トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号)
赤トレース:1月3日 青トレース:1月27日 黄緑破線:ヤブ 

愛宕山 (261m 川辺町) 2018.1.3 晴れ 2人 【2018.1.27 曇り 1人】

東光寺公園(9:56)→西登山口(10:03)→加茂神社(10:12-10:15)→愛宕山山頂・愛宕神社(10:31-10:44)→西登山口コース分岐(10:51)→44番鉄塔(10:58)→293mピーク・ピーク南展望地(11:14-12:39)→<道誤り>→44番鉄塔(12:58)→43番鉄塔(13:16)→25番鉄塔(13:26)→カヤバ前登山口(13:39)→東光寺公園(13:58)

★1月3日に川辺町の愛宕山とその北にある293mピークに登ってきました。
★飛騨川の山川橋東の西登山口から山に入り、まずは加茂神社に参拝。
★さらに参道を北に登って愛宕山山頂で愛宕神社に参拝しました。
★神社の裏から西登山口に向かう道に入り、鞍部からコースを外して鉄塔巡視路を歩きました。
★44番鉄塔から、鉄塔巡視路を外れ、薄い踏み跡を、倒木や灌木を避けながらヤブをこいで293mピークの三角点に到達。
★ピーク付近の東斜面展望地で強風を避けながら昼食とコーヒーを楽しみました。
★昼食後、道を誤りながら44番鉄塔まで戻り、43番鉄塔に向かって西斜面をトラバース。
★42番鉄塔手前から25番鉄塔経由でカヤバ前に下り、山川橋まで戻りました。
★ヤブ山でのルートファインディングが楽しめ、また思わぬハプニングもあった、面白い初歩きとなりました。

 毎年のように年末年始の休みはあわただしく過ぎ去り、休日最終日の1月3日はようやく平穏な日に戻った。初歩きで揖斐方面の里山で雪の上を歩きたいと思っていたが、冬型の気圧配置で天気は良くない。昨年、川辺町の鬼飛山に登ったときに正面に見えた格好のいい愛宕山にまだ登っていなかったことから、山頂にある愛宕神社に初詣を兼ねて登ることにした。

 愛宕山だけなら30分ほどで登れることから、さらにその先にある293.4mピークにある三角点も踏みたい。ネットには愛宕山から先のレポートは少ないが、ネット情報によると、鉄塔巡視路から外れたピークまではヤブのようだ。行けるところまで登ってみることにして、ゆっくりと自宅を出発。
 
 美濃加茂バイパスと国道41号線が合流するところで八百津方面に向かい、新山川橋手前から飛騨川に沿って南下。「可児からの山歩き」さんのレポートを参考に、山川橋西詰めにある東光寺公園の駐車場に駐車。公園にはトイレがある。
 
 公園を後に、山川橋を渡る。正面には愛宕山が三角形の美しい山容を見せる。この美しい形から、米田富士と呼ばれている。橋の上は西風が強く、カラー舗装の狭い歩道から広い川辺ダムに落ちそうな雰囲気である。

 愛宕山から北に向かっていくつかのピークが見えるが、3つ目の台形をした山が293mピークのようだ。何本かの鉄塔があり、下山後に巡った鉄塔がどれであるかを確認できた。
 
 橋を渡ったすぐ先の信号交差点突き当りのコンクリート壁に「米田富士登山口」の標識を発見。当初は参道入り口の鳥居まで行く予定にしていたが、ここから登ることにして舗装された坂道を登る。

 すぐに地道となり、左への分岐が現れた。簡単な略図が掲げてあり、直進して加茂神社と愛宕神社を経由して周回し、この場所に戻れるようだ。「加茂神社経由米田富士頂上まで約15分」の標示を見て落ち葉の道を進む。
 
 正面に朝日が眩しく、川辺ダムが見える切り開きもある。丸木階段を登り常緑樹の林を抜けると加茂神社の境内に出た。今年1年の安全祈願をして神社右の山道を登る。愛宕神社への参道であり、広い道が続く。
 
 山の形から、山頂に向かう斜面は急で、道はジグザグに付けられているが、息が切れる。道の周辺は間伐されて明るく、コシダの群落が見られた。加茂神社から15分ほど登って石段を詰めると愛宕神社に到着。愛宕山山頂である。
 
