トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 



西穂独標 (2701m 高山市) 2018.9.23 晴れ 2人

鍋平駐車場(7:10)→新穂高ロープウェイ白樺平駅(7:29-7:54)→西穂高口駅(8:01-8:16))→西穂山荘(9:23-9:47)→丸山(10:07)→西穂独標(11:19-11:43)→13峰ピーク(12:03-13:18)→丸山(13:50-13:55)→西穂山荘(14:11-14:45)→西穂高口駅(15:37-15:50)→新穂高ロープウェイ白樺平駅(15:57-16:09)→鍋平駐車場(16:26)

★9月23日に西穂独標に登ってきました。
★新穂高ロープウェイの西穂高口展望台で雲1つ無い大パノラマを楽しんで西穂山荘へ。
★大勢の登山者で賑わう西穂山荘で休憩後、稜線に取り付き、後方に焼岳、左に笠ヶ岳、右に霞沢岳、そして前方に現れる前穂高岳を見ながら丸山を通過。
★前方のピークに向かって一直線に登り、右山でトラバース道に入ると、前方には独標、ピラミッドピーク、そして西穂高岳。
★小さなピークを越えて独標の岩壁に取り付くと、登る人と下る人で大混乱。
★交互に道を譲りながらクサリ場を通過して山頂に立ちました。
★動くこともできないほど混雑する独標頂上から奥穂高に続く険しい稜線を眺望。
★下りも渋滞する岩場を通過して13峰直下で昼食。
★西穂山荘で美味しいソフトクリームを食べて下山しました。
★19年前に西穂高岳に登って以来の独標。
★登山者の多さに驚きましたが、最高の天気で素晴らしい日帰りアルプスを楽しんできました。

 9月の連休にアルプス1泊2日の山旅を計画したが、行事や天気都合で前夜泊日帰り登山に変更。西穂高岳に登頂したのは19年前で、その後、この方面の山に登っていなかったことから、今回は西穂独標までの日帰りを計画した。

 関市で「さんやほう20周年記念 リピート山中コンサート」を聞いた後、奥飛騨に向かった。途中、温泉と夕食を済ませ、道の駅「奥飛騨温泉郷上宝」で前夜泊。朝、道の駅の駐車場は車中泊で満車状態だった。

 道の駅を後に、鍋平駐車場に向かう。ロープウェイ駅に近い駐車場は有料となっているが、歩いてもそれほど時間がかからないことからトイレ付きの無料駐車場に車を入れた。広い駐車場にはかなりの車が停まっており、連休で連泊の登山者が多いようだ。
 
 靴を履き替え、ヘルメットをザックに付け、ストックは無し。トイレに寄ってスタート。車道に出て新穂高ロープウェイ白樺平駅に向う。駅に向かういくつかのパーティに交じって坂を登り、有料駐車場を通過。前方に上がっていくロープウェイが見えた。この時期、白樺平駅のロープウェイ始発は8時45分であるが、連休であることから8時前から運行しているようだ。
 
 駅に着くとチケットを買い求める列ができていた。登山者以外の観光客も多い。チケット売り場は2階にあり、窓口の前の秤で荷物の重さを計量する。6kgを越えると荷物料金200円が加算される。計ってみると、13kgと8kgの数字にびっくり。日帰りでこんなに重いザックを背負っている人は稀。1人往復料金2800円に荷物代200円でチケットを購入してロープウェイに乗り込む。
 
 2階建てで121人が乗れることから、余裕で乗り込むことができた。アナウンスを聞きながら7分で標高差845mを一気に上がる。支柱を通過するときに大きく揺れて歓声が上がる。西穂や焼岳、笠、遠くに槍ヶ岳などを見ながら西穂高口駅に到着。
 
 まずは、観光客気分で展望台に上がって大パノラマを楽しむ。雲1つ無い青空の下、3000mクラスの名峰が朝日に輝く。雲海の向こうには白山。雲が湧く前に稜線に出よう。
 
 条例で登山届けが義務付けられたことから、届出箱の前は大勢の人で賑わっている。用意してきた登山届けを箱に入れて駅を後に千石平の遊歩道へ。播隆上人の碑の前で安全祈願をして登山届出所から登山道に入る。
 
 千石平の標高は2156mで、登山道の周囲は亜高山帯のシラビソ、トウヒ、コメツガ、オオシラビソなどの大木が茂っている。林床には、紅葉しはじめたゴゼンタチバナが赤い実を付けている。

 なだらかな登山道はぬかるんだところがあり、木道が設置されている。展望の良いところもあり、左前方に西穂高、後方には笠ヶ岳が見える。歩き始めて30分ほどのところで小さな流れを渡ると、傾斜が増し、石や木の根が多い道の登りとなる。登山者が多く渋滞気味。
 
 焼岳や白山が望める場所を通過し、標高を稼いでいくとなだらかになり建物が現れた。19年ぶりの西穂山荘である。山荘前の広場はたくさんの登山者で埋まっていた。トイレに寄って、ヘルメットをかぶり山荘を出発。
 
 灌木帯の中、積み重なった岩を登る。ここでも登山者の列ができている。前方遠くに西穂や独標が見える。左には笠ヶ岳が美しい。ハイマツの道をなだらかに歩き尾根の広い道に出ると、丸山の向こうに緑色の三角形をしたピーク、その右に前穂が頭を見せ始めた。
 
