トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

本城山 (423m) 2022.5.8 晴れ 2人

八神集落登山口駐車場(10:20)→かえる岩(10:39)→樹内仏(10:41)→神滝不動分岐点(10:46)→展望地・井戸・北の石垣(11:08-11:13)→本城山山頂(11:15-11:47)→南の石垣(11:55)→白滝分岐点(12:07)→白滝(12:18)→白滝分岐点(12:26)→大洞コース分岐点(12:29)→藤谷分岐点(12:37)→八神集落登山口駐車場(13:08)

★5月8日に関市の本城山に登ってきました。
★八神の登山者駐車場をスタート。
★八神コースに入り、よく踏まれた灌木の道をモチツツジの花を見ながら登ってカエル岩を通過。
★樹内仏のある休息所を通過して足場の悪い道を歩き、神滝不動と神滝に寄りました。
★登山道に合流して急コースを登り、石垣や井戸跡など城跡を見学して本城山山頂へ。
★山頂の岩の上からの展望を楽しんだら帰路は大洞コースへ。
★大洞コース手前で白滝を見学。
★落ち葉の積もった大洞コースを下って駐車場に戻りました。
★このコースは初めて歩きましたがパワースポット的な見どころが多く、また思わぬ花にも出会い、楽しい山歩きとなりました。


 関市の本城山は過去に2回登頂したが、いずれも高沢観音を起点に、高沢山、大仏山、本城山の順に歩いた。本城山へは直登コースがあり、八神集落からと小野集落の2つが整備されている。今回は八神集落から八神コースを登り、帰路は大洞コースを下って周回する計画を立てた。

 美濃市街から松鞍山の西側を北上し、県道80号線、286号線を東進。シーダーヒルズCCの看板に従って左折して八神の集落に入る。交差点には本城山の黄色い幟が立ててある。
 
 500mほど北上したところで左に神社が現れる。ここの駐車場にある小さなトイレに寄り、さらに北上して、八神集落センターの前を通過した先で左側に未舗装の登山者用の広い駐車場が現れた。
 
 案内図や幟があり、40台駐車可能と書いてある。案内チラシも置いてあり、詳しく書いてあるので1部いただいた。案内図を確認してスタート。道路を渡って「登山口→」の大きな標示を見ながら獣害防止フェンスに沿って歩くとすぐに杖がたくさん置いてある登山口に着く。
 
 ここから山道となり、よく踏まれて窪んだ道を登っていく。天然林の新緑の中、木漏れ日が気持ちいい。モチツツジのピンク色の花を見ながら歩き、ロープが設置してある急な斜面を通過。
 
 道は右山となり、左の谷側には本城山に続く稜線が見える。カエル岩と書かれた岩を通過。カエルに見えなくはないが・・・。
 
 この先で幟が立つやや開けた場所に丸木のベンチが設置してある。「中間ポイント 休息場所」や「樹内仏」の標示がある。樹内仏は何であろうかと見回すと、木の幹の穴の奥に彫られた小さな仏様があった。
 
 「これより椿回廊」「崖 右側危険 足元注意」の標示を見て、左山のトラバース道に入る。ロープに沿って歩くと再び標示が現れ、薄い踏み跡が山側に上がっている。神滝不動と書いてあるので寄ってみることにして急な斜面に取り付く。
 
 単独男性が下って見えたので状況を聞くと、道が細いので引き返してきたとのこと。とりあえず、行けるところまで行くことにして急斜面を登ると前方に大岩が現れた。岩の下まで行くと岩の祠に不動明王の石仏がある。説明版には岩の表面のキズは地殻変動で岩が崖から押し出されてできたものと書いてある。
 
 手を合わせて「神滝→」の方向に進む。薄いが踏み跡は拾える。すぐ先で再び岩の壁が現れた。シダやコケがついた岩壁でここが神滝のようだ。水は落ちていなかったが冬には氷柱ができるらしく、「氷柱を折らないでください」と書いてある。
 
 神滝を後に、岩壁とロープに沿って下ると頂上への道と合流し、その上で大仏山からのコースに出た。ここを左折してすぐに楽々コースの分岐があるが、ここは直登。ここから曲輪群の登りになる。この山には曲輪が60以上あると言われ、テラス状になった曲輪を何段か登る。
 
 かなりの急斜面を登って「あと3段」の標示。人工林の中を登ると広い曲輪があり、井戸跡や石垣を見学。展望地になっておりベンチが設置してある。ベンチからは八神の集落が見下ろせる。
 
 展望地を後に、ひと登りして誰もいない山頂に到着。山頂には大きな岩があり、岩の上に立つと南側の展望が素晴らしい。眼下には山間にある八神や小野集落、ゴルフ場などがあり、登ってきた尾根も見える。
 
 山頂には本城山城跡の案内板や幟、記帳ポストなどが設置されている。本城山には東西600m、南北400m、曲輪が60余りの小野城という大きな山城があり、織田信長の美濃攻略より30年ほど前に築城された。城主は斎藤八郎左衛門宗久と言われており、美濃で1,2の規模を誇る巨大な山城だったようだ。
 
 西に進んだところにもモチツツジの咲く展望地があり、ここからは松鞍山や誕生山などの展望が素晴らしい。山頂に戻ると何人かの登山者で賑わっており、小野コースから登ってみえた地元の方からこの山の情報をお聞きした。
 
 本城山は火気厳禁でガスコンロが使えないことから、昼食は下山してからとることにして、大洞コースに向かう。登ってきた道を引き返し、井戸跡のある展望地を通過し、石垣の案内に従って南石垣に寄る。
 
 立派な石垣が組まれており、ここも展望地になっている。昼食が遅くなるので、ここでパンを食べた。石垣を後に登ってきた道に引き返して、八神コース分岐を通過し白滝分岐に到着。
 
 T字路になっており、直進して大仏山に向かう道には「史跡保護の為回ってください」とある。右に行けば大仏山方向となる。「白滝まで130m きけん」の標示を見ながら左折して白滝に向かう。
 
 ロープのある道を下っていくと大岩があり、祠に石仏が佇んでいる。手を合わせてさらに急斜面をロープにつかまって下り、巨大な岩壁の前に立った。岩壁からはわずかな水がしたたり落ちており、これが白滝。滝の周囲の岩肌にはイワタバコの群落が見られ、花の時期に訪れてみたい。
 
 滝を見学したら登ってきた道を引き返してT字路まで戻り、大仏山方向に進む。人工林の中を登ってT字路から3分ほど歩いたところで分岐が現れる。直進は大仏山、左は大洞コースで、ここは左。
 
 落ち葉を踏みながら急な斜面を下っていく。八神への分岐点を見逃さないように下るが、分岐点まで以外に長く感じた。標識が現れ分岐点に到着。直進すれば藤谷集落を経て高沢観音に至る。
 
 ここは右折して大洞コースで八神集落に向かう。標識があり、丁寧に行き先が書かれているので間違えるようなことはない。南に向きを変えて灌木の道を下る。人工林を抜け堰堤のある川沿いの道に出た。川に沿って草むらを歩き、橋を渡って駐車場に戻った。
 
 本城山直登周回のこのコースは意外に見所があった。不動明王や滝、石垣、城跡、展望地などが楽しめる。また、思わぬ花も見ることができ、記憶に残る山歩きとなった。山を整備されている地元の方々に感謝。

 帰路、小野コースの登山口を確認できたので、次回は小野コースを登りたい。
★本城山からの展望

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