トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

籾糠山 (1744m 白川村) 2021.10.31 晴れ 9人

天生峠登山口(8:54)→湿原入口(9:23)→カラ谷分岐点(9:40-9:48)→カツラの門(10:01-10:10)→木平分岐点(10:29-10:37)→籾糠分岐点(10:52-11:00)→籾糠山山頂(11:28-11:44)→ベンチ(12:00-13:35)→籾糠分岐点(13:49)→カラ谷分岐点(14:33-14:40)→天生峠駐車場(15:26)

<参加者> NARIさん、KEIさん、NABEさん、NAOさん、SIMAさん、TAKAさん、SAKAさん、RAKU、RAKU-N

★10月31日に白川村の籾糠山に登山部9人で登ってきました。
★クマに注意の標示を見て遊歩道を歩き天生湿原へ。
★真っ赤に色づいたナナカマドの実を見ながら川を渡って分岐点からカラ谷コースを歩きました。
★すっかり葉を落としたカツラの門を通過し木平分岐で小休止。
★急斜面の階段を登って、籾糠分岐点から南に向かい籾糠山山頂を踏みました。
★狭い山頂から望む全山紅葉の山々に感動。御嶽山や乗鞍岳は雲の中でした。
★山頂から下り切ったところのベンチでいつものように2時間の賑やかな昼食。
★帰路はブナ探勝コースを下り、美しいブナ林の中を歩きました。
★駐車場手前で谷を隔てた斜面に大きなクマを見ることもでき、記憶に残る山歩きを楽しんできました。

 東京のTAKAさんから天生湿原に行きたいとの連絡があったことから、登山部で籾糠山に登る計画を立てた。紅葉の時期には少し遅いが晩秋のブナ林は素晴らしいに違いない。この企画に常連のメンバー9人が集まった。

 3台の車で東海北陸自動車道を北上し、白川郷ICで降りて、戻るように南進。荻町の合掌集落に入る手前から折り返すように左折して国道360号線を上る。紅葉が美しい道をかなり上ったところの白山展望地で雪の白山を眺め、天生峠の駐車場に到着。

 全国区の山であり、大きな駐車場には多くの車が停まっている。靴を履き替え、トイレに寄って出発。登山口のテントで登山届を提出し、協力金500円を支払う。受付の方から毎日のようにクマの目撃があるので注意するように言われた。後にこれが現実になるとは思ってもみなかった。

 「クマに注意」の看板を見ながら紅葉の道を、落ち葉を踏んで歩く。クマよけの鍋や缶がつるしてあり、たたきながら歩く。左側が開けた場所があり、全山紅葉の景色が見渡せる。湿原までの道は左に深い谷を見ながら歩く。
 
 谷を渡ると湿原の入口に着く。往路は湿原の左側の木道を歩く。湿原にほとんど水がなく、周囲の木々の葉もかなり散っているが、ナナカマドの赤い実が残っており美しい。
 
 ベンチを通過して下りで川を渡るとカラ谷分岐点に着く。ここにはカツラの大木があり、幹が空洞になっている。カツラの葉はほとんど散っているが、落葉時にしか匂わないカラメルの香りが漂っていた。
 
 小休止してスタート。今回はカラ谷登山道を登って帰路はブナ探勝路を下る。ブナ探勝路分岐点からカラ谷コースへ入る。カラ谷を右に見ながら南へまっすぐに緩やかな道を歩く。ブナの大木を見られ、きれいな紅葉を見ながら歩くと、カツラの門が現れた。
 
 カツラの葉はすっかり散っているがカルメラの香りは残っている。ここでも小休止。ベンチにカメラを置いて全員で写真を撮った。以前は門を抜けるように登山道が作られていたが、現在は木に影響がないように左側を迂回する道が作られている。
 
 傾斜が増した道を登り切ると木平分岐点に到着。ここには携帯トイレ用テントが設置してあるが、閉山間際でありテントはすでに撤去されていた。ベンチがあり、この先の急登に備えて小休止。
 
 10分ほど休んでスタート。右に向きを変え、急な登りが始まる。籾糠分岐点までの標高差は100m。落ち葉の積もった丸木階段をゆっくりと登る。左には樹間に籾糠山を見ることができる。
 
 15分ほど急登し、平らになると籾糠分岐点につく。ここにもベンチがあり一息つく。標示柱がクマに傷つけられている。標高1620mであり、山頂までは残り800m、標高差120m。山頂は近いが、最期の登りが残っている。
 
 なだらかな針葉樹の多い道を歩き、小さな谷を渡って0.4km地点を通過したところから急斜面の丸木階段となる。大きなダケカンバを見ながら急斜面を登り切ると籾糠山山頂に到着。
 
 山頂からは素晴らしい展望が得られる。南西にはなだらかな山容の猿ヶ馬場山、東にはいくつも重なり合う紅葉の山々の間に小鳥ダム湖が見下ろせた。アンテナのある山の左が猪臥山、眼下には丸い形をした木平湿原があり、ダケカンバがたくさん自生している。
 
 狭い山頂には数名の登山者が食事中。大人数の我々が到着したことで山頂は満員。三角点の前で記念写真を撮って早々と山頂を後にした。
 
 急斜面を下り、カラ谷分岐点の手前にあるベンチで昼食にする。メンバーが持ち寄った食材で多彩なメニュー。手作りローストビーフやチャーハン、焼き肉、ウインナー、厚揚げ、餃子、カレーうどん、スイートポテト、ドーナツ、果物など食べきれないほどの豪華な昼食を1時間半ほど楽しんだ。
 
 帰路はブナ探勝路を下る。落ち葉を踏んでなだらかな道を歩く。ブナの大木を見ながら、急斜面を下る。紅葉末期ではあるが、セピア色に染まったブナの森は美しい。写真を撮りながらジグザグ道をぐんぐん下っていく。 
 
 小さな谷を渡ってミズバショウ群生地の標示を通過。カラ谷を渡ってカラ谷分岐点に戻った。ここで小休止。川を渡るところで、魚が見られたのにはびっくり。湿原のベンチに到着し、往路とは反対側の木道を歩いた。湿原には何もなく、間もなく深い雪に覆われる。

 往路に合流して谷を右に見ながら下っていくと親子3人が立ち止まっている。聞けば、谷の向こうにクマがいるとのこと。谷の向こうを見ると黒いものが見える。最初は木の株かと思ったが動き始めてクマと分かった。大きなクマで、落ち葉の中の餌を探しているようだ。山でクマを目撃したのは初めて。貴重な体験だった。しばらくクマを観察してから、登山口の受付でクマの目撃情報を伝えて駐車場まで戻った。
 
 久しぶりに飛騨の深山を歩き、美しい紅葉や山頂からの展望を楽しむ素晴らしい山旅となった。季節を変えて何度でも訪れたい山である。

★籾糠山からの展望

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