河鍋暁斎記念美術館探訪記(1)

カエラーこがれの場所(?)、「河鍋暁斎記念美術館」へついに行ってしまった!
場所は埼玉県蕨市の、とある住宅街のど真ん中。
関西人のワタクシには、とてもとても遠い道のりでございました。
でも!! 大変に感動。次は、蛙都市「つくば市」まで行くしかないのか?!


外観をちらっと見た時、イヤ〜な予感が・・・そうマンションの一室のように見えたのだ。
入館料300円・・・うむむ、5時間かけてやってきて10分で終わったらどうしよう・・・

近づくと、一応窓口がありそれっぽい雰囲気(小さいけど)。
呼び鈴を押すと、お姉さんが出てきて第1展示室に案内してくれた

おぉ!! 第1展示室は約8畳ほどの広さ。中には15点ほどの掛け軸・日本画が壁に。
中央のガラスケースの中には巻物・秀作などが4点ほど。
ま・まさかこれだけ??? いやでも、さっき第1って言ってはったよなぁ・・・

ちょうど日光で、河鍋暁斎の弟子・真野暁亭っつう人の特別展をやっているそうで
こちらも「真野暁亭展」になっているらしい。うむ、残念だ。
しかし、部屋の隅には蛙の石灯籠がっっっ!!! かわいいっっ!!!
暁斎がデザインして、実際使っていたものだそう。
そういえば、こちらの館長さんのお名前も「河鍋」さんなので血縁者なのであろう。


第2展示室は、応接間兼資料室といった感じの部屋だった。
絵は、美人画・風景画等が4〜5点ほど。
資料によると、河鍋暁斎は江戸末期から明治時代にかけてかなり人気のあった
日本画家で、浮世絵風の美人画・風景画のほか、戯画とよばれる漫画風の挿絵・風刺画も
たくさん描いているようだ。特に蛙をはじめとした動物たちの戯画が非常に気に入ってしまった。
イギリス・アメリカにも愛好家が多く、多くの作品が買われていったので日本にあるほうが
少ないらしい。図録の中の絵も、「大英博物館蔵」が多いのだ・・・残念すぎる。


絵葉書レベルではあるが、素晴らしい絵の数々をば。


 蛙の学校
先生蛙の表情がすばらしい!
蛙の郵便夫と車引き図
これはこの博物館蔵みたい。
カエルたちの踊り
三味線ひいてるヤツがお気に入り
カエルとヘビの戯れ
ヤモリも登場。カエルが偉そうなとこがいいな
美人観蛙戯図
相撲をとってる周りのヤツの表情がいい!


この部屋には、来訪者帳があったのだが、色んな人が来ているものである。
その中でも外人さんが1/3ぐらいを占めているところが、海外での人気を物語っているよう。
(研究者かなにかだろう)

また、「芸大で擬人蛙の下半身の動きを研究しています」というような書き込みも。
な、なんとディープな世界なんだっ。

みんな、ちょこっと蛙のイラストを描いている人が多く、それがまた可愛い。
絵心がある人ってのは、うらやましいなぁぁぁ。


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