 ハイマツの細い道に入り、下山してくる登山者と挨拶を交わしながら行くとケルンの脇を通過。その先で丸山に到着。山名標示柱の周りには大勢の人が集まっており、写真は帰りに撮ることにして、ノンストップで進む。
 
 少し下って、鞍部から緑のピークを見上げる。ジグザグと続く道に登山者が小さく見える。石ころが敷き詰められた道は歩きにくい。浮石に乗らないようにゆっくりと登って行く。
 
 かなり登ったところで道は左に巻き、再びピラミッドピークが見えるようになる。ピークをほぼ登りきったところで立ち止まって後方を振り返る。今、歩いてきた道の向こうには焼岳、その左には焼岳の噴火でせき止められてできた大正池、霞沢岳、遠くに乗鞍岳。雲が湧き上がることも無く、すばらしいパノラマが広がる。
 
 咲き遅れたイワツメクサを見ながら木柱で土留めされた登山道を歩く。左に独標が兜のような山容を見せる。右下には梓川と上高地。
 
 道は主に稜線左側の岐阜県側につけられており、小さなピークを迂回する。突然、前方から岩が落ちる音が響き、ざわめきがおこった。1人の女性が大きな石とともに滑落するのが見えた。思わず声が出る。女性は15mほど滑落してハイマツ帯で止まったが、大きな石は谷に落ちていった。女性に怪我は無いようで、登山道まで登ってみえた。無事で何より。運が悪ければ大事故につながる。気を引き締めて先に進む。

 独標が近づき、岩壁に張り付く色とりどりの登山者がきれいだ。岩の積み重なった壁を右に、2つ目のピークを通過し、垂直に岩場を下って独標直下に立つ。ザックをここにデポして登る登山者もある。
 
 ルートはS字を描いて山頂に向かっている。山頂直下は岩登りで、登山者が列を作っている。白ペンキの○印や矢印に従って岩場に取り付き、3点支持で登って行く。下りてくる人を待ちながら登ると人の動きが止まった。岩壁に張り付いて待機。
 
 岩場のルートは「く」の字に曲がっていることから、上の状況が分からない。下ってくる人から「山頂は人がいっぱいで座るところも無く、先に下ろさないと上にいけないですよ」と言われた。
 
 下る人のルートを確保できる位置で待機する。下る人が途切れたところで登りにかかる。クサリ場を通過したところで上が見えるようになり、下りる人と登る人で大混雑になっている。
 
 やっとのことで山頂到着。山頂直下からここまで15分かかった。山頂は確かにすわるところもないほどの人。狭い山頂の人ごみの中で360度の大展望を楽しむ。北東には独標から続く尾根に鋭い三角形のピラミッドピーク。ピークに立つ登山者が小さく見える。
 
 その先に西穂高岳、間ノ岳、天狗ノ頭が重なり、岩のジャンダルム、奥穂高岳へと続く。奥穂高岳から吊り尾根の先に前穂高岳、鋸状の尾根は梓川へと下っている。梓川の向こうには霞沢岳、そして歩いてきた稜線の向こうには焼岳、乗鞍岳が美しい。
 
 山名標示柱の前で写真撮影の順番待ちの列に並んで笠ヶ岳をバックにシャッターを切ってもらった。ここでの食事は無理なので、下のピーク辺りでとることにして下りにかかる。登ってくる人が後を絶たず、下りを待つ人でまたまた大混雑。「下ろさないと登れない」状態であり、下が見える位置にいる人が登る人の待機をお願いした。交互に上り下りをして、ようやく岩場を下りた。これだけを下るのに20分かかった。
 
 登って来た道を戻り、最初のピークで昼食をとるパーティに交じってザックを下ろした。卵を忘れたのでネギ雑炊と缶詰、コーヒーとお菓子のフルコースを大展望の中で楽しむ。シルバーの男性数人のパーティが「ここまで登れば十分」と、独標を前に昼食をとって下って行かれた。

 独標をバックに記念写真を撮って西穂山荘に向かう。午後になっても雲が出ることも無く、素晴らしい展望を見ながら下った。丸山で小休止して、ここでも笠ヶ岳をバックにシャッターを押してもらう。
 
 西穂山荘の中庭は相変わらず大勢の登山者でいっぱい。ザックを下ろしてソフトクリーム目的に売店の列に並んだ。名物のラーメンは14時まで。ソフトクリームはカップのアイスクリームをソフトクリーム状にしたものであるが、これが美味しい。

 時間は十分にあるので、中庭でゆっくりとソフトクリームを味わい、千石平に向かって下った。途中、小さな子供連れの家族に出会う。子供の年齢は4歳と聞いてびっくり。その先でも4歳の登山者に出会い、驚きの連続。ファミリーでアルプスを楽しむにはいいコースにちがいない。
 
 西穂高口駅に到着して、下山届けを提出し、ロープウェイに乗って白樺平駅へ。駅のアルプスのパン屋さんに寄ってクロワッサンを購入し、駐車場に戻った。

 素晴らしい天気に恵まれ、日帰りではあったが大満足の山旅となった。それにしても、登山人口は確実に増えていることを実感。帰路、大混雑の平湯の森の日帰り温泉に浸かって疲れを癒した。
★西穂独標からの展望


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