土笛

尼崎市立田能資料館一日体験学習 (2003.3にUPしたモノを少しいじって再度UPしてみました)

弥生土器と土笛00木の鳥と火起こし

春の暖かな風が吹き始めた3月中旬、wake wabayaメンバー3人と私の友達の計4人で「土笛つちぶえ」を作りに行って
きました。場所は尼崎市にある田能資料館です。この資料館は【田能遺跡】という弥生時代中期の大規模集落が発掘
された、学術的にも貴重な遺跡内にあります。

土笛は弥生時代に山陰地方などで使用された焼き物の笛で、関西地方では出土しない物だそうです。
この笛は中国から伝わってきたとされ「陶損
とうけん」と呼ばれていました。「陶損」と「土笛」は多少形は異なりますが、
吹き口が一つで指穴が表に4つと裏に2つというのは変わらない、等々を資料館の職員さんから教えて頂きました。

親切に指導して頂きながら作り始めたのですが、粘土はなかなか言う事を聞いてくれません(汗)
粘土は青っぽい信楽粘土と茶色をした普通の粘土を使いました。さてさて、上手く完成したのでしょうか?!

田能遺跡0復元された高床式倉庫0復元された竪穴式住居


大まかな作り方

1.手で土笛の輪郭を粘土で
楕円形に作ります

2.ある程度形になったら、
ヘラで輪郭を整えます

3.楕円の塊を横半分に糸で切り、
中の粘土を道具を使ってくり
出します

4.中が空洞になったら切り口に、
水で溶いた粘土を糊代わりに付ける

5.糊を付け糸で切った2つを接合する。
そして道具で吹き口と指穴を作る

6.後は10日ほど乾かし焼くだけ、
焼きで壊れる事もあるらしい…。
皆のが無事焼けてますように!


焼けたよ〜!

土笛を作って10日後に焼けた土笛とご対面〜。無事に上手く焼けてました!
音もホゥ〜ホゥ〜と心地よい響きがなります。良かった♪

左からBisuko作/浜陣作/meke作/

上の3つは普通の粘土で下は信楽粘土。
信楽粘土は普通の粘土より焼くと質感がツルツルして色が白っぽい。

… … … …

一つの土笛を作るのにかかった時間は40分程ですが、思ったより土笛作りは難しい。
大きく作れば低い音が鳴り、小さいほど高い音が鳴ります