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愉隹杜工房記

その1(2001年6月23日)

人生何が起こるかわからないものです。
とんぼ玉を始めて5年。いつかは自分の工房が欲しいと思っていたけれど、まさかこんなに突然その夢が叶おうとは・・・。
自分の気持ちよりも、事が先に進んでいくのでちょっととまどっていますが、これから何が起こるか期待と不安で胸がいっぱいです。

事の起こりは、梅田で行ったグループ展「24sur24」(2001年4月16〜22日)。ギャラリーを借りるにあたって何度かそこへ足を運ぶうちに、そこの運営者の方(Wさん)が私たちのことを気に入ってくださり、中崎町(ギャラリーの近くで、これから面白くなっていく場所らしい)に安く借りられる場所があるから、何かしてみたら?という話からだった。
その時その場にいたのがWakaちゃんの2人。興味をかきたてられた私たちでしたが、予想もしていなかった話にただ呆然とするばかり。

私  「いくらくらいで借りれるのですか?」
Wさん  「月、5万円くらいであるよ」
Waka  「え〜っ!安い」

その時は「面白そう」とか、「いいなー」とか、その程度の会話で終わったのですが、この話が頭から離れなかった私は、数日後、Wさんに「もっと詳しい話が聞きたいんですが・・・」と切り出しました。

Wさん  「ぼくより詳しい人がいるから、一度会ってみたら?中崎町にいる建築家のーーーー人でものすごくいい人だから。そうだな、早いほうがいいな、じゃあ今から電ーーーー話してみようか。」
私  「えっ・・・・。」

その場で慌てふためいている私をよそに、Wさんは建築家の人(Aさん)に電話をかけ、私に電話を渡したのでした。

何も具体的なことは考えていない状態の私でしたが、こうなったら流れに任せて1度会って話だけでも聞いてみようと、電話でAさんと会う約束をしました。

その時一緒いたのはメケちゃん(旅行記担当者、グループ展の時はお世話になりました)。彼女もこの話に興味を持ち、一緒にAさんのところへ行くことになるが、工房を借りるのは私とWakaちゃんの2人です。
この時点での3人の思いは、「どうしよう?こんな話はめったに無いから、話だけでも聴いてみてから考えよう」というものでした。

3月20日。初めて、私・Wakaちゃん・メケちゃんの3人でAさんに会いにいきました。はじめて会った印象は、Wさんのいうとおり、すごくいい人。何も具体的なことなど決まっていないわたしたちの話を真剣に聞いてくれ、温かく接してくれました。
そして、はじめて会ったその日、中崎町を案内してくれました。数年後にはなくなってしまうという小学校、懐かしい匂いのする銭湯、狭い道、自分でお店を出している人達、etc。都会の中でそこだけ時がゆっくり流れている、そんな感じを受けました。
この日、私はこの町が好きになり、ここで何かが始まる予感がしました。

くたびれた玄関

次に3人でAさんと会った時(4月11日)、町の不動産屋に連れて行ってもらいました。まず、どんな物件があるのか自分達で確かめ、それから考えてみたら?ということになったからです。

Aさんに会う前に、私達3人は中崎町を散策しました。そして、かわいいヨーロッパの服やアクセサリーを置いている店を見つけ、Wakaちゃんが「こんな店の隣でしたいな〜」と何気なくいったその言葉通り、その店の隣で工房を開くことになったのです(ちょっと話が前後しましたが・・・)。
そこは金庫店の物置でした。くたびれた木の扉が私好みの外観を呈していました(
汚いと言われればそれまでなのですが・・・)。

不動産屋に行き、どんな物件があるのかという話になって真っ先に出てきたのがその金庫店の物置。私たち、それはそれはびっくりしました。つい先ほど、こんな所で出来たらいいね〜って言ってた場所を、今度空くから借りれますよと言われたら鳩に豆鉄砲ではありませんか。
4月中は金庫店が借りているので、まだ中を見ることは出来ないから、5月に中を見て、それからどうするか考えるということになったのです。しかし、その話を聞いたときから、私とWakaちゃんの心のなかでは、そこに決まっていたように思います。

・・・つづく・・・

 次回、まだ屋号が決まらない工房が登場。その頃には、名前決まっているかな?
お楽しみに!

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