 山頂からは東西の展望があり、西側には川辺の町の向こうに美濃加茂バイパスや、昨年登った鬼飛山・大谷山が望める。東側は八百津方面の山があり、ゴルフ場も見える。記帳ノートが置いてあり、低山であることからこの山に登る人は多いようだ。
 
 次の目的地である293mピークに向かうため西側から神社の裏に向かう。「中部電力の送電線点検用林道を通って川辺カヤバの前に出ます(約45分)」の看板を見ながら進むと、我々が登ってきた西登山口に向かう道はあるが、他に道は見つからないので、西登山口への道を下る。

 すぐに鞍部に到着。左に西口への道が続いているが、293mピークに向かうためにはこのまま尾根を直進する。鉄塔巡視路の黄色いプレートがあり、進行方向は53番と記されているが、53番がどの鉄塔であるのかは確認できなかった。
 
 踏み後をたどって広い尾根を登って行くと、道は右に向かい、左山で歩くようになる。コシダの茂る明瞭な明るい道を進むと前方に丸い293mピークが見え始めた。巻き道が終わり尾根に合流して鉄塔下に出た。この鉄塔が44番鉄塔であり送電線がT字に分岐している。
 
 左右に下る道があるが、293mピークへは直進となる。踏み跡は不明瞭で潅木の小枝や倒木が道を塞ぐ。尾根を外さなければピーク頂上へ到着できるので、障害物を避けながら登った。
 
 かなり手ごわいヤブもあったが、左右にルートファインディング。切られたサカキが落ちており、サカキを採取しに人が入っているようだ。露出した岩などを見ながら進むとなだらかな傾斜となり、アカマツが群生する明るい尾根となる。
 
 鉄塔から15分ほどヤブをこいで三角点に到着。樹林帯の中、石に囲まれた三角点があった。三角点の手前には2万5千の地図が落ちており、この山を訪れる人がいることが伺える。
 
 写真を撮って、鉄塔辺りで昼食をとることにして、登ってきた道を下る。少し戻ったところで、尾根の東側に日当たりのいい空き地があった。マツが枯れて空間ができたようだ。西風も避けられるので、この陽だまりで昼食にする。

 目の前のゴルフ場を見ながらいつものようにおでんと卵雑炊を作った。厳冬期にしては暖かい。このピークで正月に昼食を食べた人はいるだろうか、そんなことを思いながらゆっくりと昼食を楽しんだ。
 
 昼食の後、44番鉄塔まで引き返す。歩きやすい場所を探しながら下っていると、正面に見えるはずの愛宕山が右に見えている。GPSで確認すると知らず知らずのうちに南東の尾根に迷い込んでいた。尾根が二股に分岐しているところで間違えることは鶴形山などでも経験しており、要注意。

 尾根の分岐点まで引き返して南西の尾根を下り、44番鉄塔へ。ここから折り返すように43番鉄塔の表示がある北に向かう巡視路を下る。ホオバの落ち葉が散る急斜面を右山で下る。
 
 倒木や散乱した枝が多く、歩きにくい。捕まる木も少なく、谷に落ちないように慎重に落ち葉の道を下る。鞍部から階段を登って水平の明るい道を歩く。道は崖を横切る幅の狭いトラバース道となり気が抜けない。
 
 コシダやウラジロ、イワカガミなどの群落を見ながら下り、少し登り返すと目の前に白く輝く鉄塔が現れた。43番鉄塔である。谷川は人工林であるが、送電線の下はきれいに伐採されており、その先の42番鉄塔や、上に延びる24番鉄塔が青空に映える。
 
 明るい道を下って行くと、枯れたメガルガヤの群落に突っ込む。前方に42番鉄塔、山側に24番鉄塔、頭上で送電線が交差しているところに「川辺カヤバ前へ」と書かれた板切れが杭に縛り付けてある。メガルガヤが茂って見落としそうな標示であり、また道もメガルガヤでほとんど見えない。
 
