トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

野村山・権現山 (229m 223m 大野町) 2021.4.25 晴れ 2人

絆の森(8:58)→見晴らしコース登山口(9:02)→とりで跡コース合流(9:28)→野村山(9:47)→牛洞坂(10:19-10:37)→120番鉄塔(11:03-11:12)→255mピーク(11:17)→122番鉄塔(11:33)→権現山(11:56-13:13)→125番鉄塔(13:28)→126番鉄塔(13:33)→八畳岩(13:47-13:51)→権現山(14:20)→114.5m三角点(14:57)→(北尾根往復)→114.5m三角点(15:31)→神社跡(15:35)→フェンス扉(15:46)→絆の森(16:16)

★4月25日に大野町と揖斐川町の町境にある野村山から権現山までの周回コースを歩いてきました。
★絆の森に駐車して見晴らしコースの登山口から山道へ。
★さわやかな風が吹く木漏れ日の道を稜線まで登って、まずは野村山の三角点を踏みました。
★遊歩道を西に歩いて牛洞坂で権現山方向への登山口を探すのに苦戦。
★登山口を見つけて稜線上の道を歩いて120番鉄塔で展望を楽しみました。
★今回の最高点である255mピークを通過して南に向きを変えて122番鉄塔を通過。
★さらに下って峠道を横断し権現山に向かって登り返しました。
★展望のない権現山山頂で昼食をとった後に西に下って2つの鉄塔を経由し八畳岩へ。
★再び権現山山頂に戻って、南東尾根を下りました。
★115mピークの三角点から北尾根を下りましたが、鳥獣害防止フェンスに遮られたことから再び三角点まで戻って東へ。
★倒壊した神社の参道を通って下山し、田園の中を駐車地点まで戻りました。
★ハプニングもありましたが、かなりのロングコースを踏破し、達成感のある山歩きを楽しんできました。

 大野町と揖斐川町の境には低山が連なり牛洞坂より東の野村山、大谷山、滝谷山は散策道が整備されており幾度か歩いたが、野村山より西の町境の山は未踏である。牛洞坂より西には町境に低山の稜線が半円を描くように連なっており、その途中に権現山がある。また、2本の鉄塔が立っており鉄塔巡視路が稜線を通っている。

 権現山から西尾根を下れば2つの鉄塔を経て八畳岩と呼ばれる大岩に至る。ネット情報ではこのルートを歩いた記録がいくつか掲載されており、その情報を参考に周回する計画を立てた。計画する段階で十分に下調べをしなかったことが、思わぬ事態を引き起こすことになる・・・。

 大谷トンネル南入り口の近くにある「絆の森」に向かう。絆の森の手前は未舗装の狭い道となっており通行できるか心配になるが、未舗装の道のすぐ先に東屋や簡易トイレが整備された絆の森があり、数台の車が停められる。絆の森に着くと、テントを張ってキャンプをしているグループがあったのには驚いた。水道はなく水を持参しないといけないが、静かにキャンプができるとのこと。我々の重装備を見て驚かれた。稜線を歩いて八畳岩まで行くことを伝えてスタート。

 見晴らしコースの登山口に向かって絆の森から南に向かったが、後にこの絆の森から山側に向かえばトンネルコース、絆の森コースを経て野村山に行けることが分かった。

 前方にこれから目指す権現山を見ながら山裾を回り込むように5分ほど歩くと見晴らしコースの入り口がある。山裾には獣害防止フェンスが張り巡らされたており、登山口には扉がある。扉のチェーンを外して見晴らしコースに入る。

 適度に間伐された天然林の木漏れ日の中を、落ち葉を踏んで登っていく。階段や登山口からの距離が書かれた標識が設置されており気持ちのいいコースではあるが、見晴らしコースの名前のような見晴らしはない。15分ほど登ったところの138mピークにある小さなお社を通過。下って登り返すと見晴らしコースの終点となり、稜線上にあるとりで跡コースに合流。

