「上原きみこ傑作集2」 「上原きみ子自選集4」に収録

 

―ぼくたちの青春は氷の上

愛も涙も笑いも

銀盤の上にちりばめて・・・・―

―いま青春―

 

<登場人物>

斉藤沙織・・・フィギュアスケートをやっている大学生

日向 大・・・沙織のペアスケートパートナー

日向美知・・・大の妹

スケート部キャプテン・・・沙織とペアを組みたがっている

多田道郎・・・大の高校時代のコーチ

<ストーリー>

あれから一年。沙織のあとを追ってM大へ入学した大。
二人は再びペアを組むことになった。沙織の入部当初からペアを組みたがっているスケート部のキャプテンは、大とは血のつながらない妹美知と共に二人の仲をこわすことを考える。
日本選手権へ向けて練習を始めた二人だが、スケート部の予算不足でリンクが2時間しか借りられない。それを補うため、アルバイトでスケート教室のコーチをするかわりに練習に使うリンクを無条件で提供してもらうのだった。
その日から二人の厳しいトレーニングが始まった。
ある日、アルバイト先のスケートセンターの修理の為、2週間リンクが使えなくなってしまった。その間、大のかつてのコーチの多田先輩に指導してもらおうと、先輩のいる北海道へ行く計画をする二人だった。
ところが北海道へ発つ前夜、大は美知のワナにはまってしまう。
翌日、大は沙織をおいて一人で北海道へと発った。
北海道では、周りの冷ややかな目にも負けず、子供たちにスケートを教えようとリンク作りをする多田の姿があった。
東京へ戻った大は沙織に美知との婚約を告げるが、それでもペアは解消しないという沙織の言葉に応じるのだった。
日本選手権で優勝した二人は、世界選手権へ向けて強化合宿にはいった。
そんな中、大のもとに多田先輩の訃報がはいった。北海道へ駆けつけた大の目には、子供たちの悲しむ姿のむこうにありし日の多田の姿が映った。
世界選手権、二人は検討およばず13位に終わった。
だが二人はカナダの名コーチにの目にとまり、カナダへと誘われるが、大は日本に残って多田先輩の意志を継ぎ、子供たちにスケートを教える道を選ぶのだった。
数日後、カナダへと発つ沙織を見送り、北海道行きの飛行機に乗る大。そこに現われたのは・・・。

<名場面・名セリフ>

大と沙織の再会シーン

世界選手権でのスケーティングシーン(やはりはずせません)





はなやかなスポットライト!!
そのかげにいろどられた青春!!
夢!!愛!!涙!!
わが青春!すべてに悔いなし!
<みぃつけた〜>
  • アルバイト先のスケートセンターのリンクで転んでいる上原先生母子の姿

  • 日本選手権の観客の中には上原先生が

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