 草を掻き分けて人工林に入るとすぐに25番鉄塔への分岐が現れた。25番鉄塔に寄って見ると、鉄塔下からは川辺の町を見ることができた。分岐まで引き返して、人工林の中、谷にかかった丸木橋を渡り鉄塔巡視路の入り口に出た。
 
 山に沿って左前方に愛宕山を見ながら歩道を歩き、山川橋を渡って公園に戻った。公園手前から、歩いた稜線や通過した鉄塔を確認。
 
 鉄塔と地図を見ながら、効率的な周回ルートがあることに気がついた。今回は、293mピークを踏んで44番鉄塔まで引き返し、ピークの真西にある43番鉄塔経由でカヤバ前に下ったが、293mピークから北へ尾根伝いに下れば23番鉄塔に突き当たることから、鉄塔巡視路が西から上がってきていると思われる。
 
 42番と24番の鉄塔手前の送電線が交差している辺りを十分に確認しなかったが、この付近に23番に繋がる巡視路があるに違いない。この検証はまたの機会に行いたい・・・と考えていたが、その機会は意外に早く訪れることになる。
 
 1月3日のレポートはここまでであるが、この山行には後日談がある。

 2週間後の1月21日に山県市の釜ヶ谷山に登ったときに、山頂で三脚が無いことに気がついた。ザックのサイドポケットに軽量折り畳み三脚「ベルボン キューブ」が入っているはずが、ファスナーが全開になっており、三脚が無い。
 
 どこかで落としたようだが、それにしてもファスナーが全開になっていることが不思議だ。釜ヶ谷山の下山時に三脚を見つけられなかったことから、前回登った愛宕山でヤブをこいだときに落としたのだろうと思った。
 
 愛宕山のレポートを作成するため、写真を整理していると、293mピーク三角点を写した写真の一角に黒い物体が目に留まった。折りたたまれた三脚が小さく写っているではないか。ピークでの写真撮影の後、三脚を折りたたんでザックに入れ忘れた・・・それでファスナーが開いたままだった・・・。
 
 3週間がたっていることもあり、回収しに行くほどでもないと思ったが、先ほどの鉄塔巡視路の検証を思い出した。検証を第一目的として、休日の空き時間に、再び川辺町に向かった。

 今回はカヤバ前登山口から山に入った。メガルガヤを分けて送電線が交差している真下から北に向かい42番鉄塔手前で24番鉄塔への道に入る。稜線に立つ23番に向かうには24番から巡視路が上がっていると予想した。しかし、24番鉄塔から先に道は無い。後に分かることになるが、道は42番鉄塔から23番に繋がっていた。20番系列で道が繋がっているとの思い込みが間違っていた。

 24番鉄塔から人工林の斜面に取り付く。薄く雪が積もっているが、滑るようなことは無い。切り捨てられた丸木を避けながら23番鉄塔のある鞍部を目指すが、次第に急傾斜になり始めた。GPSを見ると、一直線に293mピークに向かっている。

 左方向に軌道修正するため、左の谷に下りて登り返し、日当たりのいい尾根をイバラのトゲに苦戦しながら登って、稜線に出た。23番鉄塔よりも南の位置であり、ここから稜線伝いにヤブを登る。歩きやすいところを拾いながら標高差50mほどを登って行くと3週間前に訪れたピーク頂上に到着。歩き始めて30分ほどで到達できた。

 三角点の近くに、雪を被った三脚を発見し回収。目的の1つを達成したが、もう1つの巡視路探索が残っている。登ってきた道を引き返し、鞍部まで下ったところで明瞭な道に出合った。鉄塔巡視路であり、北へ稜線に付けられた道を緩やかに登ると23番鉄塔の下に出た。ここからは展望があり、東西が見渡せる。ここから先に道は無い。

 鞍部まで引き返して、巡視路を西に下る。しっかりした道を下ると、すぐに42番鉄塔を経由してカヤバ前登山口への分岐点に戻った。予想通り西から稜線の23番鉄塔への巡視路があり、目的の検証を終えた。

 今回の検証結果から、愛宕山と293mピークを経由する一筆書きの周回ができることが分かった。ただし、293mピークの南北稜線はヤブであることから、冬季に登るのがベスト。
★愛宕山からの展望

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