 野村山は予定していなかったがせっかくここまで来たので野村山山頂を踏んでから牛洞坂に向かうことにし、稜線を右に向かう。よく整備された尾根の遊歩道を歩く。尾根を外れて左山で歩くところもある。稜線を10分ほど時計回りに歩くと、絆の森コース終点を通過。絆の森コースがあることがわかり、これを登れば早く到着できそうだ。

 このすぐ先に分岐があり、左は野村山へのショートカット道。この道を登ると数分で標高229mの野村山三角点に着いた。以前、この三角点まで来たことが思い出された。三角点の前で写真を撮って、牛洞坂へは遊歩道を歩くことにし、とりで跡コースの標識に従って三角点東側のピークから南に下った。

 東の方向に下っていくので心配になったが、5分ほど下ったところで右に分岐があり「とりで跡コース 牛洞坂まで1000m」の標示。ここを右折して次の分岐も右折。緩やかに登って往路と合流し、見晴らしコースの合流点を通過。10分ほど下って牛洞坂の車道に下りた。

 峠には2台の車が停まっていた。車道を歩いて西側の山に取り付く登山口を探した。北と南に少し下って探すが見つからない。峠の法面に登れそうなところがあったので、1人が強引に登って登山道を見つけることにした。

 法面の上には古い道の跡が残っており、比較的疎林で木につかまりながら登ると登山道を発見。同時に車道で登山口を見つけたとの電話が入った。登山口は峠から北に下って道がカーブする手前の「この先幅員減少」の黄色い看板のところにあった。もう少し下調べをしておけばよかったのだが・・・。

 尾根上の道の右は人工林、左は天然林。緩やかなアップダウンを繰り返しながら高度を上げていく。峠から30分ほど歩いたところで前方が明るくなり鉄塔が見えた。急斜面を登って鉄塔下に出た。120番鉄塔で、周囲の木が伐採され、ワラビが一面に生えている。ワラビ採りをしている男性に挨拶して鉄塔下で一息入れる。

 鉄塔下は南北が開け、南にはこれから目指す権現山や122番鉄塔が望めた。北側にはすぐ下に119番鉄塔が見える。鉄塔から西に向かい、119番鉄塔への道を右に見て下り、登り返すと255mピークに到着。三角点があり展望はない。

 このピークから城ヶ峰に向かう道が分岐しており、立ち木にマジックで「←城ヶ峰」と書いてある。城ヶ峰へのルートは次回に辿ることにして、権現山への広い尾根道を下る。121番鉄塔への分岐を通過し、さらに下ると、道はなだらかになる。天然林であり木漏れ日が気持ちいい。

 徐々に南に向きを変えながら、再び下っていくと鉄塔下に出た。122番鉄塔である。南西の展望が得られ、揖斐川や池田山が望める。この鉄塔の先にある123番、124番、125番鉄塔と、一直線に伸びる巡視路がはっきりと見える。左には権現山がなだらかな山容を見せる。

 山のところどころに雪をかぶったように真っ白な花つける木があり、気になっていたが、ちょうどこの鉄塔下にこの花を咲かせた木があり、近づいてみるとクロバイであることが分かった。美しい花だ。

 コシダの道を下っていくと鉄塔から5分ほどで鞍部に。ここは峠で左右に峠道が下っている。広いしっかりした道で、地図には志津山と牛洞集落を結ぶ道が破線で描かれている。

 鞍部から221mピークに向かって登りにかかる。登り切ってわずかに下る。倒木が多く道も不明瞭になってきた。緩やかな傾斜の広い尾根は疎林でありどのようにでも歩けるが、尾根を外さないように高いところを進んでいくと一段と小高い場所があり、倒木の根が蛇のように曲がりくねっている。テープが結ばれた木にマジックで権現山と書いてある。権現山山頂であり、展望はない。

 かつて城があったような広い地形で、倒木などで荒れており、訪れる人は少ないと思われた。山頂の木漏れ日の中でインスタントラーメンを作って昼食をとった。

 次の目的地は八畳岩。八畳岩へは西尾根を下ることになるが、山頂付近が広く尾根を特定しにくい。GPSと地図でルートファインディング。方向を定めて下る。広い西尾根には踏み跡がほとんどない状態でどのようにでも歩ける。10分ほど下り、小ピークにある三角点を通過。

