んで見える。

 展望を楽しんだら昼食にする。かなり風が強いので。アンテナ施設の近くの風の少ない灌木の脇で、カタクリを踏まないようにシートを敷いて昼食の用意をした。メニューは缶詰とチャーハン。登ってくる人は無く、ゆっくりと昼食をとった。目の前にマンサクの花が咲いていたのには驚いた。

 帰路は登ってきた道を下った。稜線を離脱するところで、ザックに付けていたこいのぼりが無いことに気づき、探しに引き返すというハプニングも。少し戻ったところで木に引っかかっていた。

 高島トレイル合流点からスキー場へ下る。イカリソウやニシコゴロモを見ながら溝道を歩いてゲレンデトップへ。草の斜面を国道に向かって下り駐車地点に戻った。

 この時期、乗鞍岳は花と大展望の山である。山頂には建物があり、近くにはアンテナ群や車道など人工物が多いのが残念であるが、標高が上がるにつれて線を引いたように、イカリソウ、オオバキスミレ、ミヤマカタバミ、カタクリと花が変わっていくのが魅力である。特に稜線のカタクリは見事である。登山道の周辺を見ると必ずカタクリの花がある。これだけカタクリの花が続く稜線は出会ったことがないほど。

 次は黒河峠からのルートも歩いてみたいと思った。
★乗鞍岳からの展望と花


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