 さらに下って右側にある125番鉄塔に寄る。鉄塔下は切り開かれており、先ほど122番鉄塔からとは反対の光景が見られる。255mピークの右にある122番鉄塔に向かう巡視路が蛇行しながら上がっている。ここからさらに下るとすぐに126番鉄塔。水田がすぐ下に見え、かなり下ってきた。

 126番鉄塔から樹木が切り払われた明るい急な斜面を下って樹林帯へ。落ち葉の積もった斜面を滑り落ちないように進むと八畳岩が現れた。持参した地図の八畳岩の位置よりもかなり下にあり、国道はすぐ下を走っている。

 岩の上に登れるようロープが設置してあり、踏み台となる丸太にロープが縛ってある。この丸太が浮いており乗るとぐらぐら揺れる。おまけに岩は角が取れて滑らかになっており足がかけにくい。ロープに頼って登らなければならないが、ロープはかなり劣化して心配になる。

 岩の上に立つと眼下に水が入り始めた水田が広がっている。池田山と小島山の間には伊吹北尾根が望めた。岩から降りるときも足場が不安定であることからロープに捕まって岩にへばりつくようにして下りた。

 下ってきた道を引き返し、30分ほどかけて権現山に戻った。ここから南東尾根を下る。尾根の道はほとんどないため、山頂から尾根に向かう道がわかりにくい。GPSで確認して南東尾根を下る。この尾根も広く踏み跡は落ち葉に埋まっているのか、道はほとんどないわからない。しかし、疎林でありどのようにでも歩けるので、尾根を外さないように下る。

 やがて尾根は痩せ、道が明瞭になった。尾根は緩傾斜で小さなピークは右山でトラバース。コシダやウラジロの群落を通過するときにマダニの若虫がズボンに着いたので、シダの道を抜けるたびにダニチェック。山頂から30分ほど歩いたところで黒い椅子が並べられているところを通過。その先にも椅子があった。

 わずかに登り返し、断層のように地面が亀裂したところを通過すると114.5m三角点に到着。ここで判断を誤った。三角点から東尾根を下るのが正解であったが、少しでも駐車地点に近い北尾根を下ったほうがいいと判断した。北尾根にはわずかではあるが踏み跡も見られる。

 なだらかな斜面を北に下る。時折コシダの群落を通過するが、群落の中にはしっかりした踏み跡が見られる。15分ほど下り尾根の先端部に出たが踏み跡が分からなくなった。強引に斜面を下ると車道に突き当たったが獣害防止フェンスで外に出られない。

 扉を探すが、山側から探すのは至難の業。下山後に扉の位置を確認すると北尾根先端やや手前から西に下ったところにあった。扉を探すよりは三角点まで戻ったほうが早いと考えて、下ってきた標高差100mを引き返し、三角点まで戻った。30分の時間ロス。

 三角点から東尾根を下るとすぐに倒壊した建物の横に出た。地図には神社マークが書いてあることから、旧神社跡と思われる。フジやカナメモチの花を見ながら石段のある参道を10分ほど下るとフェンスが現れ扉があった。予定時間をオーバーしたが下山できた。

 下山地点は松山集落の南の田園であり、GPSと地図を見ながら松山集落を抜けて広大な水田の中を歩いて絆の森に戻った。4時を回っていたが、まだキャンパーの皆さんがみえたのにはびっくり。下山の挨拶をして帰途についた。大野町の田園から今日歩いた稜線が西に傾いた陽の下にシルエットとなって見えた。

 ハプニングもあったが、予定通り縦走ができ達成感ある山歩きとなった。また、低山であっても十分に下調べをしておくべきと反省。今回のコースは標高差は少ないがロングコースで1日山歩きが楽しめる。権現山周辺の尾根の踏み跡は薄いので尾根を外さないように。また権現山からの尾根が広いので要注意。次回は255mピークから城ヶ峰を繋ぎたい。
★野村山・権現山縦走路からの展望


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